バスフィッシングは道糸としてフロロカーボンラインをメインに使用する数少ない釣り。そんな稀有なジャンルなだけに各メーカーごとに異彩を放つラインが作り続けられている。カバーフィッシングにおいてもフロロカーボンラインは必要不可欠であり、エッジの効いた商品が多数存在する。そんなカバーに最適な主要メーカー3社6アイテムを編集部が忖度なしのガチインプレ! 今回はサンライン『シューター・FCスナイパー』を紹介する。
●文:ルアーマガジン編集部
シューター・FCスナイパー【サンライン】
サンライン初のバス用フロロカーボンライン
1993年に海用のフロロカーボンハリス『トルネード』が発売となり、その素材をベースに発売されたのがこの『FCスナイパー』。フロロラインにしては柔らかめだが、深いカバーへの耐摩耗性も十分。その柔らかさから負荷がライン全体に均等にかかるため、キャストやフッキングなどの急な負荷がかかるタイミングでもラインブレイクを防いでくれる。
ラインナップ | 糸巻量 | カラー | 価格(税込) |
---|---|---|---|
1~20lb | 60、100、300m | ナチュラルクリア | オープン |
ルアマガ編集部フクシゲ&タナカのインプレ
使ってみての第一印象は張りがあって強いことですね。あとラインが太いことに比べて感度がとてもいい感じ! 深いカバーでもバイトを感じられると思います。
ラインに太さがある分引っ張り強度も摩擦にも強かったですね。ただ太いだけではなく、感度が非常に優れており、濃いカバーの中に入れてもバイトを感じ、持ち前の強さを活かして魚を引っ張り出す力がありますね。
シューター・FCスナイパー検証結果
操作性
飛距離 | 引っ張り強度 | 伸び | 耐摩擦性 | 太さ | コスパ |
---|---|---|---|---|---|
23.8m | 6.5kg | 13.5mm | 104回 | 0.35mm | 1m当たり22.64円 |
検証レギュレーション
カバー用フロロカーボンラインとして各メーカーの16lbクラスを使用。
項目 | 説明 |
---|---|
飛距離 | ライン以外を同一のセッティングにしたタックルを使用。 それぞれの飛距離のテストを行う。 3回投げた結果の平均値を測定。 |
引っ張り強度 | ラインの引っ張り強度を測定できる機器を用いて各ラインの強度を計測。 5回検証したのち結果の平均強度を算出(※すべてユニノット)。 |
伸び | 各ラインを500mLのペットボトルに結びつけ、1mの長さで吊るす。 何mm伸びるのか検証する。 |
耐摩擦性 | 240番台の中目のサンドペーパーを机の角に張り付け、 500mLのペットボトルを結び付けたラインを何度も擦りつけ、 ブレイクする限界値を測定する(※1往復で1回とカウントする)。 |
太さ | 各ラインの直径を計測。 |
コスパ | それぞれのラインの実売価格と1m当たりの価格(※キャスティングオンライン参照)。 |
操作性 | キャストフィール、アクション、感度、固さ、浮力の5項目をパラメーターで表記。 |
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!
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