今季2023年に始動する気鋭タックルメーカー「グラスルーツ」。本誌2月号では立ち上げ第1弾リリース作品となる「グランドエッジ190SF」が公開されたが、早くも第2弾作品が発表となった。その名も「ランナバウト210F」。全貌はいずれ公開となるが、まず今号ではその1部を見ていこう。
●文:ルアーマガジン編集部
グラスルーツルアーデザイナー井佐さんのプロフィール
井佐知之(いさ・ともゆき)
MBXやLeader、DATなどのハンドメイド作を始め、近年ではティムコとのタッグで開発したインジェクション作・MB-1のデザイナーとして知られるルアービルダー。かつての本業はグラフィックデザイン業。1973年8月9日生まれ、新潟県出身・埼玉県在住。
グラスルーツ「SWIM BAIT」2本柱構想、最終局面へ
グランドエッジ GRAND EDGE 190SF(グラスルーツ)
ルアーの本質を見極めた真・グライドベイト誕生
アクションのキーとなるのは背面とベリーに鋭くエッジを立てた深いスリット。ノーズが水を切った後に、水流を後方へと受け逃がすことでスムーズなスライドへとアクションを変換。左右からの水流はエッジの壁が防ぎ、過剰なロールをも抑える画期的な構造となっている。
項目 | スペック |
---|---|
全長 | 190mm |
重量 | 2ozクラス |
タイプ | Slow Floating |
カラー | 未定 |
価格 | 未定 |
発売 | 5月予定 ※スペアテール1個付き |
ランナバウト RUNA BOUT 21OF(グラスルーツ)
時と場所を選ばない万能型
リップとジョイント、そしてブレード。様々な形状にトランスフォームして、今まで届かなかったゾーンへ果敢に踏み込めるのが第2弾作品。グランドエッジ190Fとのコンボでグラスルーツ・スイムベイト2本柱は完成する。その全貌の詳細はいずれ本誌で公開予定だ。
項目 | スペック |
---|---|
全長 | 210mm |
重量 | 2ozクラス |
タイプ | Floating |
カラー | 未定 |
価格 | 未定 |
発売 | 未定 ※ダイビングリップ、ブレード、スペアテール各1個付き |
次なる第2弾作品は全方位バーサタイル型
前回発表以降、国内市場で既に話題沸騰し始めているグラスルーツの第1弾リリース作品「グランドエッジ190SF」。奇をてらわず、ルアーの本質のみに心血を注いだ、いわば「真」のグライドベイト。日々現場で戦う世のアングラーたちから熱い視線を浴びているのは必然と言えるだろう。
『GRASSROOTS』。読み:グラスルーツ。アングラーからアングラーへと脈々と伝わってきた釣りの文化。それは時代を超え、世代や国境さえも超えて生き続ける。グラスルーツとは、そんな人から人に伝わる輪廻[…]
5月の発売を目前にした今、グラスルーツがさらなる動き見せる。早くも次なる作品の構想が最終段階へと進みつつあるとの報を受け、インタビューを敢行したのだった。
井佐「グランドエッジ 190SFがある程度、使うシチュエーションや使い方が限定される特化型であるのに対して、こちらはどこでも誰でものバーサタイル型。190Fだけではカバーし切れない状況や釣り方を補完するモデルです」
ルアーデザイナー・井佐知之氏はこう語り始めた。
井佐「まずは見ていただければ、イメージが湧くと思います」と取り出したのが、この『ランナバウト210F』だ。『疾走し続ける』の意味を持つ第2弾作品は後に、その名が体を表していることに気付く。
井佐「リップレスからノーマルリップ、そしてダイビングリップはカットすれば2段階でレンジが変わる。ジョイント部は190Fと同じく、タイトとフレキシブルにモード変更が可能。さらにはブレードが付属」
レンジは水面から3mまで4パターン、アクションは2パターン、そしてブレードによるカスタムも可能と多彩。単純計算で16通りのトランスフォームが可能である上に、アングラーの裁量が加わることで無限の可能性が広がっていく。
井佐「基本的な使い方はデッドウォークとダイビングリップ仕様によるクランキング。使い手次第で幾通りもの使い方を楽しむことができます。そして…」
第2弾作品「ランナバウト210F」の解説はまだ続いたが、今回は敢えてここで留めておこう。
井佐「これらが『グラスルーツ・スイムベイト』の2本柱。ここから我々のスタイルが広がっていきます」
井佐氏はビッグベイトとは括らず、「SWIM BAIT」と語った。世界でスイムベイトとはソフト素材だけを意味するカテゴリーではなく、ハード素材も包含する言葉だ。即ち、グラスルーツは世界を視野に入れた日本発祥のモノ作りを示唆。新たなる歴史が刻まれていく。
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
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