秋と言えば巻きモノが最も有効的になる季節。ひとえに巻きモノと言えど、クランクベイト、スピナーベイト、バイブレーション、ブレーデッドジグなどなどランナップは様々で正直何を使えばいいのかが曖昧な部分も多い。そこで巻きモノの正解をいち早く導き出すべく巻きのスペシャリスト4名が徹底解説。このページを読めば、釣り場で迷うことないルアーローテができること間違いなしだ! 今回はブレーデッドジグの使い分け理論を杉村和哉さんに解説していただいた。
●文:ルアーマガジン編集部
杉村和哉さんのプロフィール
杉村和哉(すぎむら・かずや)
琵琶湖のプロフェッショナルガイドとして活躍し、そのホスピタリティ溢れるガイドスタイルから予約が取れない人気ガイドとしても有名。ブレーデッドジグやスピナーベイトなどの巻きの展開を得意とし、実直な釣果を追い求めるリアリストでもある。メガバスのフィールドテスターも務める実力者。
杉村和哉さんのブレーデッドジグ使い分け論
ブレーデッドジグは夏から秋へと季節が進行するタイミングで威力を発揮します。
ブレーデッドジグの有効性
ブレーデッドジグは基本リアクションで口を使わせるルアーになると思うんですよ。秋って気温の変化が激しい季節なので、バスも様々なエリアに散らばりやすいし、魚のコンディションもバラバラだと思うんです。だから魚が高活性であれ低活性であれリアクションバイトをしっかりととることができるのがブレーデッドジグだと思いますね。
なので、広範囲に散らばっている色んなコンディションのバスに対して、スピードや波動、着水音などのリアクション要素で本能的に口を使わせることができるルアーかなと思います。
効果的な使い方
基本的には投げて巻くだけですが、僕は遠投は必要ないと思っています。琵琶湖のガイドを長年やって僕が見えてきたのは、ブレーデッドジグって水深1.5mぐらいを引くことが多いんですよ。なので、着水音が一つのアピールポイントかなと思っているので、ショートピッチでおおよそ10~15mぐらいキャストして、着水音を大きめに立ててから5巻き目ぐらいまでが1番チャンスがありますね。
ショートピッチでキャストしてウィードエリアのストラクチャーに2回ぐらい当たるような速度で巻きます。トレーラーは5in程度のワームであればぶっちゃけ何でもアリです(笑)。でもシャッドテールはNG。速く巻くとやたら浮き上がりが多くなるし、アクション的に美しくなくなっちゃうので。それに僕は必ずT・Nトレーラーフック2/0(ハヤブサ)をつけています。
ロビンブレード 3/8oz+スリングシャッド 5in【メガバス】
【CASE1】クランクベイト
ディープ X300【メガバス】
濁りが入ったポイントを手広くサーチできます
ブレーデッドジグを使う時より、濁りが入っている状況で、尚且つ広範囲を探るとき使用することが多いですね。そのシチュエーションに存在しているベイトの深さ(レンジ)に応じたりとか、全体的にバスが散らばっている状況下で使うことが多いです。
ディープクランクに関しては『遠投』がすべてです。幅広く散らばったバスに濁りが入った水域で魚を効率よく拾っていくためのアイテムという認識ですね。
【POINT】濁りが入った水域
【CASE2】バイブレーション
バイブレーション Xウルトラ【メガバス】
ミドルレンジのスピードリアクションに!
バイブレーションは、ブレーデッドジグより深めのミドルレンジで使う場合が多いです。水深的には2mから深くても3mの沖のフラットエリアで使うことが多いです。スピナーベイトはクリア、クランクベイトに関しては濁り、バイブレーションに関してはどちらでも使えますが、どちらかというと若干濁ったエリアのほうが効果的です。
ブレーデッドジグは完全にスポットで使うのですが、バイブレーションは遠投して超絶広範囲のミドルレンジを探るときに使います(笑)。あとスピードを出せることが特徴なので、リアクションで口を使わせることもできます。
【CASE3】スピナーベイト
SV-3 1/2oz【メガバス】
クリアアップしたときの食わせの1手ですね
ブレーデッドジグよりもスピナーベイトが威力を発揮するのは、水がクリアでそこまで複雑でないウィードやベジテーションがある状況ですね。
逆に濁りが入り、よりウィードが複雑になっているときにはブレーデッドジグを使いますね。
スピナーベイトってアピールが強いルアーだと一般的には思われがちですが、琵琶湖のウィードエリアを引くときって、圧倒的にブレーデッドジグの方がアピール力は高いんですよ。
ただ、スピナーベイトの強みとしてはクリア、マッディウォーターのどちらも釣れるので汎用性は高いですね。
【POINT】クリアアップした水質
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