初夏から秋にかけてソルトルアーゲームシーンでも大きな盛り上がりをみせるのが青物を中心に狙う「ショアジギング」。堤防をはじめとしたあらゆるシチュエーションで狙えることは勿論、大海原へルアーをキャストする爽快感、強烈な青物の引きも味わえ、さらには食味もよいことから全国的に人気のジャンルとなっています。今回はそんなショアジギングの楽しさを手軽に感じられる「超ハイコスパ」なロッドがDAIWAからリリースされたのでインプレッションして参りました!ショアジギ初心者要必見です!!
インプレするのはショアジギングにちょっと苦手意識がある…編集部・大木
【Profile】
ルアマガプラス編集部・大木
元大型釣具量販店の店員という経歴を持つルアマガプラス編集部員。バスソルト問わず、幅広く釣りを楽しむことをモットーとする。得意な釣りはシーバスで、時間があれば地元湘南河川でロッドを振るう。特技はモノマネ。プロフィールの画像は3年前に釣り上げたショアジギングでの唯一の釣果。これ以降ほぼ空振りに終わっている(泣)。
これがショアジギング入門ロッドの決定版!『ショアジギングX(DAIWA)』だ!!
今年度DAIWAよりショアジギングのエントリーモデルとしてリリースされたのが「ショアジギングX」。
リーズナブルな価格ながらも軽量で初心者にも投げやすい調子を採用。また不意な大物が掛かっても魚の引きに負けないパワフルなブランクスを搭載。初心者はもちろん、ショアジギング経験者も驚くコストパフォーマンスロッドとなっています。メタルジグだけでなくミノーやメタルバイブ、大型プラグなど青物に有効なルアーを幅広く扱えるロッドです。
【スペック】
品名 | 全長 (m) | 継数 (本) | 仕舞 (cm) | 自重 (g) | ルアー 重量(g) | ジグ 重量(g) | ライン PE (号) | メーカー 希望本体 価格(円) |
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96M | 2.90 | 2 | 150 | 275 | 10~50 | 15~60 | 1~2 | 13,200 |
96MH | 2.90 | 2 | 150 | 280 | 15~65 | 20~80 | 1.5~3 | 13,600 |
100MH | 3.05 | 2 | 157 | 290 | 15~65 | 20~80 | 1.5~3 | 14,000 |
96H | 2.90 | 2 | 150 | 292 | 20~80 | 30~100 | 2~4 | 14,400 |
今回は関西ショアジギングの「聖地」へインプレ遠征です!
今回の実釣インプレは特別編として、当ルアマガプラスのサーフ連載でもお馴染み、DAIWAスタッフ・ミッチー高橋さんと合同取材。
フィールドは編集部・大木は初挑戦となる関西沖堤防のメッカ「武庫川一文字」。
関西ショアジギングの聖地と言っても過言ではないほど、平日から休日まで多くの釣人で賑わう人気堤防。今年も春先からブリやメジロ、サワラやサゴシなどが釣果に上がっており盛り上がりを見せています。
取材前々日まで雨が降ったため、釣果は落ち込んでいましたが、取材前日より徐々に青物の釣果は上がってきていたのでチャンスはある!
でもそれ以上にテレビや動画で度々登場するこの沖堤防は、個人的にも一度は訪れてみたかったフィールドだったのでインプレ当日はかなりテンションが上がっていましたww
いざ実釣! エントリーモデルなのにこの軽さとバランスは絶妙です!
おそらくショアジギングの人気が高まり出したのは10年程前から。堤防からも気軽に狙える20~60g程度のメタルジグを使った「ライトショアジギング」がブームとなり、それまで硬めのエギングロッドやシーバスロッドを代用していたのが、専用のロッドが各社からリリースされ始めたころだったと思います。
当時大木もライトショアジギングにハマり、専用ロッドを購入し、シーズンになると西湘サーフや横須賀や伊豆の堤防によく出掛けていました。当時もエントリーモデルのライトショアジギングロッドはリリースされていたのですが、やはり値段相応といったところで、どうしても「重さ」が気になることは多かったです。
しかし、今回使用したショアジギングXは持った瞬間その軽さに驚きました!一見バットが太いので「重いのかな」と思ってしまいましたが、持ってみると想像以上の軽さ!
