エッ…こんな場所に釣り人が!? 暗い釣り場もバッチリ見える! フルカラー暗視スコープをアジングのラン&ガン実釣で使ってみた!



暗視スコープといえば、ハリウッド映画で兵士が装着しているイメージがありますが、これは手持ちカメラタイプで三脚への取り付けも可能です。しかも、フルカラー造影で静止画・動画も撮影できるんです! それが「フルカラーナイトビジョン サイオニクス」です! 今回は真っ暗なフィールドでこのアイテムが釣りの現場でどのように活用できるかを、インプレしてきましたよ!

【SIONYX PRO】サイオニクス プロ  

【主な機能】

  • センサー:超低照度CMOSセンサー(特許取得)
  • ISO感度:819200
  • ファインダー:有機EL
  • レンズ:16mm Night(f/1.4)・Twilight(f/2.0)・Day(f/5.6)
  • 動画:720×360 MOV
  • 静止画:1280×720(92万画素)
  • 機能:GPS 加速度センサー コンパス アイセンサー
  • データ保存:microSD(最大256GB)
  • 自重:274g(電池含)
  • 防塵防水性能:IP67

ちなみに、IP67の防塵防水というのは、具体的に言うとiPhone(XRや8など)と同等で、「粉塵が内部に侵入」せず、「一定の水圧で30分水中に浸けても有害な影響が出ない」というもの。

製品の詳しいスペックや機能はこちらの紹介記事をチェック!

今回インプレを担当するのは、ルアマガソルト誌でもタックルインプレ記事を担当していた私、ライター西村です! 手に収まるコンパクトなサイジング。タックルバッグなどに収納しても邪魔にならないのが嬉しい。
首から掛けておいてもあまり気にならない重さとサイズ。防水・防塵規格IP67で、多少の水気がかかっても問題なし!

エントリー前の水辺のチェックにも活用できる!

サイオニクスの仕様などは前回の記事を参照していただくとして……、今回は実際に現場でどう役に立つのかを解説していければと思います!

インプレにやってきたのは千葉県の外房エリア。最近はナイトゲームでアオリイカが釣れているとのこと。しかしながら、編集スタッフだけでは心細い…。ということで、房総半島最強のライトソルトゲーマー・渡邉長士さんにも来ていただきました! 

千葉県の外房をホームフィールドとするマルチアングラー、渡邉長士さん。

渡邉「今ちょうど春イカの産卵シーズンで、シャローの藻場などにどんどんイカが入ってきているんです。数日前にはキロアップが2杯釣れましたし、周囲では2キロオーバーも出ていますよ。今日もチャンスはあると思います!」

釣りをするのはこういった雰囲気の磯場。昼間ならまだしも、夜間にエントリーしていくので暗い中でも遠くを見渡せるサイオニクスは役に立ちます。

心強いお言葉ありがとうございます! 今回はフルカラー暗視スコープ『サイオニクス』のインプレなので、暗い場所での釣りが希望なのですが……。

まずは磯場からエギングを開始。ちなみにこれは、サイオニクスプロで撮影しました。肉眼だとほぼ真っ暗な状態でした。

渡邉「はい、わかりました! 磯場のほうでやろうと思っていたのでちょうど良いと思います。イカがエリアに入っていればすぐに釣れると思いますよ。エギはスローにフォールするモデルがオススメです!」

一眼レフとサイオニクスプロ、見え方比較

漁港脇や小堤防もチェック。左の写真が一眼カメラで撮影したもの。右がサイオニクスプロの画像。肉眼だと、左の写真に近い見え方でした。奥の堤防はサイオニクスで覗いて「あっ、あったんだ…」と気づいた感じです。


サイオニクスのおかげ!? ナイトゲームでアジを見事キャッチ!

