バス釣り職業見学させてください!【のむらボートハウス 野村友行】



ボートでの釣りの敷居をグッと下げてくれるレンタルボートの釣り。その船を貸してくれるのがレンタルボート屋さんだ。今回は、千葉県・亀山ダムのほぼ中心に位置しており、プロ・アマ問わず多くのアングラーが訪れるのむらボートハウスの野村友行さんにお仕事の様子をうかがったぞ。

「毎朝早いし肉体労働ですが、 色々な人と話せるのが楽しい仕事です! 」

【Profile】

野村友行(のむら・ともゆき)

1977年生まれ。すぐそばに亀山ダムという最高の立地で生まれ育ち、初めてのバス釣りは小学生の頃に経験。現在では父親の初めた「のむらボートハウス」を引き継ぐ。

Q.この仕事についた経緯は?

A.「父の手伝いがスタートでした」

専門学校を卒業した20歳頃はサラリーマンだったんです。そんな中で、父親が脱サラして「のむらボートハウス」をはじめました。ちょうど自分もそのあたりから船舶免許をとったりして本格的にバス釣りにのめり込んでいたというのもあり、ボート屋の手伝いもよくいしていましたね。それでいよいよボート屋の仕事が本格的に忙しくなってきたこともあり、27歳のときにそれまでの仕事をやめて「のむらボート」の仕事一本になったんです。

Q.仕事内容や1日の流れを教えてください

A.「朝から日暮れまで色々やります」

朝は出船時間の1時間ちょっと前に起きて、受付対応に事務所へいきます。お客さんが出払うと、多少は余裕が出来ますが、電話対応や桟橋・ボート・カートのメンテナンス、銀行にいったりと色々とやっていきます。合間に上がってきたお客さんの対応をしたりしつつ、下船時間からは船の掃除やブログ・SNSの更新、翌日の準備なんかをして1日を終えますね。今くらいの時期は釣りのお客さんがほとんどですが、桜や紅葉のシーズンには観光船など釣り人以外のお客さんの対応もしています。

パソコンに向かって行う作業も多く、SNSやブログの更新、最近ではオンライン上でのボート予約も可能になったため、そちらの管理も行う。


Q.どんな人に向いている仕事ですか?

A.「体力に自信がある人! 」

ハイシーズンともなるとバッテリーの積み下ろしが日に20回以上になったりすることを考えると、かなりの肉体労働です。なので体力に自信がある人がいいんじゃないですかね。もちろん釣りが好きな人のほうが向いているとは思いますが、レンタルボート屋だからといって釣りに行けるわけではないです(笑)。エレキの簡単な修理が出来たりとか、ちょっとしたDIYができるのもいいと思います。

ときには配線の修理や、ボートにFRPを塗って補修したりといった作業も行う。色々な業種のお客さんがくるため、わからないことがあれば専門知識を持つ人からアドバイスをもらうことができるのもレンタルボート屋ならでは。

Q.仕事のやりがいは何ですか?

A.「お客さんとの会話が楽しい! 」

お客さんといろいろな話ができるのが楽しいですね。釣れたお客さんからはどんな風に釣れたかが聞けるし、釣れていないお客さんには色々とアドバイスしたり。有名アングラーが来ればシークレットテクニックや開発中のルアーの話が聞けたりもします(笑)。それから普段の生活では接点が持てないような、いろいろな世代・職業の方とお話ができるのもすごい面白いです。

Q.収入について教えてください

A.「ルアーで言うと月に250~300個分くらいですかね」

シーズンによって波がありますし、どうしても天候に左右はされてしまいますね。

四方を豊かな自然に囲まれた亀山湖には釣り人以外にも多くの人が訪れる。中でも秋は、美しい紅葉が楽しめることもあり、のむらボートハウスでも紅葉観光用のクルーズ船が出船している。

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ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!

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