日本のシーバス釣りを「東京湾奥から変えた」カリスマ・大野ゆうきがDAIWA共に作り上げた新たな景色とは【モアザン20周年記念特別企画】

休憩後、オカッパリ編をスタートするも…

ウェーディングでの釣りを終了後、一端休憩を挟み、深夜2時頃から釣りを再開。後半戦はオカッパリで運河や港湾部を攻めることに。

しかし、ポイントにはことごとく先行者が…。何箇所か空いているポイントにエントリーするも、反応を得ることができずに朝を迎えることとなった。

ラストポイントで見事な「ストロングバイト」!

朝は河川からスタートするもノーバイト。その後下げの潮が効くタイミングで港湾部へエントリーする。ここで大野さんはガルバシリーズの長兄である「ガルバストロング120S」をチョイス。

アップクロスにキャストし、下げの流れを利用しながら橋の暗部へと流し込むように水面直下をドッグウォーク。一番離れた橋脚の際に差し掛かったときに一度バイトが出るも乗らず。

しかし大野さんはそのままドッグウォークを続けると、橋脚を過ぎたすぐ手前で豪快な水柱が上がった!

大野「よし!乗った!」

激しい抵抗をみせるシーバスをいなし、冷静にランディング。

大野「最初にバイトしてきた魚とは別で明らかにデカい! この場所でこのサイズはかなりレアですよ!ガルバストロングやってくれましたね!」

サイズは76cm! 港湾部では滅多にお目にかかれないMAXサイズを導き出した!

大野さんの秋の主砲!『モアザン ガルバストロング120S』

このポイントに着いた際に、大野さんは一投目にアプローチするルアーをかなり迷っていたという。

大野「最初はミニエントやベイソールミノー、リアルスピンなど港湾部でよく使う小さめのルアーでチェックしようかと思ったんです。でも一投目のインパクトって結構大事で、投げるのであればガルバストロングでも良いかと思ったんです」

モアザン ガルバストロング 120S(DAIWA)

【スペック】

サイズ
(mm)
標準自重
(g)
潜行レンジ
(cm)
アクション飛距離
(m)
フック仕様カラーメーカー希望
本体価格(円)
120450~約20スローピッチ
ワイドスイング
最大 79.5
平均 75.9
ST-46#1トレブル
リング#4
52,200

大野「ガルバストロングは着水音も大きいので、逃げる魚もいれば逆にスイッチが入る魚もいて、後者であれば一気に捕食モードに切り替わるんです。また大きな着水音は遠くの魚にも気づかせることができます。それに加えこのポイントはクリアな水質だったから尚更トップが活きる状況ですよね」

実は今取材の2週間後、ルアマガソルトの誌面取材を行った際にもガルバストロングの水中ドッグウォークは港湾部で火を吹いた。潮回りが良くないタイミングでの取材にも関わらず、朝から74cm、そして昼過ぎの潮止まりでは70クラスが連発とデイゲームオンリーで圧倒的な釣果を叩き出したのだ。

近年「秋=大型のトッププラグ=コノシロorイナっ子パターン」といったイメージを持たれる方が多い。しかしそのパターンは必ずしもどの場所でもハマるということはない。

上記のベイト以外にもイワシやサッパなどを捕食しているシーバスもいるからだ。ベイトも重要だが、それ以上に秋は「水面直下」というレンジに如何にルアーをアピールさせていくのかが鍵となる。そんな状況でこそ活躍するのがガルバストロングなのだ。

実釣終了! だが「moretham(モアザン)」のチャレンジは終わらない!

76cmをキャッチしたあとも、釣りを続けるが反応はなく、20時間リミットの11時40分が近づいていたためそのまま実釣は終了。

大野「今回20周年だから20本くらい釣りたかったんですけどね、出だしはすごく良かったんですが、ウェーディングも後半戦は魚をなんとか拾っていく状況になってしまいました。オカッパリのナイトゲームも中々目星のポイントへエントリーできず、思うようにはいきませんでした。ですが、最後の港湾部のデイゲームでボリュームのあるコンディションの良い76cmも釣れたので個人的には大満足です」

総キャッチ数は7本、まさにガルバに始まりガルバに終わった実釣だったが、湾奥のスペシャリストは20時間とことん釣りを楽しみ、また我々にもエキサイティングなシーバスゲームを披露してくれた。

大野「今季でモアザンは20周年を迎えるわけなんですけど、DAIWAスタッフや僕らのようなテスター陣もよりシーバスを釣れるよう日々製品開発や研究に勤しんでいます。これからも支持をいただければ我々はもっと精進して良いアイテムを生み出していきますので是非これからもモアザンアイテムをよろしくお願いします」

日本のシーバスシーンに大きな影響を与え、ムーブメントを生み出し続けているモアザン。その躍進には間違いなく大野さんの存在が欠かせないだろう。東京発、全国行きのプロダクトの数々は今もなお大きな影響を与え続けている。これからも大野さんの進化と共に、モアザン及び日本のシーバスシーンも成長し続けるに違いない。
「More than」の名の通り、これからもアングラーがシーバスを手にするための「より多く」のものを提供してくれるだろう。

大野さんの使用タックル

【ウェーディング&港湾部】

  • ロッド:モアザンブランジーノEX AGS 94ML マッチ・ザ・バイトカスタム94(DAIWA)
  • リール:イグジストLT4000-XH(DAIWA)
  • ライン:PE0.8号+フロロカーボンショックリーダー5号

【港湾部】

  • ロッド:モアザンブランジーノEX AGS 94MMH ストロングバイトカスタム94(DAIWA)
  • リール:イグジストLT4000-XH(DAIWA)
  • ライン:PE1号+フロロカーボンショックリーダー6号