秒で終わる血抜き処理で魚の鮮度が劇的に変わる方法をご紹介【津本式家庭用魚仕立てノズル】



釣りに行って魚を持ち帰って美味しく食べたいという場合、血抜き処理が魚の品質を大きく向上させるということはもうご存じの方も多いかと思います。しかし、釣り人の皆さん。魚は美味しく食べたいけど釣りに集中したいとも思いますよね……。ちゃんと締めたり、血抜きはしたいけど時間は惜しい!! そんな方におすすめな血抜き処理方法をご紹介します。絶賛発売中の魚仕立てアイテム『津本式家庭用魚仕立てノズル』が大活躍します!

魚を美味しく食べるために最低限やっておきたいこと

さまざまな締め方や処理の仕方があります。魚を美味しく食べる。できれば最低限やらなきゃいけないことは、次の2つです。

  1. 魚を脳締めする
  2. 氷水で魚を冷やし込む

この2点。やりたいことは他にもたくさんありますが(神経締めとかetc)、釣りに集中したい。なおかつ、最低限とくればこの2つです。ルアマガプラスでもお馴染みの津本式であれば、現場で血抜きしていなくてもこの2処理さえしておけば、帰宅してからでも処理はできるのです。そう、この点だけは絶対にやっていただきたいと記者的には思います。

もう1ステップ「血抜き」も現場で

ですが、もう1点だけ、もう1点だけやっておきませんか? それが、釣りの現場での血抜きです。血抜きの方法も様々ありますが、これは極限的に簡易化した方法です。釣りが日を跨いで数日なんて方の場合、血抜き、できれば内臓処理もしておけばクーラーで割に長時間保存も可能です。

フリフリ血抜きというエラにナイフを入れてバケツを用意してという血抜きする、強力な血抜きの方法があるのですが、それすらも惜しい! という釣り優先な人向けの処理方法です。

津本式血抜き法は一般的にはご家庭の水道を使って行いますが、この方法は当社から発売された専用ノズルを使って簡単に釣りの現場で津本式血抜きが実現できる、というものになります。ペットボトルにノズルを装着して血抜きをしてしまうアイテムです。全国の釣具店、各オンラインショップほかで発売中! 在庫がない場合はお問い合わせくださいませ。



ペットボトル装着型ノズルで簡単血抜きができます

せっかくなので、締めるところから解説します。モデルはホウボウ君です。動画もアップしておりますので、よければご覧いただけますと、方法が一目瞭然かと思います。

その1】魚の脳の位置を特定して脳締めをします

エラと、エラから目の方向にある1本目の線の交点あたりが脳の位置。ここを破壊します。
ホウボウやカサゴ、マゴチなどは頭が硬いので場合によってはエラの内側から脳天をナイフなどで刺すと良いです。

【その2】エラを開いて『家庭用魚仕立てノズル』で所定の場所にそのままノズルを突き立てて水を注入します

家庭用魚仕立てノズルを真水の入ったペットボトルに装着してエラに突き立てる。もちろん手間がかけられるならナイフで背骨下に通る大動脈、腎臓をカットするとなお良い。
ノズルを突き立てる位置はどの魚も同じ!

以上! あとは迅速に氷水で冷やし込み。魚の芯まで冷えたら保冷で完了!

この血抜き方法は簡易的な手段でより高い効果を得ることが目的です

理想論を言いますと、脳締め→神経締め→エラ切り→バケツでフリフリ血抜き→家庭用魚仕立てノズル→冷やし込み→保冷 このルートで処理ができれば最良です。自宅では内臓を取り出して調理や保存、もういちど丁寧に血抜きをするかするだけで魚の持ちが随分と変わるはずです。

今回ご紹介した手法は脳締め→ぶっ刺し家庭用魚仕立てノズルで水注入→冷やし込み。の3点セットです。

ちなみに現場での威力は、フリフリ血抜き>ノズル血抜きで、両方行うと格段に魚の状態を高く保持できます。フリフリ血抜きは15秒から30秒ほどはバケツなどで放血作業が必要なので、それが億劫な場合は現場ではノズル血抜きだけで済ませるというのがオススメです。

あと、30cm前後の魚であれば、自宅でもう一度家庭用ノズルで血抜きすれば、5日程度の寝かせには十分耐えうる保存力を持つようになりますので、旨味が少し増すくらいまでは寝かせることもかのうでしょう。翌日くらいに食べたいというのであれば、自宅の血抜き作業もなんなら省いてくださってもかまいません。

このノズルに慣れてくれば寝かせ期間の5日超えて、熟成処理も可能なくらいの血抜き精度に仕立てることも可能です(自己責任にはなりますが、5日程度ならばさほど難易度は高くありません)。

※魚を空気になるべく触れないようにビニールやラップなどで包んで保管することで鮮度期間が伸びます。

血抜きをしたあとの魚の熟成について

記者の場合、アジくらいの魚であれば1週間程度はこのノズル処理で寝かせていただくこともザラです。ただ、誤解のないように申し上げておきますが、寝かせれば寝かせるほど美味しくなる! って代物でもございませんので、適宜、食べたい時にいただくのが良いかとは思います。おすすめは、このノズルで処理して5日前後にまずはいただいてみてください。最低でも3日ほど寝かせておくと身に旨味がよく馴染みます。

熟成は調理。知識とテクニックが少しいりますので、そこはすっぽかさないようにしてください。

新鮮な状態で食べる場合も臭みは抜けますが、逆に何か味が薄い! と感じる方もいらっしゃるようです。それは血が高い精度で抜けているので、新鮮なときは血のエグみや臭みがアクセントになっている可能性があります。魚本来の香りや旨味を引き出して楽しみたいのであれば少し寝かせてあげるといいですよ!

ということで、自分、釣り優先なんです! なんてお方でもお手軽ので試してみてくださいね!

こちらは、家庭での使い方になります。
https://plus.luremaga.jp/2022/03/26/138881/