ため池バス釣りエキスパート山本訓弘さんの攻略メソッドを大公開

新規開拓上等! 池ローテ最高!! そんなアクティブため池エキスパート4人が、王道パターンから限定ネタまで独自の視点を語りおろす! 4人とも「年々厳しくなっている」という状況だが、それをどう打破するかの秘策が山盛りだぞ。今回は山本訓弘さんのため池「あるある」&「ひそひそ」話をご紹介。

●文:ルアーマガジン編集部

山本訓弘さんのプロフィール

山本訓弘(やまもと・のりひろ)

兵庫県淡路島生まれ、ため池育ち。リューギ開発スタッフを経て、プロアングラーとして活躍中。愛称は「オニちゃん」「ため池」という呼称を提唱するなど、常に池というフィールドを真剣に掘り下げている。

もう最盛期と呼べるくらいのハイプレッシャー

もう釣りバブルと勘違いするくらい、淡路のため池は人がいますね。釣れる池と釣れない池の線引きは、もはや人に知られているかいないか。池のパターンが激変するくらいのプレッシャーです。そのうえで、僕が心がけていること…をお伝えできればと!

釣れる池・8年周期説

コレといった根拠はないんですが…。8年に1度、その池がバズるというか。わっと釣れるんです。だいたいバスの寿命が8~15年くらいのイメージで、その周期で言えば、池の全バスが入れ替わるのが最低8年。そこで、平均サイズが20cmだったのが、40cm台になったり、個体数が変わったり。年単位での池ローテーションですね。

地形変化を釣る

目に見える変化、たとえばインレットや立ち木。それよりも、地形変化がいい。淡路は人口の池が多く、多くは皿池。1級ポイントになるような湧水がある池は、基本、山間タイプ。そうなると、フラットやブレイクがはっきりしていて、深場もあって…となる。そうなるとベイトの種類や個体数も多く、バスも多い。沈みモノで地形変化を探る釣りがいいですね。

ザリガニ増えたからボトム

ここ数年、ギルが減った代わりにザリガニが増えている。それによって水面を意識するバスが減って、ボトムが釣れるように。アゴが割れているバスが釣れる感じ。シンカーでしっかりボトムに着けるのがいい。

エグチャンク3.5in【レイドジャパン】+インフィニ2/0【リューギ】+グライドハンガーM【リューギ】+DSデルタ【リューギ】

山本「グライドハンガーは、ワンタッチでリーダーレスからフリーリグに変えたりできるので、めちゃくちゃ気に入ってます。基本はリーダーレスで、沈ませたいときはフリーリグ」

あえてガサガサアプローチ

手前、足元からアプローチは鉄則ですが、自分はあんまりしない。得てして釣れないし、それはルアーが合ってないから。まずバスがいるかどうかを調べたいので、あえてガサガサと突っ込んで、逃げるバスを確認します。姿が見えたら、入り直す。通り過ぎてひと通り釣って、帰りに逃げた場所を撃ったりしますね。

池でもコレで釣りたい!

自分が一番満足する、これぞルアーフィッシングというルアーで釣りたいんです。しかも水面なら最高。バスに合わせてベイトを調べて…というより、食ってこい的な。しかも威嚇系。もうバイトサウンドもとてつもないですよ。記憶に残ります。そこでブルタンク。静と動を意識し、2~3回首振りさせてロングポーズ。焦らしと威嚇音で怒らせます。立ち木やインレットなど、プレッシャー無視してやる。

ブルタンク【レイドジャパン】

山本さんのため池タックル

  • ロッド:グラディエーターアンチGA-74X HCディフューザー
  • リール:ゼノンビースト6【アブガルシア】
  • ライン: R18フロロリミテッドハードバス20lb【シーガー】

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!


※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。

最新の記事