心洗われるような清流で……釣れたのは巨大イワナ!

真夏の突き刺すような暑さも落ち着いてきた9月中旬。渓流のシーズンも終わりに差し掛かり、今年最後の渓流釣行の日がやってきました。いつものようにYouTubeの相方と2人で川に入っていきます。

→今回の釣行は《YouTube》にもアップしています!

●文:ルアマガプラス編集部

2024 秋エギング特集

シーズン後半の渓流は苦戦続き

今回選んだのは中信越地方にあるとある支流。例年、8月頃から、人の多さと水温の上昇・産卵期が近づいてくることもあってか、堰堤や滝壺のような大場所で魚をコンスタントに釣ることが難しくなる印象があります。

今年も釣りにくいことが予想されたため、シーズンを通して入渓者が少ない支流を選ぶことで、せめてプレッシャーだけでも回避する作戦を取りました。

選んだ支流は水量が少ないですが、他に入渓者はいない様子です。

しばらく釣り上がりましたが、ルアーを追ってくる魚の姿が見えません。今シーズン最後の渓流釣行がボウズとなっては面目が立たないため、何とか1尾姿を見ようと試行錯誤を繰り返します。

普段使っている50mmのルアーからワンサイズ小さい36mmのものに付け替え、岩陰から小さな落ち込みに向かって投げ入れました。

ルアーが着底する直前に跳ね上げ、また落とすことを数度繰り返し、落ち込みに潜む岩魚を誘い出します。

すると、予想通り小さな岩魚が食いついてきました。10cm程と、とても小さかったものの、工夫して釣り上げることができたことに違いありません。昨年の今頃の技術では釣れなかったかもしれないと思うと、また違った喜びが湧いてきました。

小さいですが岩魚を釣ることができました。

支流から離れて本流へ

支流を数時間釣り上がりましたが、追ってくるのはどれも小さい岩魚ばかりでした。シーズン最後の釣行、どうせなら1発逆転の大物狙いで、支流を下って本流に移動することを検討します。本流は既に他の釣り人が入っている様子でしたが、川幅も広いため、釣れる可能性はまだ残っているはずです。

大物狙いで本流に入り直しました。

渓流用のロッドしか用意がなかったため、支流と同じタックルを使用して釣り上がるようにして進んでいきます。1時間ほどすると、川の中に大岩が点在していて、魚が居ついていそうな雰囲気を感じる場所に出ました。

大岩の陰に隠れるようにしてルアーを投げます。

「この辺り、釣れそうだね」と、相方と話しながら、大きな岩の隙間から落ち込みに向かって投げ入れます。その瞬間、水面下から大きい影が飛び出しました。反射的に合わせを入れ、叫びます。

大きい!

これまで感じたことの無い重さがロッドに伝わり、緊張と興奮で自分の心臓の音だけが頭の中に大きく響きます。絶対にバラしてはいけないと焦りながら、釣り上げた魚を川辺に落ち着かせました。

岩陰から飛び出したのは過去最大サイズの大岩魚でした。

駆け寄ってきた相方と一緒にメジャーを取り出してサイズを測ると、36cmもありました。過去最大のサイズです。

下顎がしゃくれていて、ヒレも大きく、本当にカッコいいとしか表現のしようがない最高の岩魚でした。

嬉しさのあまり、支流を離れて本流に下ることを提案してくれた相方に「ありがとう」と感謝の言葉を繰り返し、ハイタッチしたあと、熱い握手を交わしました。

記念に大岩魚の写真を1枚。

今シーズン最後の渓流釣行ということもあり、一発逆転を狙って本流に入り直しましたが、まさか本当にこんなに格好いい大岩魚が釣れるとは思ってもみませんでした。2022年の渓流を有終の美で飾ることができ、胸がいっぱいです。

今回の釣行の様子はYouTube「みちましゃOUTDOOR」にアップしています。

渓流釣りの他に、山菜採り・きのこ狩り・愛車のランクル70でのキャンプ動画も配信していますので、ぜひご覧ください!

使用したタックル

項目タックル
ロッドトラウティンマーキス Extreme 544L(アブガルシア)
リールストラディック C2000S HG(シマノ)
ルアーメテオーラ(ジャクソン)
ラインピットブル8+ PE0.8号(シマノ)

着用アパレル

項目アパレル
ウェーダーWomen’s Tributary Stocking Foot(シムス)
ウェーディングシューズサワートレッカー(モンベル)
キャップホライズンハット(DANTON)
バックパックオリジンチェスト(ネルエピック)

ましゃさんのプロフィール

ましゃ

ルアマガ女子部公式インフルエンサー。

渓流ルアーをメインに、ソルトルアー全般までこなす釣り好き女子。山菜やきのこ採り、キャンプも好きで根っからのアウトドア派。自身が運営するYouTubeチャンネルも要チェック!

最近はキャンプなどのアウトドアにハマっており、仕事が休みとなれば足繁くフィールドに通っている。

ルアマガ女子部をご紹介!


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