我々バスアングラーはこれまで、どれだけのカバーと出会い、そこにどれだけのルアーを撃ち込み、何度裏切られ、たまに歓喜し、また懲りずに新たなカバーへと惹かれてきたのだろうか…。次こそカバーでいい思いをしてやる(願望)! せんえつながら、ルアマガ編集部員一同、絶対的信頼を置くカバー撃ちアイテムを紹介させていただこう!
●文:ルアーマガジン編集部
「僕が、1番ブレーバーを上手く使えるんだ…!」
ブレーバー5.7【ボトムアップ】
全長 | カラー | 入数 | 価格(税込) |
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5.7in | 全21色 | 8 | 825円 |
ロケで50アップ、中国国際大会で参考記録4位、曳航スタイルなどなど、私的ブレーバー伝説は数知れず。あえて師匠風に言うならば、「(釣れるのが)当たり前すぎて、もはや封印だな」の領域にまで来てしまったブレーバー。
よく使うのは1.8gのスナッグレスネコリグでカバーを丁寧に探るのですが、オダやリップラップ系が特に相性いいですね。僕がメディア界で一番ブレーバーを上手く使えるってことだけは、メディア王より自信を持って言えるのですが、ココだけの話、もう生産しないんだとか? 買い込みと節約必須なので、マネしないように!
メディア界の青木大介を自称し、田辺哲男を勝手に師と仰ぐ、現役メディア王。働き盛りのため、釣行日数激減中。
カバーを撃ってからのスイミングでセカンドチャンス!
フラットバックジグ【デプス】&ベアクロー【ストラッグルアーツ】
重量 | 価格(税込) |
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3/16、1/4、3/8、1/2、3/4、1oz | 715円 |
松本幸雄さんに開眼させてもらったジグのスイミング、いわゆるジグスト。カバーを撃って反応がなくても、そこから泳がせて食ってくるバスのなんと多いことか…。これも逃がし!?
ちなみにジグしか投げないという生粋のジグフリークって、お目に掛かったことがない。今日はとっておきのNダムコブラ投げるぞ、とか、今月はジグロッドがリリースラッシュで金欠だ…とか。そんな人がいたらめっちゃ取材したい! スモラバはアリなのか、ファインラバー派なのか…、うーん、オールドジグにも精通して欲しいぞ。自薦他薦問わず、情報求む!!
某バス雑誌副編集長→ルアマガ映像部署→同ソルト→同プラス→ルアマガという流浪の編集者。今期カバーはマンバ(シグナル)を練習中。
超軽いジグロッドはマルチロッドだったんだよ! なんだってー!
デストロイヤーF6.1/2-67X タキオンシャフト【メガバス】
全長 | 重量 | アクション | ルアーウェイト | ライン | 価格(税込) |
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6ft7in | 131g | レギュラー | 1/4~1.1/4oz | 12~25lb | 715円 |
F6.1/2(えふろくはーふ)は、一般的なヘビーアクションよりも少し上のパワー。それでいてレギュラーアクション。つまりジグ撃ち系のロッドです。結構なパワーのロッドなのですが、なにせ軽いのに驚きました。
それまではオロチX4のF5-68X4 スーパーオロチを使っていたのですが、ワンランク以上パワーのあるタキオンシャフトのほうが軽く感じるんですよね。なので、カバー撃ちはもちろんジグストも超快適! あとヘビキャロにもいいし、ビッグベイトにも最適。ヘビーパワーバーサタイルロッドですね。
ちなみにサブネームのタキオンシャフトについても語りたいのですが、文字数が足りません!
ウグイ将軍に頂いた名前を胸に生きていく34歳児。PEライン+沈む虫という大変地味なカバー撃ちスタイルがマイブーム。
やっぱりベコン! 絶対ベコン!
ベコンクロー【デプス】
全長 | 入数 | 価格(税込) |
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3.5in | 5 | 880円 |
私自身はもちろん、嫁様、弟、友人、先輩、後輩と周り人も釣りに釣りまくっているのがベコンクロー。本来なら2ページは欲しいですね、ベコンを紹介するのなら。各パーツの機能にサイズ感、素材とカラー展開から対応リグや釣れるバスのサイズまで、べコンに関してなら語りたいことが山ほどあります。とはいえこのスペースなので、テキサスベコンのシンカーの重さについてだけでも私見を。
【3.5g】フォールが速いと追いつけないが、遅すぎると見切る、そんな状況で効果的。4本の逆付けレッグがピリピリとキレイに動きます。
【5g】ツヅキ的には基準の重さ。なぜかというと同サイズのザリガニのフォールスピードに最も近いから(ツヅキ調べ)。プリを狙っていくときは赤系のベコンを合わせると特に強い印象。
【7g】ベコンの爪が最もよく動いて強アピールなウエイト。やる気のあるバスだけを狙えて決着が早いのでハイシーズンのメインにするにはベスト。7月以降にベイトタックルで…(強制終了)。
フローターをこよなく愛するルアマガの営業。ベコンで釣ったバスの口の中にあったのはベコン。バスにとって食いたくて仕方がないルアーなんですね。
「沈蛙」チューンでカバーを攻めろ!
フィネスフロッグミニ【イマカツ】
全長 | 入数 | 価格(税込) |
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2.8inクラス | 5 | 990円 |
これまで何度もイイ思いをしてきたフィネスフロッグミニの「沈蛙(ちんがえる)」チューンをご紹介! と言っても、1/0サイズのオフセットフックをセットしてあとは1.3g前後のネイルシンカーを腹部に刺すだけ。PEスピニングタックルのスキッピングでカバー奥まで送り込み、少し沈めて水面直下をチョンチョンするかフリーフォールで丸飲みバイト確定です。
疑いなくカエルだと思ってもんどり打ってくるあの瞬間…くぅ~たまらん! 効かない時は全く効きませんが、ハマった時の破壊力がやばいのでぜひお試しあれ!
長年勤めた中学校教師を辞めてルアマガに突撃入社したクレイジーマン。最近はカバーには魚がつかないと思っている節がある。
驚異のバックスライド幅に驚くことなかれ!
ハガー【ゲーリーインターナショナル】
全長 | 入数 | 価格(税込) |
---|---|---|
4.4in | 6 | 1,237円 |
一目見た瞬間に、最初に目が行くであろうポイントは超ロングなツメ! その姿は完全にテナガエビをイミテートしたシルエットになっている。サイズは4.4inで重量は12.5gとファットな仕上がりになっているため、とにかくぶっ飛ぶ! 着水するとそのロングなツメがゆらゆらと艶めかしい自発的アクションを繰り広げながら、カバーの奥の奥まで突き刺さりバスにアピール。
ツメなどのパーツが取れたとしてもイモグラブ的な使い方も裏ワザとしてできる、捨てるとこなしのハイコスパワームだ!
昨年ルアマガ局に入社した新入社員。Mr.ノーシンカーの異名を持つほどバックスライドが大好き。嫌いなカバー撃ちはテキサス。得意な釣りはカバークランキング。
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!
※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。
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