ラグゼ2022年バス釣りルアー「アベンジ&ラフィン」新製品情報まとめ



ラグゼのルアー特化ブランド「アベンジ」ロッド・ルアー共に年々その存在感を増すこのブランドが、2022年も革新的なアイテムをリリース予定! 今回はルアーデザインを担当する赤松さんに直撃し、そのこだわりをお伺いした。

【Profile】

赤松拓磨(あかまつ・たくま)

アベンジのルアー制作すべてを担う若きカリスマデザイナー。釣り場と職場を日夜往復し、すでに数々の優れたルアーを世に送り出してきた。ルアーマガジン2022年4月号の121ページでは、現在の仕事に就いた経緯など掲載中。

アベンジミノー170

ジャパニーズビッグミノーの歴史が動き出す!

ビッグミノーに、扱いやすい引き感とアクションレスポンス、ジョイント系のビッグベイトよりも強い水押しを両立させた秘密がこのボディ断面のデザイン。リップが受けた抵抗でリニアに動くヘッド付近はやや縦扁平にすることでロールアクション時の水押しを確保。テール部分の断面は真円に近づけることで、水を強く噛むこと無く軽快に動かすことが可能となっているのだ。

全長重量タイプ価格
170mm2ozフローティング3,080円(税込)

ウィードフラットのデカバスをコールアップ!

日本ではあまり一般的ではないものの、アメリカでは往年の定番となっている「ビッグミノー」そのスタイルを日本のバスフィッシングに最適化させる形で生み出されたのが『アベンジミノー170』だ。

赤松「レッドフィン(コットンコーデル)なんかを使ったり、シーバス用のビッグミノーを流用したりもしていたのですが、やはりバス釣り用として作りたかったんです。そこで、開発にあたってサイズ感がゆえの悩みであるバタついた動きを調整しつつ、同サイズクラスのビッグベイトよりも強いルアーをイメージして進めました」

潜行レンジは約1mほどで、ローリング主体のアクションで泳ぐという。

赤松「あまり潜らない特性と強い水押しを活かし、ウィードフラットの上を引いてきて食い上げさせる釣りをイメージしています。また、デッドスローリトリーブでも泳ぐように設計しましたので、足の遅い魚を狙うこともできます。琵琶湖のような広大なフィールド、リザーバーのように水深があるフィールドはもちろんですが、野池もいけます。特に池のど真ん中にバスが浮いているようなシチュエーションなんかはおすすめです」

ラインアイから離れ気味かつ立て気味に取り付けられたリップはロールアクションの証。一見すると、キャスティング時の抵抗が大きそうにも見えるが、50g以上の自重が遠投性能を強力にバックアップする。


ラフィン170

意のままに操れるスーパーマルチビッグベイト

ビッグミノーに、扱いやすい引き感とアクションレスポンス、ジョイント系のビッグベイトよりも強い水押しを両立させた秘密がこのボディ断面のデザイン。リップが受けた抵抗でリニアに動くヘッド付近はやや縦扁平にすることでロールアクション時の水押しを確保。テール部分の断面は真円に近づけることで、水を強く噛むこと無く軽快に動かすことが可能となっているのだ。

全長重量タイプ価格
170mm48gフローティング3,300円(税込)

首振り、S字、ミノーイング、ダート!

赤松「ハッチェリートラウト(ACプラグ)が好きで、昔からいじりまくっていたんです(笑)。その中で、リップを抜いてテールにジョイクロのテールを取り付けたものが今で言う『水中ドッグウォーク』を出せたりして気に入っていて、いつかそういうルアーを作りたかった。それでできたのが『ラフィン』なんです」

奇しくも現在はビッグベイトによる水中ドッグウォークが浸透しつつある。その需要は確かに高いだろう。

赤松「ところが、今世の中に出ている水中ドッグウォークができるルアーって、リップ付きが多いじゃないですか。あれだと、首を振ったところで水を押しているのはリップがほとんど。もっと水を押したいと思って、この形状にたどり着きました」

ほぼリップレスの形状に1ジョイント。しかしこの形状には他にも秘密があった。

赤松「スローリトリーブならピッチの細かいS字スイム。クランクベイトを巻くくらいの速巻きならミノーのようなロールアクション。そして強めのジャークを入れればロールしつつダートさせることもできる……などなど(笑)。ひとつのルアーで4通り以上の使い方が、しかも自在に、1キャストの中でできてしまうようになっているんです」

釣れるための要素としても魅力的だが、そこには操作する楽しさを味わってほしい、そしてスキルアップにつなげていほしいという、赤松さんの切なる願いも込められているのだ。

一般的にリップはアクションを出すために設けられているが、こちらは動きを殺すためのリップ。完全なリップレスになると、ロッドワークの際に手前にスライドしすぎてしまうため、それを抑制するのが狙いとなる。潜るという機能も極力排除するデザインだ。
ジョイントはシングルジョイント。これは左右への動きのみならず、上下への動き、そしてその2つが組み合わさる「ひねり」のためのキモ。ひねれることで、ボディ前後が別々の方向を向き、より強く水を動かすことができるのだ。広すぎる可動域はときに動き過ぎに繋がるが、『ラフィン』はジョイント部分のヒートンを若干センターから外すことで、その抑制も同時に行っている。
テールは癖のつきにくいシリコン製を採用することで、保管性も高い。独特のその形状は、自由すぎるアクションを適度に抑制し、全体の統一感を出す。テールの上下を入れ替えるだけでも動きが変わるほど、その設計は繊細にして緻密なのだ。

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!