スミス2022偏光サングラスまとめて紹介「見るべきものがハッキリ見える」



2022年冬季五輪でメダリスト達のアイウエアとして目立ったのが、スミスのアイテム。各ジャンルのトップ・オブ・トップが信頼する性能とデザインは、フィッシングシーンにおいても、センスのある腕利き達を魅きつけてやまない。霞水系のフロントランナー馬場拓也さんも、そんなスミスに魅了された1人だ。

【Profile】

馬場拓也(ばば・たくや)

冷静な状況判断と豊富な経験から、いま釣れる魚を的確にとらえる、霞水系のエキスパート。自身のYouTubeチャンネル『BABATube』は登録者数2.6万人を誇る。彼の一言一句を信じれば、霞水系で釣り迷うことはないだろう。サポートメーカーはSMITH、JACKALL、ORIGINALZ。

Lowdown XL2(ローダウン XL2)

ローダウン XL2のテンプルの先はこのように薄くなっている。耳が痛くなりにくいという点は、偏光グラスを選ぶ際の重要なポイント。

レンズタイプフレームカラーレンズカラー価格
クロマポップマットブラックグレーグリーン26,400円(税込)

Deckboss(デックボス)

4カーブのローダウンと比べ、8カーブのデックボスはフィット感を重視したデザイン。余計な光をシャットアウトしてくれる遮光性の高さは随一。

レンズタイプフレームカラーレンズカラー価格
クロマポップマットブラックグレーグリーン35,200円(税込)

曇りで光量が少ないときはローダウンXL2のX-ライトグリーン37。晴れて光量が多いときはデックボスのクロマポップのグレーグリーン。的確なレンズセレクトが、タフな水系での釣果に直結する。

見るべきものが、ハッキリ見える

馬場「僕はマッディシャローの霞水系をホームとしているので、水色よりまずは光量に応じて3種類のレンズカラーを使い分けています。また、釣りのスタイルやファッションに合わせてフレームも変えています」

——そう語るのは、霞ヶ浦を中心に活動する馬場拓也さん。では早速その使い分けについて教えていただこう。

馬場晴天で光量が多いときはクロマポップシリーズのグレーグリーンのレンズを使います。クロマポップは『コントラスト』と『三原色』がハッキリ見えるという特徴があります」

——その特徴は釣り場ではどんなときに実感できますか?

馬場「光量が多いときって、水中の杭やロープ、葦際といったストラクチャーの輪郭がぼやけて見えることがあると思います。けれどクロマポップのレンズを通して見ると、ハッキリ見えるんです。ボヤけて見にくいというストレスが無い。葦際へのキャストや、ストラクチャー際でルアーをアクションさせる場合、アドバンテージになりますね。また、PEラインなどカラーのついたラインや、ルアーのバイトマーカー、ストラクチャーの色が鮮やかに水中でもハッキリ見えます」

——確かに、輪郭がハッキリ見える、カラーが際立って見えるというのは、アドバンテージになりますね。

馬場「釣り以外でのシーンでも色鮮やかな視界を楽しめるので、ドライブなど日常使いにもオススメです」



薄暗いときのレンズ選択

——ではそれほど光量が多くないときは、どんなレンズを使いますか?

馬場「ポーラーXシリーズのX-ライトグリーン37というレンズです。ポーラーXは日本人の眼に合わせた薄めの色のレンズシリーズで、X-ライトグリーン37はその中でも明るめ。なので光量が少ない時でも水中が明るく見え、偏光の効果をしっかり実感できるんです。例えばオーバーハング下の水中を見たいときは非常に快適です。シェードの中が本当によく見えるんですよ。これは影の中で釣りをすることが多い、山間部でのフライフィッシングに長けているスミスの強さが表れていますね」

——マズメ時や雨天時など光量の非常に少ない状況では?

馬場「ポーラーXシリーズのX-スーパーブラウン42というレンズです。これ、めちゃくちゃ明るいんですよ。馬場史上、最も明るいレンズです」

——筆者も試着させてもらいましたが、裸眼とほぼ変わらない明るさに驚きました。

馬場「朝マズメや雨のときって、裸眼の方が見やすかったりしますよね、偏光グラスを掛けるとちょっと暗いなって。でも裸眼じゃ水面の反射で水中が見にくい。そんなジレンマをこのレンズが解決してくれました。圧倒的に明るいので、マズメ時でも雨でも関係ない。しかも水面の反射も抑えてくれる。アングラーにとって、今まで足りなかった部分を埋めてくれる、そんなレンズです」

フレームの使い分けについて

——それではフレームの使い分けを教えてください。

馬場「フレームは比較的フラットなローダウンXL2(4カーブ)と、カーブが効いてフィット感が高いデックボス(8カーブ)という2タイプを、状況に応じて使い分けています。オカッパリではローダウンXL2が多いですね。自分の立ち位置や体勢を変えて、邪魔な光が視界に入らない工夫ができるので。一方、ボートで釣りをする際はデックボスを多用します。周りを水に囲まれて様々な角度からの光が侵入する状況でも、顔にフィットして遮光性能の高いデックボスなら、快適な視界を保てます。つばの無いニットキャップを着用するときもデックボスの出番です。ちなみに、極端に光量が少ない状況では、そういった使い分けはしなくてもOKなので、ローダウンXL2一択です」

——なるほど、状況に応じたチョイスが可能であると。

馬場「そうなんです。加えて、帽子とサングラスの掛け心地の相性もあったりします。例えばキャップを着用する場合、テンプルの先がキャップ内に収まることが多い。なのでテンプルの先が薄くなっているローダウンXL2だと、耳が痛くなりにくいんです。おしゃれでカッコイイのに、快適さにつながる工夫がある。そんなデザインもスミスらしいですよね」

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!

  • 1