さて、高性能でアジングという釣りを高いレベルで完結できるコスパのよい汎用ロッドが開発できないかと、ルアマガのアジングジャンキーチームが専門メーカーと独自に開発をすすめてきた超汎用アジングロッドがついに完成一歩手前! 廉価帯だけどカッコいい! 使える! 『INTRO 510』をご開帳です!
INTRO 510を紹介する前に……。実はルアマガチーム、アジング好きすぎてコラボロッド多い件
ルアマガはメディアでもあるんですが、なにせ釣りが好きすぎる人種が揃っております。休みになると釣り。仕事でも釣りに関わる仕事。そうなってくると、こんな道具が欲しい、あれも欲しいってなってきます。メーカーさんにあるものは、それを買えばいいのですが、なけりゃ作るしかない!という思考回路。
そんなこんなで、さまざまなメーカーさんの協力を得ながら『欲しい』を過去にも形にしてきました。特に編集部にはアジング好きが多くて、そんなこともありアジングロッドに関しては過去に遡ること実質6機種のコラボロッドを展開しています。
初めては、ルアマガソルト誌で主催したティップ種類あるマルチピースロッド(2016年)の開発販売。デザイン違いで2機種を展開。当時はティップが変えられる(最近増えてます)本格的なマルチピースのアジングロッドがなかったこともあり、発売後即完。コラボに協力してくれたのはロッドメーカーのレジットデザインさんでした。
その後に、この同じモデルの再販を望む声が多くなりLML MOBILE 5 AJING2TIP(6ft5inの5P)という名称で少数ですがコスメを変えて小売店(釣具店向け)でロッドを展開。こちらもすぐに在庫が無くなったのです。
が、それでも再販希望の声があり、同じモデルをコスメチェンジして現在、ルアマガストアで『INTRO』シリーズの1本として展開しています。こちらも在庫残り僅か。マルチピースって性能悪いよね?というような声が強い時代から本格的なアジングロッドにとりくんでいたりします。
そして、2021年後半、あのアジング界の雄『サーティフォー』とコラボした超高性能汎用アジングロッド、Advancement65を販売。こちらも初回分を売り切り、追加販売中です。最先端の技術、『ナノアロイ®︎(東レ)』プリプレグを全身に纏った究極の1本です。当社のプロモ動画よりわかりやすいYouTuber動画を掲載しておきますので、ご興味のあるかたはぜひ。
この流れを見て貰えばわかるかもしれませんが6ft5inという長さのアジングロッドの欲しいを今まで形にしてきました。今となっては長めともとられるロッド群ですが、個人的には逆にショートレングス全盛だからこそ、やや長めのロッドの利便性にも気づいて欲しいなと思うところではあります。
本題 INTRO 510をご紹介。廉価で本格的なアジングロッドを提供したい。
が、売れ筋の6ft以下ロッドも欲しくなってきました。しかも、アジングロッドとしての性能をきっちりと詰めた、より安く、よりかっこいい廉価版モデル! 欲しい! 提供したい! そんな思いでいたら、最近、ルアマガに接触してきたメーカーがありました。
それが『and』(アンド)です。andはスタイリッシュで生活の1部となるような釣りのアイテムを創造する『タックル開発工房』を目指すとして立ち上がった新進気鋭のメーカーです。
ロッド開発にしても超一流のメーカーが活用するブランク工場と取引があったり、ロッドの他にも、世界的なCADコンテストで上位入賞を果たしたエンジニアを抱えており、開発者の意図をすぐに形にしてくれる人材がいたりと、ルアー開発もレスポンスが速いなどのアドバンテージを持つ工房で、『安くてカッコいい、ちゃんとしたアジングロッド』というルアマガの要望を叶えましょうと、手を上げてくださったのです。
兎にも角にも、そんな申し出から関係を深め、ルアマガはこちらのandと1年近くやりとりを続けて、ロッドを形にしてきました。ここにきてようやく製品版、1歩手前という段階まで来ましたのでお披露目となったわけです。
スペックは5ft10in。予定価格は19,800円(税込)
スペックは5ft10in。ソリッドティップ搭載の2ピース。デザインはシンプルながら使用感を意識しながらシックなデザインにまとめております。
最終プロトでは実はAバージョンとBバージョンが編集部に到着しております。これから最終テストに赴くのですが、Aバージョンは、ノセ調子よりの1本。非常にバランスよく仕上がっており、空振り段階でも『あ、いいロッドかも』という感覚があります(空振りよくてガッカリするロッドも多いので注意ですが。逆も然り)。
Bバージョンは掛け調子で、本格派。ツウの皆さんが合格点を出してくれる正統派。ただ、Aバージョンにくらべて持ち重りが感じられたのでandさんに尋ねたところ、すでにそこを改良するためにグリップ位置を調整を検討中とのこと。
個人的にはBバージョンの掛け調子を煮詰めたいところではありますが、Aのノセ調子のフィーリングが空振り以上に良い場合は、そちらで製品化も意識したいなと思っています。初心者にはノセ調子。そこからさらに進化&深化したい場合は掛け調子。この選択はなかなか難しいところだなと感じています。
近日中に発売を予定しておりますので続報をご期待ください。必ず、この値段でコレはイケてるでしょ!と思っていただける廉価ロッドを完成させたいと思います。
そして……もうひとつ隠し球があります!!
地域特化型アジングロッド SETOUCHI-55(瀬戸内エリア特化型モデル)×レジットデザイン
日本全国を取材していますと、さまざまなフィールドが存在しています。例えば瀬戸内エリア。潮の干満が激しく、川のような流れが発生し、そういった流れの澱みや餌が貯まる場所を見つけてアプローチをするとアジが釣れる……。『このエリアだと1.2gくらいの少し重めのジグヘッドを多用しますね。重すぎても良くないし、軽すぎても流される』そんな現地のアングラーの声が聞かれました。
瀬戸内エリアの速い潮をかわしつつ、狙ったポイントに1.2gのジグヘッドを的確にドリフトし、そういった流れのなかでのファイトや潮感度を極限にまで煮詰めたエリア特化型のロッドも欲しい! コンセプトはコレ!
瀬戸内エリアでなくても、似たようなシチュエーションで戦っているアングラーもいらっしゃるはずです。少し尖っていますがそういったロッドを作ってみたいという衝動にかられたので、開発に着手しました。開発に協力してくださるのはルアマガでもお馴染みレジットデザインさん。今年はこのロッドのテストに現地の人を巻き込みつつ、完成させたいと思います。ちょっと時間かかるかも。
アジングに限らずですが『エリア特化型ロッド』はルアマガでシリーズ化予定。こちらのプロジェクトも乞うご期待ください!
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