1番美味しい魚は何? って言ったらサバでしょ? 今年も9~11月頃期間限定で超絶美味しいノルウェー産の生サバが買えるぞ!

あなたが美味しいと思う魚は何でしょう? と聞いたら返ってくる答えは様々にあるだろう。単純に高い値のつく魚、kgあたりの単価が高い魚でいえば、クロマグロ、ノドグロ(アカムツ)あたりは知名度からいっても納得する方が多いだろう。知る人ぞ知る高級魚であれば、シロアマダイ、ホシガレイ、アコウダイあたりが挙げられるだろうか。いやいやタチウオ、サワラ、カワハギ、カイワリ、クエ、初夏のマコガレイこそ至高……という向きもあるかもしれない。回転寿司ならサーモンにエンガワ。みんな大好き。あ、納豆巻ひとつください。というか大衆魚を忘れてもらっちゃ困る。アジ、イワシ、サバ。何なら状態さえよければ何だって美味しい。

それでは状態が良ければ、という条件をつけるならどうだろう。誰が食べても「こんなに美味しいものなのか……」という心の底からの感動を体験できる魚を敢えて挙げるのであれば、そのひとつはサバではないだろうか。

●文:ルアマガプラス編集部(鈴川)

2024 シーバス特集

日本で買える冷凍サバといえばノルウェー産

スーパーなどで買える冷凍サバといえば、ほとんどがノルウェー産だ。外食で美味しいサバ定食として出てくるのもだいたいこれ。安くて美味しい庶民の味方。

でも、外国産だから安いのでしょう? と思われるかもしれない。それなら少し高くても国産のほうが美味しいのではというのが多くの方の印象ではないだろうか。ところがそうでもなかったりする。ノルウェー産は安いのに高い品質を誇るサバなのだ。

ノルウェーサバは塩焼きや味噌煮で大活躍。

ノルウェー産のサバが美味しい秘密

ノルウェーでは最もサバが高く売れる時期、つまり脂の乗った極上サバが穫れるごく短い旬の時期のみ漁が行われる。これは国のルールとして獲りすぎにならないよう漁業者ごとに厳格な年間の漁獲枠が設けられているためで、市場原理的にも自然と良いサバだけが獲られる仕組みになっている。ノルウェーでは市場からみても漁業者からみても環境からみても合理的としか言いようがない科学的で徹底的な取り組みが行われている。

このため、大半のノルウェーサバは高い品質で漁獲されたものが冷凍されて日本に出荷されている。冷凍サバなので漁期が短くても年間を通して購入ができるのだ。

ノルウェーでは厳格な水産資源管理が行われている。 [写真タップで拡大]

漁期と漁獲数を限定しているからこそ毎年確実に美味しいサバが穫れる。 [写真タップで拡大]

逆に言うと、日本では周年サバを漁獲していて、年間を通してサバが食べられる。しかし天然物であれば旬の時期を外せば必ずしもいつも美味しいとは言えないのが実情だ。

サバの旬はいつ?

マサバの旬は秋~冬。ノルウェーの漁期は9~11月頃だ。日本で穫れるサバはマサバ。ノルウェーではタイセイヨウサバになる。両者に実質的な違いはなく、タイセイヨウサバは背中の模様が縦縞になっている点で見分けがつくのみ。

こちらはマサバ。背中の模様がまだらになっている。 [写真タップで拡大]

こちらがタイセイヨウサバ。縦縞模様が見た目の特徴。 [写真タップで拡大]

なお、旬の時期のサバは高品質なもので体脂肪率が30%にも達する。逆に最も痩せた時期は3%まで落ち込むという。サバが好きという方も、妙に美味しくないと感じたことがあるかもしれない。時期を外せばこれほどに差が出ることがある。ちなみに同じように美味しいゴマサバは夏頃に旬を迎える。

厳選された高品質なノルウェー生サバ「サバヌーヴォー」が9月17日から発売!

このように漁期がごく短いノルウェーサバ。しかも日本からは遥かに遠く、これまでは輸送の都合から冷凍サバしか輸入されていなかった。

しかし実は2021年から時期限定でJALの航空便を通じて生サバが買えるようになっている。しかもJALサバ担当の目利きの専門家(株式会社JALUX水産部)が現地入りし、重量500gで脂質約30%以上の品質をクリアしたサバのみを厳選したうえ、漁獲から店頭まで冷凍せずに低温を維持したコールドチェーン輸送を実現したブランド「サバヌーヴォー」として販売されるのだ。

ノルウェー王国とJALの連携で2021年に初めて実施された生サバの空輸。

項目情報
販売時期9月17日から11月初旬(現地の漁の状況などで変動)
販売店ロピア(首都圏店舗)
イオン(首都圏、関西圏の一部店舗)
コストコ(国内の全倉庫店 9月26日以降販売開始予定)
価格昨年は実勢店頭価格1尾700~800円(鮮魚なので時期などで変動)
JAL機内食・9月21日~30日 10:29以前の、羽田到着便および伊丹出発の那覇到着便
・10月21日~30日 10:29以前の、羽田出発便

なおサバヌーヴォーは40cmほどの大ぶりで太いサバになり、1尾で柵取りして半身2枚、フィレなら4枚とれるので、冷凍サバと比べても高品質な生サバであると考えればかなりお得といえるのではないだろうか。

昨年と同じであれば基本的に1尾単位での販売になると思われるが、店舗によっては捌いてもらえるところもあるので、店頭で確認していただきたい。

ちなみに昨年購入して実食した体感では、すさまじい脂の乗りでありながらさらりとしてくどさがなく、旨味を強く感じるサバで、国産のブランド鯖と比べても遜色のない極上の魚だった。

シメ鯖にしたところ、ふわーっと脂が広がる極上の味だった。

サバヌーヴォー実食イベントも9月16日~17日に開催!

17日からの店頭販売に先駆けてサバヌーヴォーを使った名物料理が提供されるイベント「サバヌーヴォーフェス2022」が品川シーズンテラスにて行われる。サバヌーヴォーの実力を遺憾なく発揮した料理の数々が振る舞われる予定で、こちらもぜひチェックしていただきたい。

項目情報
日時9月16日(金)12:00~20:00
9月17日(土)10:00~18:00
場所品川シーズンテラス イベント広場
プレゼント「サバヌーヴォー」公式インスタグラムをフォローし、
投稿いただいた方から各日先着100名様に、
オリジナルハンドタオルをプレゼント
出展店舗老舗焼きサバ寿司店「若廣」
名産品へしこを誇る 福井県美浜町
自由が丘のイタリアン「タンテリーザ笑多」
鮮魚貝とキノコがウリのラーメン店「麺場VOYAGE」
とろさば料理専門店「SABAR」
サバに合うワインを厳選「JALUXワイン」

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