秋は巻モノと言われてン十年。そろそろその定説も変化してきてたりするんじゃない?と、日本最高傑作、そして令和の怪物・藤田京弥さんに聞いてみると、「なんだかんだ、秋は巻モノですね」。という答えが返ってきた。なので、改めて日本、否、世界を代表するアングラーに『秋は巻きモノ』の意味を問う! 今回は京弥さんのチャターベイト解説!
●文:ルアーマガジン編集部
藤田京弥さんのプロフィール
藤田京弥(ふじた・きょうや)
彗星のごとく現れ、JBのビッグタイトルを総舐めし、本誌対決企画・陸王の記録までもすべて塗り替えた令和の怪物。その勢いはとどまることを知らず、今季から参戦しているアメリカのB.A.S.S.ノーザンオープンでは総合成績2位を獲得。
来季からエリートカテゴリーへチャレンジする、日本の最高傑作。学生時代の部活動はバドミントン。
あまりイメージないと思うんですが、僕かなりのチャター野郎なんですよ
その言葉に裏付けるのがこれまでのJBでの成績だ。実はブレーデッドジグがキーになる試合が多々存在する。
2017年に河口湖で開催されたバスプロ選手権では、優勝こそ青木大介さんに持っていかれたが、2日目トップはただ1人4kg台のウエイトを持ってきた藤田さんだった。その時のルアーがブレイクブレードウイニングスペックだった。
藤田「あの試合は初日からブレイクブレードに気が付いていれば…と思える悔しい試合でしたね。トップ50初年度の桧原湖戦もそうでした。でも詳しい話はまだ内緒にしたいですね(笑)」
まだまだ秘密はありそうだが、このジャンルといえばアメリカではどうなのか?
藤田「ほとんどの選手がリグってます。逆にスピナーベイトを使う人が少ないくらい、広大な湖で素早く探れることの優位性が高い。実際僕もアメリカの試合ではほとんどラピッズブレードばかり投げてます。バスのスイッチの入り方がスピナーベイトとは違って、獰猛な感じです」
Q. どんなときに使う?
素早くサーチしたいときとスピードで騙したいとき。この2つを軸に、水の色やコンデションでパワーを使い分けます。
藤田京弥のチャター系トップ2!
ブレイクブレードWS 3/8oz【ジャッカル】
ジャッカルサポート以前から愛用している信頼のルアー。トレーラーワームをセットすることはほぼなく、代わりにトレーラーフックを必ず装着。フックはスナッグレストレーラーL(リューギ)。
ラピッズブレード 3/8oz+ラピッズテール【DAIWA】
ブレイクブレードよりもパワーがあり、荒天時や濁りにも強い。カラーはアブラハヤ一択。トレーラーのラピッズテールはセットで使用。
藤田「水に溶けこみつつ、波動でアピールできるのがいいですね」
Q. スピナーベイトとの違いは
そもそも違うので、比較対象にはならないですが、浅く×速くがチャーター系です。どちらもちどらず、まっすぐ引いてこれるのがキー!
よく比較されがちなスピナーベイトとブレーデッドジグ。藤田的回答は「比較対象にあらず」。浅く、速くを得意とするブレーデッドジグに対し、スピナーベイトはどちらかといえばスロー寄り。
バイトのスイッチを入れるトリガーがまったく違うのだ。
狙う水深が浅ければバズベイト!
ダイナモバズ 3/8oz【HMKL】
どちらもちどらず、まっすぐ引いてこれるのがキー!
バスとの距離50cm以内
バズベイトはブレーデッドジグに近い属性だと、藤田さん。そのため、ブレーデッドジグが引きにくい浅い場所での登板が多い。
藤田「バズベイトは食わせなので、バスとの距離50cm以内を通過するように引いています」
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