春の海釣りで代表的な魚のひとつといえばメバルだろう。大きな目で釣り人の仕掛けをよく見極めるメバルは繊細な釣り味が楽しめ、大型ともなれば強烈なアタリで竿を叩く。食べると淡白な白身ながら上品な香りがあり、いかにも春という感じがするスタンダードな煮付けの作り方を紹介しよう。
●文:ルアマガプラス編集部
メバルについて
春の訪れを感じさせるさわやかな味わいの白身魚
カサゴ目カサゴ亜目フサカサゴ科メバル属名前通りの大きく張り出した目が特徴的だが、稚魚の状態で生まれる胎卵生の魚という珍しい特徴もある。稚魚は体長5~6mmで生まれ、約3年で15cmぐらいまで一気に成長。そこから成長は遅くなり、30cmまで成長するのには約10年かかるといわれている。そのため漁獲される魚は20cm前後までがほとんど。しかし中には40cm強まで成長する魚もいる。
代表的なブランド
特にブランド化はされていないようだが、産地としては瀬戸内海が有名。とはいえ北海道から九州まで幅広い地域で漁獲はされている。ただし成長の遅い魚ということもあって、漁獲量自体は減少傾向にある。
おすすめ料理 | 旬 | 全国の主な産地 |
---|---|---|
煮付け、揚げ物など | 春~初夏 | 陸奥湾、仙台湾、瀬戸内海 |
メバルの煮付け
さっぱりとした白身のメバル、甘辛い煮汁で味をたっぷり染み込ませて濃厚な煮つけで頂く。
材料(2~3人前)、調理時間目安(20分)
材料 | 分量 |
---|---|
メバル | 1尾 |
砂糖 | 50g(水300ccに対して) |
しょう油 | 適量 |
ショウガ | 1個程度 |
長ネギ | 1/4本 |
作り方
【手順1】
メバルを湯通しして洗う
煮つけの前にサっと湯通し。ウロコや血などを洗い落とす。これであくの少ない綺麗な煮汁に。
【手順2】
水、砂糖、ショウガを加えて強火にかける
メバルを鍋に入れ、水300cc、砂糖50g、ショウガの皮少量を加えて落としぶたをしたら強火にかける。
【手順3】
沸き立ちが落ち着いたら味付け
煮汁が沸騰して、沸き立っているのが落ち着いてきたら適量のしょう油で味付け。味加減は好みで。
【手順4】
中火にして煮汁を煮詰める
煮汁が少なくなってきたら中火にして、残った煮汁をメバルに掛け回しながら煮詰める。煮汁がなくなれば完成。
【手順5】
付け合わせの白髪ネギを添えて盛りつける
白髪ネギを添えて盛りつけ。上から鍋に残った煮切り汁をかける。量が少なければ、水を少し足して沸かせば良い。
【ワンポイント】正しい砂糖の分量なら吹きこぼれしない
煮つけで吹きこぼす原因は、砂糖の分量が合っていないことが多い。適量ならば吹きこぼれることはまず無い。目安は水300ccに対して砂糖50gとなる。
完成!
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