遠征すると欲しくなりますよね、お土産。京都だけに素敵な和菓子も美味しい日本酒も、いろんな土産モノが手に入りそう。しかし、ここまで来たらとことんこだわりたいもの。海の京都に来られない方々へ、北の京都に足を運んだ釣り人から、せめてもの心遣い。宮津ならではの海産手土産品、紹介いたします。
●文:ルアーマガジンソルト編集部
宮津海産のアクティビティならウチらにお任せアレ!
釣りに行ってボウズ。魚屋で買って釣れたことにする…というベタな隠蔽工作ではなく、釣果が出ても立ち寄りたい鮮魚店が宮津にある。新鮮な地魚が並ぶ店内をのぞくと、そこには魚屋の新しい風が吹いていた。
佐田野寛司(さたの・ひろし)
丹後・宮津港に居を構える魚屋の若き専務。地元発信による地場水産業の発展を目指し、東奔西走の毎日。「遠方からのお客さんにも気軽に入ってもらえるような、そしてまた来たいと思ってくれるような…そんな想いをuroco baseに詰め込んでいます」
- 住所:京都府宮津市鶴賀2166
- 営業時間:10:30〜18:30
- 定休日:火曜日
リピート確定! 海の京都の活気あふれる魚屋さん
ウロコベースは宮津の水産会社、山一水産が運営する新しいスタイルの鮮魚店。
2022年10月にオープン、魚屋というよりも、むしろパティスリーやカフェの雰囲気だ。
「うちにはurocoという通販のオリジナルブランドがあるのですが、そのリアル店舗がuroco baseになります」と話してくれるのは同社専務の佐田野さん。
佐田野「urocoの商品だけでなく、ここに来ないと買えない魚にも力を入れてます。例えば、この松葉ガニ。しかもブランドの間人(たいざ)ガニですけど、通常は1万円くらいするものが脚が1本欠けてるB級品ということで1/4くらいの値で出しています。宮津の市場の競りは9時からなのですが、その競りで余った鮮魚を安く仕入れる。12時頃には、水揚げしてすぐの地元鮮魚が低価格で店頭に並べることができるんです」
釣りでも観光でも良いお土産が見つけられそうだ。
佐田野「3尾で負けとくよ! とか、威勢のいい掛け声がかかる昔ながらの活気ある魚屋の雰囲気も楽しんでいただけます。競りの体験やブリの解体ショーなどのイベントも企画しています。面白いなぁ、また来たいなぁ、と思える店にしたい。遠方からのお客さんでなかなかお越しいただけないときはurocoの商品を通販でお取り寄せできるように、ECサイトや定期便(サブスク事業)も始めています」
urocoでは最先端の瞬間冷凍機を導入。獲れたての魚の鮮度を保ち、焼き魚は皮の焦げ目のパリッとした食感まで残せるそうだ。
佐田野「京都は世界中に知られる日本の古都。すでに和食としてのブランド力もある。今は最新の冷凍技術で世界中に送ることができるので、京都ブランドの丹後の美味しい魚を世界中の人に味わってほしいですね」
魚屋からのこういったエポックメイクなアクションは、他に類を見ない。全国初のモデルケースとして広がってほしい、とは佐田野さん。
佐田野「この業種で働いていらっしゃる全国の皆さんにも夢を持ってほしいな、と。世界を舞台に展開する日本の…丹後宮津の魚屋を一つのモデルケースとして安定供給できればいいなと思います」
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