海のルアー釣りを始めたい人は「このセット」を買うべし! 『ルアーニスト モバイル&レガリス(DAIWA)』



4月を迎えいよいよ春本番! 気温も暖かくなり、様々なアウトドアアクティビティを始められる季節となりました。そんな春にDAIWAからリーズナブルでハイコスパな「ルアー釣り入門」ロッドがリリースされます。しかもコンパクトで持ち運びに便利な「パックロッド」で! 今回はそんな噂のハイコスパパックロッドと、ロッドに「ぴったり」なスピニングリールをご紹介致します!

ルアー釣りをはじめたいなら「ルアーニスト」で間違いない!

2018年にDAIWAから「ルアーフィッシングを始めてみたい!」という初心者向けてリリースされた入門用ロッド『ルアーニスト』。

リーズナブルな価格と汎用性の高さ、そして高級感のあるクールなデザインから、多くのビギナーを「ルアーフィッシングの虜」にさせてきた大人気ロッドシリーズです。

そんなルアーニストに、新たなバリエーションモデルとして持ち運びに便利なパックロッドモデル『ルアーニストモバイル』が発売されることとなりました!

パックロッドはズバリ!「便利」なのだ!!

過去にもルアマガ+ではDAIWA問わずパックロッドの記事を掲載してきましたが、編集部員の大半はパックロッドが大好き(笑)。

雑誌の特集からインプレと、我々ルアマガ編集部は数多のパックロッドを触ってきました(ドヤ顔)。

大木も前職のショップ店員時代から、現在の編集者になるまで10年近く各社のパックロッドの動向をみてきましたが、昔に比べ今はパックロッドがかなりの「市民権」を得ていることを肌で感じています。

かつてはリーズナブルなモデルが主流でしたが、今やハイエンドモデルも多く存在し、ショップでも専用スペースが設けられるほど。

性能もハイエンドモデルは1ピース、2ピースモデルとも遜色がないのはもちろん、リーズナブルなモデルは各社の技術がしっかり落とし込まれ、初心者でもトラブルレスに使える設計になっています。

また、関東圏などの都市部近郊では車離れをする人も多い反面、コロナ渦によるアウトドアブームで、気軽に釣りを楽しみたいという人が増えています。

そんなときにコンパクトに持ち運べる「パックロッド」というのはまさに「時代のニーズに一番マッチした釣具」とも言えるでしょう。

気軽に釣りを始めてみたい、車は持ってなくて自転車やバイク、公共交通機関で釣り場にいきたい、キャンプやサイクリングのついでに釣りをしてみたいなど、そんな要望に答えてくれるのが今回紹介する「ルアーニスト モバイル」なのです。

スペック

品名全長
(m)
継数
(本)
仕舞
(cm)
自重
(g)
ルアー
重量(g)
ルアー
重量
エギ(号)
ライン
(lb.)
ライン
PE
(#)
メーカー
希望本体
価格(円)
56UL-41.68448950.8~72~611,100
66L-41.984551201~103~811,300
68L-S-42.034561201~103~811,500
76ML-42.294631355~256~120.6~1.211,700
86ML-42.594711455~252.5~3.56~120.6~1.212,000
96M-42.904781907~358~160.6~1.512,500
96MH-42.9047820510~4010~200.8~2.013,000

いざインプレ!バランス良し! 仕舞寸法はちょっと長めか

今回DAIWAからお借りしたのは最もオールマイティに使える76ML-4と86ML-4。


メインで使用するのは76ML-4でしたが、どちらも海や河川での身近なターゲットであるシーバス(スズキ)やクロダイ、はたまた釣って楽しい、食べて美味しいカサゴやアオリイカなどの釣りに適したモデルです。

会社に届いてから、すぐにロッドを開封し、組み立てて(継いで)みて驚いたのが想像以上にバランスが良いということ。これまでのリーズナブルなパックロッドは実際に継いでみると「あぁ、パックロッドだな」という持ち重り感だったり、少しダルさを感じる部分はあったのですが、ルアーニストはそんなことはありませんでした。

もちろんロッドの自重は価格相応な部分はありますが、リール(レガリスLT2500D)を組み合わせてみると非常にバランスがとれていました。自身が既に軽いタックルに慣れてしまった部分はあるのですが、ビギナーであれば全く気にせず使えるレベルだと思います。

ちなみにロッドの仕舞寸法は76ML-4で63cm、専用の竿袋も付属されています。仕舞寸法からする25Lのバックパックのサイドポケットに差すにはちょっときつめかと思うので30L以上ならいけそうかと感じました。

ビギナーは必ず見て! ロッドを組み立てる(継ぐ)際の注意点!!