今回インプレ用に借りたのが96MHとシリーズの中核を担うオールラウンドな1本なのですが、大木がかつて所有していたミドルクラスのライトショアジギングロッド(Mクラス)よりも断然軽く、持ち重りや先重りもあまり感じられませんでした。
これで店頭価格1万円代というのが衝撃的で「無我夢中に投げてシャクっていたあの頃の自分に渡したい」と素直に思ってしまいましたw
また今回ショアジギングXに組み合わせたリールが『フリームスLT6000D-H(DAIWA)』。
昨年モデルチェンジを果たし、ボディとローター部がザイオンV素材となり剛性も高く、重量も軽くなったNEWフリームス。
同シリーズの最大番手と組み合わせると、少しゴツくなるかと思っていましたが、バランスも非常に良好で、持ち重り感もなく、まさに「ベストマッチ」なタックルバランスでした!
NEWフリームスに関する記事はこちらをチェック!
軽さだけじゃない!キャストやアクション、大型魚とも対峙できるパワフルなブランクス。
実際に釣りを始めると想像以上のキャスタビリティやシャクりやすさに驚愕。メーカーHPでDAIWAテスター・松永氏のインプレッションにもあるように、キャストのタイミングは非常につかみやすいです!
一般的なショアジギングロッドは、メタルジグをシャクりやすくするために、ロッドのハリが強い(少し硬め)ので、しっかりと投げるには慣れが必要な場合もあります。
ショアジギングXは「ハリはありながらもよく曲がる」ロッドという印象。テイクバックから、ルアーをリリースするまでのキャスト時におけるスイートスポットの幅が広く、キャストが決まりやすいセッティングになっています。
キャスト後のティップのブレも少ないので、抜けていくラインに干渉しづらく、気持ちよくキャストができます。搭載されているガイドが糸滑りの良い、アルコナイトリングを採用したKガイドを搭載しているのも大きいと感じました。
またシャクりの際も、適度なハリと曲がりの恩恵で、力強いワンピッチジャークからゆっくりとしたスローなシャクりと幅広く対応します。
さらにキャスタビリティの一端を担う、ロッドの「パワフルさ」も見逃せないポイント。
ショアジギングはメタルジグという鉛のルアーを沖に向かってキャストし、水中でジグ跳ね上げるようにアクションさせるシャクりの動作を連続して行います。さらには通常の魚よりも圧倒的なスピードとパワーを併せ持つ青物とファイトするため、ショアジギングの全ての工程においてロッドパワーは「必須」となります。
ショアジギングXは、キャストやファイト時に最もパワーが必要となるブランクのバットセクション最外層に、カーボンテープでX状に締め上げ補強する「ブレーディングX」を搭載。
このブレーディングXが採用されたことでネジレを抑え、パワーロスを防ぎ、より遠くへのキャストが可能となります。また大型の青物の引きもしっかりと受け止め、パワーファイトをすることができます。
ビギナーにも突然大型青物がヒットすることもあるショアジギング。そのような状況でも、ショアジギングXのロッドパワーがあれば安心してファイトができ、混雑する堤防においても主導権を握ることができます。
実際に大木もまさかの大物が掛かり、パワフルファイトを繰り広げましたが、ロッドが負けることはなく正々堂々と真っ向勝負を挑めました!
夕マズメにまさかのメーターサワラ降臨!これがショアジギングXの実力だ!
