初夏エギングは「浅場+藻場」が絶対狙い目!!【おかぴ〜流シンプルエギングのすすめ】



春から本格的な夏へと向かう狭間の季節、それが5月から6月の「初夏」と呼ばれる季節。過ごしやすい季節である一方、時に真夏を彷彿とさせる暑さも度々。そんな時、ウマい人はどこをどれでどう狙うのか。岡隆之さんがよりシンプルな考え方で挑む術を伝授します!  今回は初夏アオリの「ポイント」を解説して頂きます。

解説して頂くのはワイルド&ピースフルなエギンガー・おかぴ~さん!

【Profile】

岡隆之 (おか・たかゆき)

黒潮が当たる 本州でかイカの聖地・和歌山県をホームに、日々その場のMAX級を狙う孤高のマスターエギンガー。常識にとらわれない独自の視点で「楽しく」かつ「シンプル」に答えを導き出す姿は圧巻。

無駄を省きミニマルに キング・オブ・自然体 

「初夏? その頃にはもうディープは選択肢としてなくなります」

かつて本誌で取材した際は、春の攻略法を軸にご解説いただいたことがある岡隆之さん。浅場か深場か、その時次第で付き場が変わる気まぐれな時期を過ぎ、季節がひとつ進めば答えは明確だ。 

「春にキーとなった藻場は引き続き狙い目となります。より繁茂している頃なので、狙いは絞りやすくなるはずです」 

 初夏になったら現場へ…ではなく、春のうちからフィールドを広く観察することが肝要だという。 

外せない絶対条件『藻場=ウィード』

初夏の本番に向け、常に生育状態を把握 

春から、いや冬の間から藻場を観察し続けるのが岡さんの戦略。「今冬は水温が高く新しい藻がなかなか生えなかったんですが…4月に入ってポツポツと」。狙いが絞り込まれていく。「最悪の場合、藻がなくても、ブレイク近くでロープや敷石がある場所なども狙い目に」

「早いうちから『あ、ここ生えてるな』と見付けといて、潮周りのタイミングで狙っていくのがセオリー。まだ藻が薄くても、ブレイクに近い場所であれば、その後に期待が持てるのでチェックしておくべきですね」

個体がシャローにもディープにも上げ下げしやすいブレイク周辺。初夏の入り口とも言えそうだ。 

「浅場+藻場=産卵場というゴールです。シンプルです。難しく考える必要はないんですよ」 

イカの付き場は日々変化。より絞り込みやすくなるのが「初夏」!

春:気温・水温・天候次第。三寒四温で付き場を上下 。

暖かくなれば春を意識した個体がエサを捕食するために、また産卵のために浅場へと向かい始める。ただし、安定した暖かさとなるまでは、状況次第で浅場と深場を行き来する傾向にあるのが春。「だから、ブレイク近くの藻場が狙い目です」。岡さんの鋭い読みがそこに。 

初夏:季節が進めば、シャローの藻場を中心に展開! 

暖かさが安定すれば、多くの個体が浅場へと。「和歌山の場合、7月まで産卵は続きます」と岡さん。GW頃からが本格的な産卵シーズン。「もはや迷わずシャローの藻場のみ」。ディープを意識するのは、産卵後の夏以降だ。 

実に明確なプラン。では、岡さんはそこをどう攻めていくのか。 

「必要なのは、これらのエギ3択」

左:エメラルダスピーク3.5号、中央:エメラルダスステイ タイプS4号、右:エメラルダスピーク3号 (すべてDAIWA)

こちらも迷いがない。絞り込んだタックルで手数を増やし、結果を導くのが岡さんという手練だ。

次回は上記に挙げた、岡さんが厳選する初夏エギのローテーション法を徹底解説! 乞うご期待!!



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