『Mr.釣りどれん』。2002年に完結した伝説的釣りマンガだ。マンガらしさはありつつどこかリアルで、なんだか身近。子供から大人まで、読めば読むほど面白く、どんどんのめり込む。それはまさしく釣りのようでもある。ミスつりの魅力はなんといっても個性豊かなキャラクターたちだ。読んだことがある人もどこまで覚えているかな?「釣りのある生活」を送る、釣りどれんたちを紹介するぞ!
●文:ルアーマガジン編集部
『Mr.釣りどれん』とは?
90年代のバスブームを支えた少年アングラーたちのバイブル
「釣りのある生活」をテーマに、個性豊かなキャラクターたちのドラマを描いた90年代の人気コミック。パロディ要素の強い、ハイセンスなギャグやストーリーとは裏腹に超実践的なハウツーをわかりやすく解説。当時、多くの少年アングラーの成長を支えたバイブルである。
日和湖一(ひわ・こういち)
平凡だけど、不思議と仲間が集う愛されキャラ
主人公の1人で、愛称は「コーイチ」もしくは「コーイチくん」。名前は琵琶湖に由来。
県立あみこ高校に転校し、バスケット部に入るつもりが、バス「ゲ」ット部に入部したことで生活が一変。シロートながらも真剣に釣りと向き合い、着実に成長。ルアービルドの魅力に惹かれ、将来はルアービルダーを目指す。
多くの女性キャラがコーイチに惹かれるが、察しが悪いため発展には至らない。バレンタインにヒロインのかすみからあからさまに本命チョコを渡されるも義理チョコと勘違いする鈍さは筋金入り。
ルアービルドの才に恵まれ、終盤ではちょー太が息を呑むほどのクオリティに。
本栖釣太(もとす・ちょうた)
日和ひより(ひわ・ひより)
北浦かすみ(きたうら・かすみ)
天真爛漫、強運、晴れ女! ミス釣りどれん!
コーイチとちょー太のクラスメイトで、メインヒロイン。コーイチに果敢にアプローチするも、一切察してもらえない日々を送る。
コーイチ目当てで釣りする機会は多いが、本命魚を釣ることは少なく、なぜか外道ばかり釣れる。料理の才能は乏しく、キャンプでカレーを爆発させるほど。
必殺技のコークスクリューパンチで度々ちょー太が犠牲に。名前の由来は北浦と霞ケ浦。愛称は「かすみ」、「かすみちゃん」。
上高湖オープンバストーナメント(第14巻 GET55 神の手を持つオヤジ)では、立木志成プロのバックシートを引き当てるも外道ばかりを釣って翻弄。
北浦一家
バスゲット同好会
貝沢潮(かいざわ・うしお)
作中のスーパースター、「皇帝」にして、貝沢釣り具の店長
作中にて、バスフィッシングを広く世間に浸透させたカリスマアングラー。貝沢釣り具の店長を務める傍ら、取材やイベントなど引っ張りだこ。バスフィッシングに関する著書も多く、『カイザーのさらにバスは釣れそう』は名著として扱われている。彩子に思いを寄せる。初登場時29歳(独身)。モデルは言わずとしれたあの御方。
作中トップクラスの実力を持つ、ちょー太、わかばを以てしてもタフな状況下で本気のカイザーが怒涛の連発。これにはあの水野浩聡さんも痺れたそう(第11巻 GET42 わかば再び!?)。
島野彩子(しまの・さいこ)
ランディー捕獲数トップ! 美貌と腕前に男子メロメロ
県立あみこ高校の英語教師。作中の男性陣を虜にする美貌とバスフィッシングの腕前を持っており、ランディー捕獲数はトップクラス。名前の由来は、シマノ+西湖。愛車はFIAT(ちょろ丸)。釣りへの執着については誰にも負けないが、全作を通じて男たちを見守る大人の女性という一面も。教職ならではか。
誰ひとり彩子先生に釣り勝った人はいないのでは? というほど、ランディーを釣り上げる。得意ルアーはラバージグ。
ファイト中のセクシーボイスはもう……最高ですッ!(第1巻 GET3 あの夏、いちばん小さなバス。)
島野家
父・島野蛮多
彩湖畔でペンションを営む父・蛮多(ばんた)。ネーミングはおそらく、バンタム……?