ルアーニストモバイルに限らず、パックロッドを使っている人で多く見かけるのが、組み立てる際に間違った継ぎ方をしている人が多いということ。決して難しくないので覚えていておいて欲しいのですが、必ず組み立てる際は竿先(ティップ部または♯1とも呼ばれる)から順に継いでいくこと。

リールをセットするグリップ部から継いでいくと、各ピースがどんどん手元から離れていって、最後の竿先の部分にいったときには非常に継ぎづらくなります。

また長く継いでいった状態で最後に細い竿先を継ごうとするとどうしても竿先側に力が加わり、最悪竿先を折ってしまうケースもあります。なのでパックロッドを繋ぐときは必ず竿先から、組み立てるようにしましょう。

また釣りが終わって仕舞うときは、まずリールを外し、ロッドは元側から順にジョイントを抜いていきましょう。

カサゴだけじゃ勿体ない!都市型港湾フィールドで活躍しそうな1本!

今回実釣でのインプレは、ボート&陸っぱりでカサゴを狙いにいきました。

陸っぱりは春の強風日にもろに当たってしまうという厳しいシチュエーション。しかし、9gのフリーリグをちょい投げしてみましたが、キャスタビリティに関しては全く不満はありませんでした。

感度も強風でしたが、ボトムに当たる感触はしっかりと分かったのでコンディションさえよければ釣れた…はず(腕が足りずにすみません泣)。

ちなみに86MLは本来ルアーウェイトにマッチしていないのですが、同行した編集部・フクシゲが小型プラグやワームを駆使し、メバルをキャッチしていました。

フクシゲ「小さなメバルでしたが、喰い込みがよくてちゃんと乗せられました ! 実売価格9,000円クラスでこの性能は凄いッス。なんで大木さんは釣れないんですか?(笑)」

同じくボートでの実釣も風が強い状況でしたが、風裏のポイントをまわり、テトラ帯やボトムが岩場のポイントをブラクリやフリーリグで丁寧の攻めると「ゴゴゴっ!」という小気味よいアタリが伝わり、しっかりフッキングして良型のカサゴをキャッチ。

見た目以上にパワーもしっかり備わっているので、不意な大物(70cm越えのシーバスや青物など)が掛かっても安心! ロッドだけでなく、リールのドラグを効かせ慌てないでやり取りをすればキャッチできるのではないかと思います。

今回使用した76ML、86MLともにルアーの下限は5gとなりますが、ビギナーは7g以上のものを使用するほうがキャストするときも投げやすいかと思います。

また、今回はカサゴで使用しましたが、ロッドの調子がMLなので海底の岩場が激しすぎる場所よりかは、砂地時々岩場が点在するようなポイントのほうが根がかりも少なく釣りができるかと思いました。

個人的には先述したポイントでカサゴをやりながら、反応がなければ港湾部や運河などに移動してのシーバスやチヌを狙う、という形でよくばりな感じで使えるかと思いました。

海に近いアーバンエリアでルアー釣りをしてみたいと思っているビギナーには是非ともおすすめしたい1本です。



ルアーニストと「組合わせたい」スピニングリール『レガリス』

今回先に紹介したルアーニストモバイルに「ベストマッチ」なリールとして紹介するのが『レガリス』です。

レガリスはDAIWAのスピニングリールの新規格「LT(ライト&タフ)」コンセプトをはじめ、ATD、エアローター、タフデジギア、ロングキャストABSとハイエンド譲りの機能がふんだんに盛り込まれた高性能汎用スピニングリールとなります。

【スペック】

品名巻取り長さ
(cm/ハンドル
1回転)
ギア比自重
(g)
最大
ドラグ力
(kg)
標準巻糸量ナイロン
(lb-m)
標準巻糸量PE
(号-m)
ベアリング
(ボール/
ローラー)
ハンドル長
(mm)
メーカー
希望本体
価格(円)
LT1000S645.218552.5-1000.3-2005/14010,000
LT2000S685.219053-1500.6-1505/14510,000
LT2000S-XH816.219053-1500.6-1505/14510,000
LT2500D755.32101012-1501.2-3005/15010,500
LT2500S-XH876.220556-1000.6-2005/15510,500
LT3000D-C805.32201016-1501.5-3005/15010,500
LT3000-CXH936.22201012-1001.0-2005/15510,500
LT3000S-C-DH805.3230108-1000.8-2005/19011,500
LT4000D-C825.22451220-1502.0-3005/15511,200
LT4000D-CXH996.22451220-1502.0-3005/16011,200
LT5000D-CXH1056.22501225-1502.5-3005/16011,200