ウェーダーを履いて夜の磯場にエントリー開始です。初めて訪れる磯場なんでちょっと不安。しかし、ここでサイオニクスが役に立ちます。

対岸の磯に乗る釣り人の動向もしっかりとチェックできます。

肉眼では真っ暗に見えるフィールドも、サイオニクスを通して覗くと明るくて見える! 潮がどれだけ引いているか。波はどれほどの高さなのか。あとは先行者の有無が確認できるというのも、利点だと思います。

また、水辺にエントリーするまでの林道など明るさが全くない場所でも、このカメラが生きると思います。朝マズメ狙いで暗いうちからエントリーしていく場合にも重宝しますよ!

すごいのは、海面の状況も見えちゃうところ。ナイトゲームで、ライトを照らさず潮目とか見えたらヤバいですよね。

そして、渡邉さんにもこのカメラを覗いてもらいました!

渡邉「確かに、かなり明るく見えますね! 街灯や家屋の明るさがほとんどないところに来たのですが、このカメラだと丸見えですね!」

もちろんヘッドライトは装着しているのですが、ヘッドライトで照らせる範囲は限られています。足元を照らしながら歩くのには問題ありませんが、遠くを見渡すことはできませんからね。

肝心の釣りはというと……。

肉眼だと左の画像に近い見え方です。釣り人はおろか、ポイントの形状もほぼ判別不可能です。ところがサイオニクスプロで見てみると…「あっ、先行者が…!」。どんな釣りをしているのかもわかりますよ。

渡邉「今日はちょっとイカはお留守かもしれません……。ベストな潮回りは過ぎてしまったのと、釣れている情報はすぐに広まるので、エリア全体のプレッシャーも高まってきているんですよね。なので、エギングは一旦やめてアジングもやってみましょう!」

同じく暗い磯場にやってきた一行。干潮近い時間帯で、磯を歩いてぐんぐん波打ち際まで歩いて行ける状況です。渡邉さんは何度も来ている場所ですが、自分は初めて。ここでも、サイオニクスプロはポイントの全体像を把握するのに役立ちました。

渡邉さんがどこを狙っているのかサイオニクスでコッソリとチェックしていました(笑)。

すると、開始ほどなくして渡邉さんにもヒット!

渡邉「スリット状になっている磯のワンド部の、深い場所を狙ったら喰いましたね! この状況ならアジが入っていると思ったんで、狙い通りです!」

渡邉さんのおかげで、目的のアジをキャッチ! しかもWヒットです! 撮影はもちろん、サイオニクスプロです。

こんな人にサイオニクス プロはオススメ!

  • 夜間の釣りの撮影がしたい
  • 夜の昆虫採集、観察がしたい
  • キャンプなどで夜間の星空観察がしたい
  • サバイバルゲームが好きな方
  • 停電時などの災害時の備えをしておきたい

【総評】キャンプや夜のアウトドア遊びにも、ぜひ連れていきたい!

釣り人にとっての1番の使い所は、やはり夜釣りの個人撮影ではないでしょうか。一般的な小型カメラでは、やはり夜間の撮影には限界があります。明るいライトで照らし続けるのも、魚にプレッシャーがかかったりしますからね。

さらに、今回サイオニクスを現場で使ってみてわかったのは、釣りだけでなく夜間のアウトドアアクティビティがとても楽しくなるということ! キャンプなどで夜の動物観察をするのにとてもいいと思いますよ。これからの時期、ホタルなどを撮影するのにピッタリかと! 夏になったら夜のカブトムシやクワガタ探し、セミの羽化の観察なんかもできちゃうかも!?

さらに、星空観察にもベストマッチかと思います。見えにくい暗い星もサイオニクスならバッチリ映ります! これで流星群などを捉えたらきっと素敵だと思いますよぉ。ファミリーにもオススメで、お子さんもきっと喜ぶと思いますし、パパの株も爆上がりかと! 子どもがワクワクするようなギアですし、夏休みの良い思い出になること間違いなし!

また、キャンプ場は夜になると本当に真っ暗ですから、ちょっと用を足す際に外に出るときにもこれを持っていくといいかもしれません。

…と、いろいろと想像が膨らむサイオニクス。行楽シーズン・キャンプシーズンのこれからにきっと彩りを与えてくれると思うので、みなさんもぜひ試してみてはいかがでしょうか!

サイオニクス公式WEBサイトはコチラ!

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