前述において、既に魚とのファイトについて触れていますが、今回のインプレで大木はとんでもない魚を釣り上げてしまいました…。
実釣初日、この日は午後から釣りをスタートさせたものの、めぼしい反応はなくあっという間に夕方に。表層はボラの大群がいるだけで、アタリどころかボイルも一切ない状況。
魚がいるのであればおそらくボトムだろうと想定し、夕マズメの時合である16時半頃、潮目がいい感じに広がったエリアへメタルジグ40gをキャスト。
「サムライジグR40g(DAIWA)」をボトムまで沈めて、軽い力で丁寧にワンピッチジャークをしているといきなり「ドスン」とのしかかるような強烈なバイト!そして一気にラインが走りだし慌ててフッキングを入れるも、最初は「ボラのスレがかりか?」と半信半疑な気持ちでファイト。
でも明らかにバイトしたレンジは深いし、圧倒的なトルクフルな走りを見ると「本命の青物かも」と思い丁寧なファイトに切り替える(笑)。
ロッドパワーを十分に生かし、真っ向勝負で大物と向き合う。バットの強さでしっかり耐えながら、フリームス6000D-Hのパワフルな巻き上げで魚を寄せてくると、見えてきたのは超弩級サイズのサワラ!
すかさずミッチーさんがタモ入れをしようとするも、持ってきたタモ枠に入り切らない。
四苦八苦していると、今回ミッチーさんの動画撮影を担当していたカメラマンDさんが、隣のアングラーさんからタモ網を借りてくれて、ミッチーさんのタモと挟み込むよう掬い上げてようやくキャッチ!
上がってきたサワラはなんとメーターオーバー!!
大木はこれまでオカッパリで釣り上げた魚の最大サイズは89cm(シーバス)だったのですが、まさかインプレ企画の初場所でこんなメモリアルな魚をキャッチできるとは夢にも思いませんでした!!
ヒットルアー前述したように今年度リニューアルしたDAIWAのスタンダードメタルジグ「サムライジグR(DAIWA)」のグリーンゴールド。
メタルジグのウェイトは武庫川一文字でのスタンダードな重さとなる40gを使用。サムライジグRのインプレも近日中に記事にてアップいたしますので乞うご期待を!
ショアジギングXだからこそ穫れた貴重な1尾!
今回まさかのタックルインプレで自身のオカッパリレコードサイズを釣るというとんでもないミラクルを起こした大木ですが、このミラクルは今改めて振り返ると「ショアジギングXとフリームスの組み合わせだからこそ獲れた」1尾だったと思っています。
正直、大木個人は近年ショアジギングをする回数も減っていて、かなりのブランクがありました。
そんな大木でも違和感なく、むしろ快適にキャストしてシャクりの操作もできた今回のタックル。さらに掛けた魚は想定以上の大物でしたが、主導権を握られることなくしっかりと真っ向勝負でファイトをし、キャッチすることができました。
初めての場所で初めてのタックルを使い、自己記録の魚を釣り上げることはそう簡単に起こせる奇跡ではないです。間違いなく「タックルのポテンシャル」があったからこそ穫れた魚です。
今回使用した「ショアジギングX」はショアジギング初心者から、大木のようなブランクのある釣り人にも絶対的におすすめ出来るロッドです。
リーズナブル且つ快適に扱えて、30cmクラスのサバからメータークラスのブリやサワラまで安心してファイトが可能、まさに「ショアジギング」の醍醐味をフルで味わうことが出来る「真」のハイコスパロッドでしょう!
ということでまたショアジギング熱に火が着いたので、今年の秋はさらに釣りが忙しくなりそうです(笑)。
次回、今回の殊勲ルアーである「サムライジグR(DAIWA)」のインプレをお届け!実は…今回メーターサワラが釣れたのもミッチー高橋さんのアドバイスによる動かし方だったのです!その秘密を公開しちゃいます!
只今武庫川渡船さんではDAIWAタックルも貸出中!
今回インプレでお世話になった武庫川一文字へ渡船をしてくれる「武庫川渡船」さんではDAIWAのショアジギングタックルを貸出中!
今回大木が使用した「ショアジギングX」や「オーバーゼア」、そしてリールは最新の「カルディアSW」や「ブラストLT」をご用意!
貸出に関する詳細は、下記武庫川渡船さんの釣果リンクに記載されていますので、チェックしてから問い合わせてみてください!
今回大木が使用したタックルはこちら
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