
パズデザインが新たにローンチした「TAGIRI(タギリ)」ブランドから渓流用スプーンが登場。名前は「CHIDORI(チドリ)」。千鳥足のようなアクションを繰り出すことから命名された36mmの小粒ボディには、その愛らしい見かけとは裏腹に、魚を釣るためのこだわりが凝縮されていた。
●文:ルアマガプラス編集部
吉島一郎(よしじま・いちろう)氏。パズデザインのスタッフの中でも、渓流&本流釣り歴30年以上と、トラウトの経験値と知識はNo.1。営業活動の傍ら、実釣テストや製品開発を精力的に行ってきた。今回紹介する「CHIDORI」を始め、「TAGIRI」ブランドの中心人物でもある。
「TAGIRI」ブランド始動
「滾(たぎ)る想いを形に」をコンセプトに、パズデザインから新たに立ち上げられた新ブランド。
「TAGIRI」も「CHIDORI」もこのブランドに内包される。メインストリームであるパズデザインとは違った切り口で物作りを表現していくところにも注目だ。
苦手意識があったからこそ手軽に釣れるスプーンを作った
吉島「スタッフやテスターが自由に作りたいものを、生産数や販売形態、ソルトやフレッシュウォーターというジャンルに囚われず、表現する楽しみをユーザー様と共有したいという想いがブランド立ち上げのきっかけですね」
今回メインで紹介するのは、「TAGIRI」ブランドとしてはシリーズ第二弾となるスプーン「CHIDORI」だ。
渓流用スプーン「CHIDORI」は細身なのにしっかりアピール!千鳥足のようなフラつきアクションがバイトのきっかけに!?
低活性時のトラウトをいかにしてヒットに持ち込むか。たどり着いたのが“強くアピールしつつバイトまで持ち込む”こと。①スムーズに口を使わせるためのミニマム化、②泳ぎの波動による強いアピール、③バランスを崩してバイトを促す千鳥アクション。大きな柱としてこの3つの要素を追求し、反映している。3.0g、3.7gの板厚違いの2タイプ展開となる。
全長:36mm
重量:3.0、3.7g(板厚違いの2アイテム)
フック:シングル#2
リング:#1
価格:594円(税込)
「スプーンは避けて通れないルアーだった」
渓流スプーン「CHIDORI」を発案したのは吉島さん。もちろん開発も中心になって進めてきた。
吉島「スプーンというルアーを避けて通れないほどトラウト歴が長いもので、これまでにもいろいろなタイプのスプーンを使い込んできました。だからこそ、ミノーが主流になっているのも理解できる。実際使ってみるとスプーンってほんと難しいルアーなんです」
吉島「今でこそミノーが主流ですが、僕が渓流を始めた当初は選択肢が少なく、スプーンやスピナーといったルアーも使う機会が多かったんです。とにかくこれまでいろいろなタイプのスプーンを使ってきました。CHIDORIにはそれらの経験のすべてを凝縮しています」
実は吉島さんも、スプーンには苦手意識を持っていたそう。
吉島「基本はリトリーブかボトムのコロガシがスプーンの使い方。とくに、後者は底を這わせるようにスプーンを操る必要があります。なぜこうした釣り方をするかと言えば、浮き上がりやすい特性を持っているから。当時はナイロンやフロロが主流だったこともありますが、個人的にとくにコロガシに関しては面白みを感じることができず、釣れたとしても『?』が浮かぶことが多かった」
それでも長年様々なスプーンを使い続けてきたという吉島さん。
吉島「とくに春先やシーズン終盤はスプーンにしか反応しない魚、スプーンでしか獲れない魚もいます。だからこそ、いつか使いやすくて釣れるスプーンが作ってみたかった」
吉島さんの滾る想いは、夢を実現させた。
吉島「波動を強くしても一定の泳ぎでは喰わせまで持ち込めませんでした。そこに、時折破綻するような千鳥アクションを加えることで、一瞬のバイトチャンスになることがわかったんです」
リトリーブするだけで自動で左右に破綻するアクション。ここがキモになったそうだ。そんなCHIDORIだが、どんなシーンで有効なのだろうか?
吉島「扱いやすさを求めた結果、レンジキープ能力にもかなりこだわりました。基本は表層狙いで、アップクロスからダウンクロスまでを流速に合わせてただ巻きするだけ。とにかく使い方が簡単なので、ビギナーの方にも納得いただけるかと思います」
また、竿先を下向きにしてトゥイッチするように使うとアップストリームも攻略できるとのことだ。
ホームグラウンドでキャッチした見事なボディの大アマゴ
吉島「CHIDORIの開発も終盤に差し掛かっていた頃、ホームの岐阜の川に入りました。竿抜けになっているであろう水深の浅いチャラ瀬。会心の1尾は36cmでした」
実釣動画はコチラ!
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