カスミ水系の春の風物詩といえば、ワカサギとシラウオのパターン。しかしながら、思うような釣果に恵まれないという人も少なくないはず。そこで、この水域をよく知る磯山プロに、春のカスミ水系攻略法を聞いちゃいました!
【Profile】
磯山康(いそやま・こう)
茨城県取手市出身・在住。カスミ水系を知り尽くす、ボートもオカッパリも得意なマルチプレーヤー。得意な釣りはシャローカバーを撃っていくパターン。5年程前からJBトーナメントに参戦し好成績を納めてきている。
風向き、鳥の動きを読んでバスを追い詰めるのが醍醐味!ちょっとしたひと工夫で釣果は伸びる!
磯山「春のメインパターンとしてはワカサギとシラウオがあるのですが、3〜4月はワカサギがメインで、暖かくなるとシラウオパターンに移行していきます。5月中旬くらいまではシラウオパターンが続く感じです。
エリアとしては、本湖・本流にある大場所の定番エリアで、大事なのは風向き。風が真正面から当たっていて、暖かい風だとなお良いです。北風ではなく、南寄りの風ですね。あとは鳥。カイツブリなど、魚を食べる魚がいたり。あとは、ルアーにワカサギやシラウオが引っかかってくれば、期待大です」
――釣れやすい時間帯などはありますか?
磯山「タイミングとしては朝夕のマズメ。それ以外でも、風の吹き始めなどはチャンスです。ずっと吹き続けてしまうと、浅いカスミでは底荒れしてしまうこともありますからね。これらのタイミングが重なると、デカいのが出たり、連発したりしますよ。
釣れにくくなってきているカスミ水系ですが、良い場所には魚はいます。それがプレッシャーで食わなくなっているとか、何か要因がある。なので、ちょっと他とは違うことを試したり、同じルアーでもレンジを変えてみたり、少し工夫を加えるということが釣果に繋げるコツだと思います」
状況に合わせてルアーをローテし、春のカスミの価値ある1尾を手にしよう
春のオススメルアーその1
ハイピッチャー
【スペック】
- ウエイト:1/4oz(7.0g)ホワイトビーズ、5/16oz(9.0g)ブラックビーズ、3/8oz(11.0g)ブルービーズ、1/2oz(14.0g)レッドビーズ、5/8oz(18.0g)イエロービーズ、1oz(28.0g)ピンクビーズ
- タイプ:TW、DW、DC(1ozのみ)
- カラー:23色(1ozは10色)
- 価格:1,155円(税込)。※ECOモデル:1/4oz・3/8oz・1/2oz 1,375円(税込)。※1oz 1,265円(税込)
ワカサギとシラウオ、どちらのパターンでも釣れるのがハイピッチャー
磯山「初めての場所で、どこに何が沈んでいるかわからないような場所や、初めてカスミをやるような人にオススメするのがハイピッチャー。重さは3/8ozをメインで。風が弱い時や水質がクリアな場合はダブルウィロー、タンデムは風が強い時やローライト、ゆっくり引きたい時などに使います。
よっぽど根掛りが多い場所でなければトレーラーフックは装着します。貴重なワンバイトを逃したくないですからね。巻きスピードはスローからミディアム。いろいろなレンジ、いろいろなコースを通していくのがバイトを引き出すコツです。いろいろ試す、それがここ最近のカスミで魚を手にするキモです!」
春のオススメルアーその2
ドゥルガSP
【スペック】
- レングス:73mm
- ウエイト:4.7g
- タイプ:サスペンド
- フックサイズ:#8
- カラー:18色
- 価格:1,815円(税込)
ハイカットSP
【スペック】
- レングス:60mm
- ウエイト:5.3g
- タイプ:サスペンド
- フックサイズ:#10
- カラー:55色
- 価格:1,760円(税込)※アバロン使用カラーのみ 1,980円(税込)
ビッグミノーでダメならルアーサイズを下げてみよう!
磯山「風が弱くビッグミノーが効かなそうなときやハイライトな時に使うのがこの2種類。シラウオメインの釣りにもドゥルガはオススメですよ。基本はただ巻きをメインに、トゥイッチを織り交ぜたり。いろんな巻きスピードに対応してくれるので、速巻きを試すのもありです。ドゥルガは重心移動なので、このサイズでもかなり飛んでくれるのが強みですね。
ハイカットは、歩きながらキャスト&リトリーブしてずっと流していったり、リズム良く釣りをしたい時に使いますね。水深に合わせてDRを使ったり、根掛りが多いところならFを使ったりとローテーションしてみてください。春なので止める必要はないですが、急な冷え込みなどが来た場合はステイを入れるのも良いですね」
春のオススメルアーその3
ブリッツ
【スペック】
- レングス:53mm
- ウエイト:9g
- タイプ:ハイフローティング
- フックサイズ:#6
- カラー:43色
- 価格:1,650円(税込)※アバロン使用カラーのみ 1,870円(税込)
ワカサギ・シラウオでもクランクの出番はある!
磯山「濁りが入った時に使うのがブリッツ。ハードボトムを攻めていく場合に、他のクランクだと底を叩きすぎてしまうことが多い中で、ブリッツはちょうど良いレンジで巻いてくることができます。シャッドに反応しない魚も釣ることができますよ。ベイトにルアーをマッチさせるだけではなく、濁りや状況にルアーの強弱を合わせるというのは結構大事だったりするので、クランクも忘れずに用意しておきましょう」
春のオススメルアーその4
HPミノー、ドライブシュリンプ、マイラーミノー、ドライブクローラー
【スペック】
ルアー | サイズ | カラー | 入り数 | 価格 |
---|---|---|---|---|
HPミノー | 3.1in、3.7in | 23色 | 8(3.1in)、7(3.7in) | 858円(税込) |
ドライブシュリンプ | 3in・4in・4.8in・6in | 42色 | 8(3in)・7(4in)・6(4.8in)・5(6in) | 858円(税込) |
マイラーミノー | 2.5in・3.5in | 27色 | 5 | 1,045円(税込) |
ドライブクローラー | 3.5in・4.5in・5.5in・6.5in・9in | 49色 | 11(3.5in)・8(4.5in)・8(5.5in)・7(6.5in)・5(9in) | 858円(税込) |
忘れちゃいけないジグヘッドリグ、一番イージーなのはテクトロ!
磯山「これらのワームをジグヘッドリグで使い、状況に合わせてローテしていきます。ジグヘッドはラウンドタイプの0.6〜1.3gほど。この釣りで一番簡単な釣り方は、水深のある護岸でのテクトロです。レンジを変えながら、シェイクしながらゆっくりとテクトロすると釣れますよ。シェイクしながら、シラウオがルアーにまとわりついてくるような場所、レンジ、スピードでぜひ試してみてください。
シラウオがついてくると、手元にブルブル伝わってきて、天然のアラバマリグ状態になりますよ(笑)。その日、シラウオがついてくるワームを探しながらローテーションしてみてください。バスの反応ではなく、白魚の反応が大事。シラウオがついてくる波動を見つけてください!」
春のオススメルアーその5
アラバマリグ
定番になりつつあるアラバマは春でもまだまだ釣れる!
磯山「使うワームはドライブシャッド3.5inで、ステルス5(ジークラック)にセットし、フックはオフセットで。単発のアシなどカバーまわりを、シェイクしながら引いてくる、バマストで使います。移動距離を抑えながら、浅いレンジを引いてきてみてください。あとは護岸まわりでも釣れます。寒い時期から釣れるパターンですが、これからもまだまだ釣れますよ!」
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