2021年度はJBトップ50優勝を含む10回の勝利を手にするという偉業を成し遂げた藤田さん。2022年度は国内の試合はもちろん、さらなる高みを求めて、2022年はバスマスターオープンにエントリー。国内外ともに4月から始まる戦いについて、その胸中を語ってもらった(※本インタビューは2月末に行われました)。
藤田京弥さんのプロフィール
【Profile】
藤田京弥(ふじた・きょうや)
昨年はJB戦で10勝の偉業と共に、最高峰トップ50をはじめ3つのシリーズ戦で年間優勝を獲得。もはや国内に敵なしの天才アングラーは2022年、国内と世界の「二刀流」での頂点へと挑む。1996年4月2日生まれの26歳、埼玉県出身・山梨県在住。
「最短距離で最高峰へ挑みたい」
サウスキャロライナ州レイク・ハートウェルで開催された、バスマスタークラシックを観戦。
藤田「規模と人の数に圧倒されますね。ただ湖の雰囲気は日本とはあまり変わらないですね。選手のタックルがスピニングばかりで意外でした」
今季オープンで優勝すれば、来年はこの大舞台に立つことになる。
昨年は国内大会最高峰のJBトップ50の年間優勝と、10回の優勝を手にした藤田さん。もちろん今年もトップ50に参戦する。
藤田「全試合勝つつもりでいきます」
「1番の目標はエリートシリーズの年間優勝。不安もありますが、正直すごく楽しみです」
――バスマスター参戦に向けて急ピッチで準備しているという話を聞きましたが、いつ頃渡米する予定ですか?
藤田「アメリカの試合は4月中旬から始まるんですが、その前に船とクルマの準備で2週間ほど渡米します。3月上旬に渡米してバスマスタークラシックを観戦して、その後1週間ほど滞在する予定です。アメリカに行くのも初めてなので、今はかなり不安ですね」
――いつ頃からアメリカに挑戦しようと考えていましたか?
藤田「本当は2020年にバスマスターオープンに参戦しようと思ってました。最初はノンボーターで出ようと準備していましたが、コロナの影響で渡米が難しくなって延期しました。でも2021年の秋ぐらいに色々と状況が変わってきたので、じゃあ2022年にはアメリカに行こう、ボーターで参戦しようと。そこから急ピッチで準備を進めていって、現在に至る感じです」
藤田「渡米については伊藤(巧)さんや青木(大介)さんたちに色々とアドバイスをもらったり、DAIWAさんにはかなりサポートしてもらってます。アメリカ用のクルマとボートを用意してもらったんですが、それがなかったら始まらなかったと思います」
藤田「自分が準備をしていて思ったんですが、アメリカに出ている人たちは本当にすごいなと。すべてが想像以上に大変でした。アメリカに拠点を持って船もクルマもタックルも用意して、保険とか色んな手続きも済ませなきゃいけない。最近はアメリカには手軽に行けると思ってる人が意外と多いけど、それは絶対にないです。特にボーターで出るのは想像していた以上に大変です。バス釣りは他のプロスポーツより間違いなく、用意するものが多いと実感しました」
――バスマスターオープンは3ディビジョン(地区)ありますが、どれに出場する予定でしょうか。
藤田「セントラルとノーザンに出る予定で、3試合ずつで合計6試合です。国内の試合はJBトップ50に参戦します。4月1週目の遠賀川の試合が終わってすぐに渡米して、ノーザンオープンの初戦に出る予定です。オープンは200艇ぐらいの参加です。日本だとマスターズとか130艇ぐらいだから、自分的には最大規模ですね。もちろん全試合初めてのフィールドなので、プラは最低でも1週間はやりたい。スケジュールが許す限り、プラをやりたいです」
藤田「これまで日本ではプラに時間をかけて、湖をくまなく見て結果を出してきましたが、アメリカはありえないぐらい広いから絶対にそのやり方はできない。それにアメリカは気候の変化も激しそうだし、シャローメインの釣り場がほとんどのようなので……でも、やってみなくちゃ分かりませんね。釣り場に対しての考え方が変わるだろうし、状況の変化に対応していくことがすごく勉強になると思います」
――アメリカと日本での、今年の目標を教えてもらえますか?
藤田「セントラルかノーザンのどちらかで、年間3位に入れれば翌年度はエリートシリーズへ昇格できます。めちゃくちゃ狭い門ですけど、やるからには今年中に結果を出してエリートに上がりたいですね。そしてエリートの年間優勝を取りたいです。トップ50は1試合だけ不参加の予定ですが、それ以外は、全試合勝つつもりでいきます。スケジュールの都合で直前しかプラができないけど、その状況でどう勝つかが自分の課題です」
――エリートで日本人選手の年間優勝は現時点では誰も達成してないので、すごく期待しています。タイトスケジュールですが頑張ってください!
セコイアとスキーターでバスマスターオープンにKYOYA旋風を巻き起こす!
藤田京弥2022トーナメントスケジュール
バスマスターオープン
試合日 | 参加試合 | 開催場所 |
---|---|---|
4月14~16日 | ノーザンオープン第1戦 | ジェームズリバー(バージニア州)【10位】 |
4月28~30日 | セントラルオープン第1戦 | ロスバーネットレイク(ミシシッピ州)【46位】 |
7月7~9日 | ノーザンオープン第2戦 | レイクオネイダ(ニューヨーク州) |
9月8~10日 | ノーザンオープン第3戦 | チェサピークベイ(メリーランド州) |
9月22~24日 | セントラルオープン第2戦 | レッドリバー(ルイジアナ州) |
JBトップ50
試合日 | 参加試合 | 開催場所 |
---|---|---|
4月1~3日 | 第1戦 | 遠賀川(福岡県)【優勝!】 |
6月3~5日 | 第2戦 | 弥栄ダム(山口県)【11位】 |
7月22~24日 | 第3戦 | 北浦(茨城県・千葉県) |
9月9~11日 | 第4戦 | 霞ヶ浦(茨城県・千葉県)※現時点では、不参加の予定 |
JBトップ50第1戦の密着ドキュメント「京弥のターン」は必見です!
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!
- 1
- 2