奥村和正さんの「メガバスと私」ジャイアントドッグXは好きなタイプやないな……と思ってたらドカンと釣れた

日本……否、世界に誇る日本のルアーブランド「メガバス」いつの時代も話題に事欠かないメガバス製品は、世代を問わず多くのアングラーを魅了してきた。それは、トーナメンター、メディアプロ、メーカー代表など、様々な立場にある、プロアングラーも同じ。みんなが夢中になったメガバスとのエピソード、今回は奥村和正さんに語っていただいた。

●文:ルアーマガジン編集部

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奥村和正さんのプロフィール

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奥村和正(おくむら・かずまさ)

日本のでかバスシーンを牽引するブランド・デプスの創始者であり、稀代のルアービルダー。数々の名作を世に送り出し、バスの本能を刺激するルアーはでかバスのメッカ・琵琶湖を飛び出し、全国で愛されている。

メガバスとの出会い

もう30年くらい前やな、中部地区を中心に売っていた『フィッシュオン』という雑誌の連載記事を伊東さんが持っていたんですよ。そこで、「Vフラットがいかに流体力学に基づいて作られているか?」というのを毎月すごい文章量で書いてはったんですよ。話が難しくて当時の自分は「なんかよくわからんけど、スゴイ人なんや。しかも自分でルアー作って売ってる人なんや」ぐらいの認識やった。

そこからライブXや他のルアーが色々出てきたりして、発売されるたびに買ってはいたけど、そんなにピンと来なかったのが正直なところ。ただ、ディープX200の『多目的重心移動』とか、表面のホログラムがウロコの隙間に入らないようにした『グアニウムゴースト』カラーとか、新しい技術の走りはいつもメガバスでしたね。

メガバスのブランド、ルアーへの印象

自分もメーカーの人間、作る側の人間として、モノ見る視点がイチ釣り人からは変わってきてしまったけど、製法技術、仕上がり、コンセプトには目を見張るモノがありますね。クオリティコントロールのレベルは今でもすごいし、日本が誇る一大ルアーメーカーとして、未だ目標と言っても過言ではないですよ。

メガバスに言いたいこと

実は自分がデプスを立ち上げる背中を押してくれたのはメガバスなんですよ。伊東さんって無名の頃から執筆活動をしてルアーを紹介し、その結果モノが先行してた。伊東さんがフューチャーされたのはメガバスが人気になってからの話で、当時はバスプロとして注目を浴びて、メーカーからサポートを受けて、メーカーからプロ監修のルアーが出るというのが主な流れやったんですよ。でも伊東さんは名もなき釣り人からメーカーを立ち上げ、工房を構えるというひとつの前例を作った。

だから「じゃあ俺も可能性あるかも」と思ってたし、奇しくも伊東さんが連載を持っていた『フィッシュオン』で自分も連載を始めることになって、まだ手作りのBカスタムを紹介したりして、今振り返ると同じ道を歩んでいたよね。

でも当時の自分は資金的にもすぐにメーカーを立ち上げたりはできなくて、周りのプロが独自のブランドを持ち始めてくすぶっていた時期もあったけど、諦めずにやっていけたのは伊東由樹という、前例があったから。たぶん伊東さんがいなければ諦めていたと思う。

記憶に残るメガバスアイテム

自分の中で1番記憶に残るのは、ジャイアントドッグX。実際に使ってみた感想は「あんまり俺の好きなタイプやないな……」と思ってたら、いきなり58cm3,500gくらいのドデカいバスがドカーンと釣れたんですよ。そんなもんやから使い続けるやん? そしたらやっぱり釣れる。

その日を境に愛用することになったんだけど、自分の中で概念覆されたもんだからその衝撃はすごかった。だから、「記憶に残る」モノと聞かれたら、そういう意味でジャイアントドッグXは記憶に刻まれてますよね。

それからも愛用していたので、当時は自分もメーカーを持っていたけど、翌年にフィッシングショーのメガバスブースでジャイアントドッグXについてのトークショーを伊東さんとしたのは良い思い出です。

ジャイアントドッグX

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