サンマに付いてる《赤いヒモ》は寄生虫だった! 食べても問題なしか調べてみた結果

みんな大好き「サンマ」は夏の暑い間は北海道など涼しい海に生息しているが、秋頃から温かい海流を求めて太平洋の方へ南下してくる魚だ。そんなサンマを食べていると時折みつけられる「赤いヒモ」。あまり気にしてなかったが果たして赤いヒモの正体とは?

《寄生虫注意》サンマにはアニサキスも!

●文:ルアマガプラス編集部

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サンマ(秋刀魚/さんま)

サンマ(秋刀魚/さんま)

サンマはオホーツク海から太平洋など広大な海を回遊している魚だ。日本の近海では、産卵のため北海道の根室沖周辺から太平洋沿岸を通って南下していく。この脂をたっぷり蓄えたサンマを食べられるのは秋なのだ。

サンマには胃袋がない

サンマといえば塩焼きだが、内臓ごと食べてしまう方も多いのではないでしょうか。子供のときは独特な苦味が非常に苦手だったが、オジサンになった今はクセになるほど美味しいと感じてしまう。

サンマはプランクトンやアミエビ類を捕食しているが胃袋はなく、たった数十分で消化してしまう。そのため胃の残留物に対する心配が低減するため内臓ごと食べることがあるのだ。

サンマは塩焼きだけでなく、水煮にしても美味しい。

サンマの内臓で見かける赤いヒモ

サンマの身を内臓と一緒にチマチマと食べながら日本酒を舐めるというのは、とても幸福な時間であると同時に、赤いヒモを見かけてしまう瞬間でもある。特に気に留めることもなく食べ続けてきたが、この赤いヒモの正体を良い機会なので調べてみた。

サンマを食べていると見かける赤いヒモ。

赤いヒモの正体はラジノリンクス

サンマを食べていると見かける赤いヒモはラジノリンクスという寄生虫だ。ラジノリンクスはサンマなどの腸管内に寄生しており、赤橙色の見た目をしていて、加熱しても色は変わらない。人には寄生しないようなので特別なアレルギーなど無い限りは、そのまま食べても問題なさそうだ。

サンマにはアニサキスもいるよ

ちなみに寄生虫界の大スター「アニサキス」もサンマに寄生していることがある。脂が乗ったサンマの刺し身は美味しいですからね、生食をする際には細心の注意が必要だ。

サンマに寄生したアニサキス。

アニサキスはブラックライトで照らせば確認しやすい

アニサキスをブラックライト(UVライト)で照らすと白く発光する。身に潜ったアニサキスも見つけやすくなるのでオススメだ。アジングなどでグロー系ワームに蓄光させるブラックライトを利用すれば良いので、ぜひ試してほしい。

ブラックライトで照らすとアニサキスがクッキリ。

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