川村光大郎プロデュース!バーサタイルバスロッドの傑作機 DAIWA『22ファイヤーウルフ』の特長を本人が徹底解説!!

DAIWAバスロッドの最高峰・スティーズSC(ショアコンペティション)シリーズの「16ファイヤーウルフ」が6年ぶりにフルモデルチェンジを果たした。中弾性ソリッドティップを搭載し、巻き物への対応力を大幅に高めた傑作機について監修者ある川村光大郎本人に話を伺った。

●文:ルアマガプラス編集部

【川村光大郎(かわむら こうたろう)】
通算5冠、最多にして最強の陸王としてバス業界トップに君臨するオカッパリのスペシャリスト。ルアーはもちろん、道具へのこだわりは人一倍強く、忖度なしのモノ選びはファンからの信頼も厚い。DAIWAプロスタッフ。 [写真タップで拡大]

究極の「陸魂」が宿りしロッド「ファイヤーウルフ」が6年ぶりにフルモデルチェンジ!

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──スティーズロッドのなかでも、川村さんがプロデュースするのが、ショアコンペティション(SC)シリーズです。その中核となる「16ファイヤーウルフ」が6年ぶりにフルモデルチェンジして、「22ファイヤーウルフ」として誕生しました。基本コンセプトと、変更点を教えてください。

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川村「2016年にリリースした、初代ファイヤーウルフはユーザーの皆さんから非常に高い評価をいただいきました。ルアマガさんのタックルオブザイヤーという人気投票でも、3回も1位をいただいています」

川村「初代の16ファイヤーウルフは、当時のベストな要素を注ぎ込んたバーサタイルロッドです。そこからフィールドの状況が変わり、それに合わせて僕の釣りも変わっていき、新たに要望したいことが生まれてきました。

2022年モデルとして新たなファイヤーウルフを開発するときに、前作を使い続けてきた僕のなかで、次はこうしたいという方向性がありました。

大きく変えたのは『長さ、素材構成、テーパー』という3つの要素です」

レングスから素材、テーパー、全てを徹底的に見直した「22ファイヤーウルフ」

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──前作とはまったく別のロッドと言えそうですね。まず長さについて教えてください。

川村「長さは、前作の6ft11inから、2in(約5cm)短くして6ft9inにしました。グリップ部分も含めて短くしているので、ブランクスが5cm短くなったわけではありません。短くした理由は、僕自身が釣りをするなかで自然と6ft11inを長いと感じるようになったからです。

初代の16ファイヤーウルフを開発したのは2015年ごろです。当時はまだ岸際のカバーでけっこう釣れていました。キャストはピッチングとフリッピングが多くの割合を占めていて、長さがメリットになるので、ピッチングがやりすい6ft11inに設定しました」

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川村「ところが、ここ5~6年の間に、岸際のカバーで釣れるバスは明らかに減りました。岸際よりも、近距離~中距離での精度が高いキャストが必要になってきました。

開発中はキャスト精度を重視して少しずつ短くしていくと同時に、ピッチングとフリッピングの釣りも必要なので、双方のバランスを見定めて、前作より2in短くした、6ft9inが僕の結論です。ちょっとしたことですが、グリップエンドが衣服に掛かるストレスも減りました」

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──素材構成はどのようなものになったのでしょうか?

川村「ブランクスのカーボン素材はハイエンドモデルに採用される、軽量で張りが強く超高感度のSVFナノプラスを使用。新生ファイヤーウルフは、本来バーサタイルロッドに向いている、深く曲がるレギュラー気味のテーパーにしました。それによって、より高い精度のキャストがやりやすくなっています」

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川村「ただし、深く曲がるテーパーにすることで『重いルアーを使う場合にロッドが負けてしまうのでは?』カバージグのようなフッキングパワーが必要な釣りにおいて『しっかり掛かるの?』という疑問が生じますよね。

その疑問に対しては、実際に釣りまくるテストを通じて、深く曲がりつつも重めのルアーを操作できる硬さ、カバージグでフッキングに必要な硬さを見つけて、セッティングを突き詰めました。また、クランクベイトでも釣りまくって、バイトを弾かずに掛かりがいいセッティングを出しています」

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──新生ファイヤーウルフは、ティップを前作より硬めにしたそうですね?

川村「ティップを硬くすることで、ワーム系リグやジグの操作感のよさや、フッキングパワーのレスポンスを高めて、しっかり掛けられるようにしました。ただし、ティップを硬くすると、反発力が強くなって、巻き物のバイトを弾きやすくなったり、ライトリグの操作感が得にくくなります。その解決策として、ティップに中弾性ソリッドを採用しました。要はティップを硬くするけれど、反発力は強めないようにしたわけです」

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川村「前作はバットからティップまで高弾性素材だったので、巻き物とライトリグを扱いやすくするために、ティップを柔らかくして、クッション性をもたせました。その結果ファーストテーパーになります。

新作は、投げやすいバーサタイルロッドにするために、深く曲がるレギュラー気味のテーパーでありながら、ティップは硬めだけど反発力を小さくするために中弾性ソリッドティップを採用しました。

ティップを中弾性ソリッドにすることは、スピニングのバーサタイルロッド『ファイヤーフラッシュ64』ですでに成功していたんですよ。それをベイトのバーサタイルロッド『ファイヤーウルフ』にも採用しました」

川村のフィネスゲームを支えるのが「SC S64L-SV・ST ファイヤーフラッシュ」だ。 [写真タップで拡大]

川村「軽くて高反発で高感度のSVFナノプラスのブランクスに、中弾性ソリッドティップを組み合わせた結果、高い精度で投げやすいレギュラー気味のテーパーをもつバーサタイルロッドが完成したのです」

中弾性ソリッドが導くバーサタイルの「最高峰」

──新作のファイヤーウルフは巻き物への対応が大幅に広がったそうですね。

川村「深く曲がるレギュラー気味のテーパーで、中弾性ソリッドティップで反発力を小さくしたので、小型クランクベイトなどの巻き物を投げやすく、掛かりもよく、バレにくいです。薄掛かりの状態でバスが突っ込んでも、バスが引っ張る負荷に応じてロッドが粘ってくれるので、身切れもしにくくなりました」

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川村「ロッドを深く曲げたときのベンドカーブは、ソリッドティップのつなぎ目がわからないくらい、きれいなテーパーになっています。

また、ブランクスのカラーは、スティーズのイメージカラーであるブルーグリーンにしています。ファイヤーウルフ69はショアコンペティションシリーズの中核になるロッドなので、個性をビジュアルでも表現しました。

こうして完成した『22ファイヤーウルフ』は、巻き物とジグやワームの釣りの両方で実釣性能を高めることができました。初代ファイヤーウルフを使い続けるなかで感じた改善点を、すべて注ぎ込めたと思います。1本で幅広い釣りに高いレベルで対応できるバーサタイルの最高傑作です」

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スティーズFIREWOLF(ファイヤーウルフ) SC C69M+ -ST

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【スペック】

  • 全長:6ft9in(2.06m)
  • 継数:2(※ハンドデタッチャブル式)
  • 自重:112g
  • ルアー重量:5~28g(3/16~1oz)
  • ライン:8~20lb
  • テーパー:レギュラーファスト
  • 本体価格:62,500円

【搭載テクノロジー】

  • SVFナノプラス
  • X45フルシールド
  • メガトップ(中弾性ソリッドティップ)
  • エアセンサー

気になる方は実釣解説動画もチェックすべし!


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