2018年にリリースされたレガリスは瞬く間に人気が広がり、行楽シーズンや秋の海釣りハイシーズンともなると、売り切れる番手も続出。またSNSやYouTubeではハイコスパリールとして紹介される動画も多数あり、多くの釣りファンから支持を得ているスピニングリールのひとつです。

編集部も大絶賛!「これは本当に長く使えるリール」

実はこのレガリス、過去に大木も雑誌&ルアマガプラスの合同企画で既にインプレ済み。

※その当時の記事はこちら

関連記事
2019/05/15

低価格で高性能。そう謳えば多くの人が魅力的に感じるはず。初心者向けのエントリーモデルとも、メイン機に対するサブリールという位置づけともいえる、激しい競争にさらされる普及機種の価格帯。実際にはどんな差が[…]

当時大木だけでなく、同じく編集部のフクシゲやフカポンパイセンと一緒にインプレしていたのですが、その完成度の高さに皆絶賛していました。

リーリングした際は、エアローターの回転性の高さでルアーの動きがはっきりと分かり、耐久性の高いタフデジギアはシルキーな回転性能と魚が掛かってからは強い巻心地を実現。さらにATDも搭載されることによりドラグの滑り出しも非常にスムース。

極めつけはブラックとゴールドのハイエンド機種に引けをとらないクールなデザイン。まさにメーカーHPにも記載されている通り「見て良し、持って良し、回して良し」な三拍子揃ったリールでした。

今回再度インプレさせて頂きましたが、以前と変わらず良い印象しかありません(爆)。

DAIWAが培ってきたハイエンドリールの基本性能の高さを落とし込んでいるので、性能はもちろん、見た目にもこだわって、かつリーズナブルで「長く色々な魚種で使えるリールが欲しい!」という欲張りなビギナーは間違いなくこのリールを手にしたほうが良いかと思いました。

現在2500番クラスであれば、ネットや小売店でも販売価格は7000~8000円代。この価格帯でもちょっと高い…と思うのであれば、ネットやショップなどのお得に買えるセールのタイミングを伺って購入するのをおすすめします!

大木的!おすすめの組み合わせをご紹介!

ルアーニストモバイルは全7機種ラインナップされており、淡水ではトラウトやバス、海ではシーバスからショアジギングと様々な魚種にチャレンジできます。またレガリスも最小モデルで1000番クラスから最大で5000番クラスと多くの釣種をカバーできるラインナップです。

これからの時期であれば、

アジング

  • ルアーニストモバイル68L-S-4
  • レガリス1000S

港湾部や小規模河川のシーバスやチニング

  • ルアーニストモバイル76ML-4
  • レガリスLT2500D

春エギング

  • ルアーニストモバイル86ML-4
  • レガリス3000S-C-DH

サーフでのヒラメorマゴチ

  • ルアーニストモバイル96M-4
  • レガリス4000D-CXH

などがおすすめです! 個人的に今回インプレした76ML-4や86ML-4は堤防からシロギスやハゼなどを狙うちょい投げ釣りなどにもおすすめ! 間違いなく海沿いの旅行には持っていきたいモデルですww

今回紹介させて頂いたルアーニストモバイルとレガリスですが、組み合わせるとカラーリングもマッチしていて、初めて手に取るビギナーの方も使い心地はもちろんですが、これから一緒に釣りを共にしていく相棒としての「所有感」といったところでもきっと満足いただける組み合わせになるのではないかと思います。

また、釣りをガッツリやられてるベテランの方々には、ご友人やお子様、奥様へプレゼントして釣りの楽しさに巻き込んでしまうのもアリです!

大木もかわゆい甥っ子が小学校に上がったら、この組み合わせをプレゼントして一緒に釣りに行きたいなぁと勝手に妄想してしまいました(笑)。

現在DAIWA公式Webサイトではオンラインフィッシングショーも開催中!