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年を追うごとにタフ化する昨今のバスフィールド。ため池も例外ではない。あなたは昔から行きなれている池に通い詰める派? それとも新境地を求めて違う池を開拓する派? どちらの方もこの特集を読めば新たなヒントが得られるかも!? ため池エキスパート水野浩聡さんがため池の悩ましい疑問にお答えする。
●文:ルアーマガジン編集部
水野浩聡さんのプロフィール
水野浩聡(みずの・ひろあき)
中部地方のため池や大江川、長良川などをホームグラウンドとするスーパーアングラー。フィネスな釣りから撃ち、巻き、ビッグベイトまで多彩にこなす。経験に基づく的確な釣り方で現代のすれバスをモノにする技術を持つ。
【Q1】ため池とそれ以外のフィールドで決定的に違うところは?
【Answer】流れが発生しづらい条件下!
水野「決定的に違う要素は流れが発生しにくい止水エリアという点です。リザーバーや河川との違いを一言で表すとそこかなと思いますね。そこを意識した状態でゲームを組み立てていくことが多かったりはしますね。でも結果的につまむところって結局一緒だと思います。どこのフィールドでもシーズナルを追っていけば結果的に似たようなエリアや釣り方になることが多い気がしますね」
水野「流れが無い分アオコが発生しやすいですが、僕は全然気にしません。アオコの下って意外と水がキレイだったりするので、捕食のタイミングもしっかりあります」
【Q2】同じエリアに池が複数個あった場合、何を基準に池を選びますか?
【Answer】シーズナルを兼ね備えているところ。
水野「季節を感じさせるスポットがあるところが前提ですね。夏であればカレントがあり、冬であればディープに隣接するブレイク、春であれば地形変化の少ないフラットなどなど。いかなる時期でも季節を象徴するポイントというのがあって、そこからスタートすることが多いですね。要するに『ショートケーキはイチゴから食えよ』ということです。でも僕はスポンジから食べますけどね(笑)」
水野「例えば今は夏なので、季節を象徴するスポットとしては流れ、シェード、カバーという3つの条件が重なるところを探していきます」
【Q3】水野さんの基本的な1日の釣行スケジュールを教えて!
【Answer】つまむ場所や意識するレンジが時間帯で激変します!
水野「朝夕は似ていて、必ず浅いレンジからスタートします。代表的なものは羽根モノ。そこから、日差しが出てきて10時ぐらいまでは、シェードができやすい東面での変化を探すのにシフトすることが多いです。その後、日中は水通しがいいところにバスが付きやすいので風や流れを受ける場所をサーチします。西に太陽が傾いてからは、特に夏は16時ぐらいまでは、流れの全くない岸側のシェードよりも日差しがちょっと当たってもいいから、水通しがいいところを好む傾向がありますね」
水野「これはあくまでも僕の考えであるので、固定概念は取っ払い自分なりのローテを確立していくことが釣果アップへの近道だと思います!」
【Q4】何をやっても釣れないときに投げるルアーは?
【Answer】リーサルウェポンはバイブレーション!
水野「季節問わずに使いますね。まず圧倒的に飛距離が出ます。それから任意でレンジを刻めます。その2点を意識しながら巻いていくと、次に食わせるための発見があって、『なんか、ここですごく地形の変化を感じた! 』とか、『ここ、着底するまで15秒かかった』とか、何かしら次の展開をするときのヒントが掴みやすいんですよね。いろいろな条件下でコチラから仕掛けていけるという点でバイブレーションかなと思いますね」
水野「オカッパリは人間自身が魚探になるので、その性能を上げてくれるアイテムとしても欠かせないルアーになってきますね」
※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。
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