ヒロスレ涼美(ひろすれ・りょうび)
とっても大スキなみんなのアイドル
天然系美少女アイドルでサメタクとお忍びで釣りに来ていた四国にて偶然コーイチたちと遭遇(第5巻 GET20 majiでkoi釣る5秒前♡)。釣れる魚はほとんど、スレ掛かり。コーイチへ好意を抱くも、その想いを伝えることなくフランスへ。名前の由来はRYOBI。
たびたびバスゲットクラブのメンバーと遭遇し、釣りに行くも釣れる魚はスレばかり。
スレ違う乙女の恋心、スケて見える草葉の陰、ちょー太との温泉1泊旅行も実現するが!?(第13巻 GET52 あのコと夢気分!)。最終巻で2話を使って丁寧に描かれたスレ違いの結末は、多くの釣り人の心を打ったのではないだろうか(第17巻 GET66 北の国から〈1〉)。
早明浦拓也(さめうら・たくや)
トップアイドルだからこその美学あり。腕前は…
ジャンキーズ事務所の超人気グループ「MAPS(マップス)」のメンバー。「夜明けのコーヒーを一緒に飲みたい男No.1」で女性からの人気抜群。
トップアイドルだからトップウォーターしか使わないという美学を持っているが、腕前は並以下。愛車のフェラーリを霞比が浦に沈没させた(第2巻 GET10 決戦、大物釣りたい同士!)。愛称は「サメタク」。由来は早明浦ダム。
IWANA製のタックルを愛用し、トップウォーターのアクションは一級。しかし、釣れているシーンはさほど見ない。狂言回しのようでもあるが、恋にフヌケて釣りへの関心が薄れたように見えたちょー太の性根を叩き直そうとするなど、一方的なライバル視ではあるものの熱い一面も。
MAPSメンバー
海堂わかば(かいどう・わかば)
敏腕バスガイド・ナニワの釣りウマねーちゃん
竹を割ったような性格で愛嬌のある関西弁が特徴。コーイチたちが修学旅行で乗ったバスのガイドを務め、日和湖のバス釣りガイドも営む(5巻 GET17 EAST MEETS WEST!)。
ちょー太に匹敵する釣りの腕前の持ち主で、フィネスが得意。姉妹誌『釣りどき関西』にて、少女時代を描いたスピンオフ「ミスつりB&G」の主役を務めた。
釣り中はバスガイドの姿から一変して、オシャレなフィッシングギアに。『ルアーマガジン』編集長のイチオシキャラ。
バスの運転手さん
正木さん
わかばがガイドを務めるバスの運転手。その風貌と名前から想像されるのは……。
和室七海恵(わむろ・なみえ)
和室家
シーバスシスターズ
門田みのる(もんた・みのる)
魚雷ミサ(ぎょらい・みさ)
奥多摩富士夫(おくたま・ふじお)
鎌田勝雄(かまた・かつお)
夜の街へ繰り出す強面体育教師
コーイチたちのクラスを担任する体育教師。修学旅行や合宿など、出先の夜に姿をくらます36歳独身。生徒からの呼び名は「がまかつ」。
上宮アンナ(うえみや・あんな)
一釣(いっちょう)
陸田監督(おかだ・あきただ)
雨宮麻美(あまみや・まみ)
メレバド
湖北金一(こほく・きんいち)
糸魚川重里(いといがわ・おもり)
芦野鉄馬(あしの・てつま)
瀬戸紀香(せと・のりか)
のっこみの魚拓(のっこみのたく)
岩名代麗華(いわなしろ・れいか)
キレイな薔薇にはトゲがある
絵原湖に別荘を構える岩名代財閥のご令嬢。その可憐さにコーイチとちょー太はメロメロ。しかし、本性は釣りに熱中するとたちまち品が悪くなるいわゆるぶりっ子。初登場(第7巻 GET29 It’s a small〈BASS〉world!)に続く、第8巻 GET31 百花繚乱、お釣夫人!! では尾代水産高校テニス部のお釣夫人として登場。
お嬢の執事
志辻務(しつじ・つとむ)
岩名代家に仕える執事。初登場時は麗華の代わりに正確なキャスティングを行うなど、釣りの腕前も達者。
アベ=ガルシア
貝王(かいおう)
釣香(ちょうか)
及川さゆり(おいかわ・さゆり)
BASS NO GET CLUB
本編にもたびたび登場する準レギュラー
作者である、とだ勝之先生や担当編集のI(猪熊)さんなど、本編に度々登場するスタッフたち。単行本ではおまけマンガ「NGC(ノーゲットクラブ)」にて、取材の裏側をお届け。作者のとだ先生は本編で瀕死になるなど、散々な扱いを受けている。
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!
1990年代に巻き起こったバス釣りブームの時に、当時の釣りキッズのバイブルとも言われた漫画作品がありました。その名も「Mr.釣りどれん」、通称ミス釣り!! この記事では作者であるとだ勝之先生に単独イン[…]
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