人生初のフライフィッシングに挑戦! でも全然大丈夫だった!

これまで経験したことのない新しいスタイルの釣りを始めるときには、この釣り方で本当に釣れるだろうかと不安になる一方で、最初の1尾が釣れた瞬間の喜びもひとしおです。今回は、日本で1番人口の少ない村といわれる、群馬県上野村で、シマノインストラクターの里見栄正さんに教わり、人生初のフライフィッシングに挑戦してきました。上野村の広報撮影も兼ねて、ゲストとしてタレントの大貫彩香さんも合流。3人で釣りに挑みます。ちなみに左から、大貫彩香さん、里見栄正さん、ましゃです。

●文:ましゃ

2024 新製品情報

上野村冬季ハコスチ釣り場にお伺いしました

訪れたのは上野村の川の駅に隣接している冬季ハコスチ釣り場。

ハコスチとは、野性味の強いスチールヘッドと群馬県が保有する箱島系ニジマスをかけ合せ、釣り専用に交配された品種です。

引きが強く、水面から豪快にジャンプするなど、ハコスチとのファイトを目当てに全国から釣り人が訪れるほどです。

その力強さを味わうことができるまたとない機会。なんとか釣り上げようと意気込んで、里見さんのご指導を受けました。

11月の上野村冬季ハコスチ釣り場は紅葉がピークでした!

フライロッドの持ち方からご指導いただきます

里見さんはシマノのインストラクターをされている他、個人でも釣り教室を開催していらっしゃいます。

里見「まずは、手をラクにして、軽く握るようにして持ってください」

フライロッドを持つのもはじめてのド素人の私にも、大変丁寧に教えてくださりました。

里見さんにフライフィッシングの基礎を教えていただきます。

指導の様子はこちらでは割愛させていただきますが、『みちましゃOUTDOOR』のYouTubeチャンネルに、ほぼノーカットの里見さんのレクチャー動画を掲載しています。

ましゃと同じくフライ初心者で、これから挑戦してみたいと思っている方はぜひ、そちらの動画をご覧ください。

レジェンドアングラー・里見栄正さんに教わる、はじめてのフライフィッシング入門&解説【上野村・冬季ハコスチ釣り場】レクチャー編

里見さんの優しい指導のおかげで、1時間ほどでなんとかフライを10mほど投げることができるようになりました。

コツは「手首を動かさず、腕で竿を振ること!」。

ということで、いざ実践。

この日使ったのは、里見さん自作の「紐フライ」。針の根元に小さなオモリが付いており、そこからひらひらとした紐が巻き付けてあります。投げると、エリアトラウトの定番フライ「マラブー」のように水面からゆっくりと沈んでいくため、川底付近で定位している魚にも効果的です。

こちらが里見さん自作の「紐フライ」。

練習を終えて釣りを始めます

魚のアタリが分かりやすいように、ラインにインジケーターを取り付けた後、練習と同じようにロッドを振ってみますが、ラインがグニャグニャとして、まっすぐ飛んでいきません。

何とかハコスチを釣り上げたい!と思うあまり、無意識に力んでしまっているようです。フライフィッシング……想像以上に難しい。

まるで自分の腕のように、狙ったポイントに向けて自由自在に投げているフライフィッシャーの方々の技術の高さを実感しました。

練習で教わったことを意識して投げますが、なかなか上手くいきません……。

そこから更に1時間……

釣れないながらも川に向かって投げ続けていると、なんとか投げ方のコツが掴めてきました。流れ込みの先に川底で魚が定位している場所を見つけ、ちょうど魚の目の前に紐フライが流れ着くように流れを読んで投げます。

すると「ハイ! ハイッ!」と背後から撮影スタッフさんの大きな声が聞こえ、思わずビクッとしてしまいました。

スタッフさんからはラインに取り付けていたインジケーターが沈むのが見えたようで、まさに狙っていた魚が食いついていたのです。

肝心の私はというと、その瞬間を見ておらず、アワセに失敗。フライフィッシングは投げるだけでなく、アワセも難しいとは……悔しさが募ります。

なんとかもう1度食ってくれないか、と同じところに流してみると、インジケーターがグイッと水面下に引き込まれるのが見えました。

今度はバラせない! と、間髪入れずにアワセます。ロッドがしなり、グングンッと頭を振る魚の重さが腕に伝わってきました。

里見「ゆっくりでいいよ」

隣にいる里見さんの指示に従って時間をかけてランディングします。

時間が経っても引く力が衰えないハコスチの力強さを感じます!

頭を振って走り続けるハコスチの力強さは、片手では耐えきれないほど。両手を使ってロッドを支えました。

3分ほどのファイトが5分にも10分にも感じられましたが、遂にネットを持って待ち構える大貫さんの前に寄せてネットイン!

嬉しさのあまり大貫さんとその場でハイタッチをして喜びを分かち合いました。

キャッチした瞬間、大貫さんとのハイタッチ!

釣り上げたのは、49cmのレッドバンドが美しいオス。フライフィッシングで釣れた最初の1尾として、私にはもったいないほどのサイズとカッコよさでした。

フライフィッシングで初めて釣ったメモリアルフィッシュ。キャッチアンドリリースのため、水から出さないようにして記念撮影。

その後は快調に釣れました!

その後は1尾釣り上げたことによる心の余裕と、アワセのコツを掴んだことで、数回連続して釣り上げることができました。

一緒に教わっていた大貫さんも、銀色の綺麗なハコスチをキャッチ。

大貫さんも銀色の綺麗なハコスチを釣りました。

最後に釣れた1尾は、この日1番の高さのジャンプを見せてくれるなど、撮影陣を含め、全員が大興奮の釣行となりました。

魚が釣れるようになると里見さんからも笑顔が溢れます。

はじめてのフライフィッシングは、川の流れやラインの動きを読まなければいけない難しさを感じる一方で、それが1つずつできるようになる喜びと、ラインを通じて直接手に伝わってくる魚の力強さを体感することができました。

この日の釣行は、レクチャー編と実釣編の前後編に分けてみちましゃOUTDOORのYouTubeチャンネルで公開しています。

上野村の美しい紅葉やハコスチとのファイトシーンが満載です。
ぜひご覧ください!

今回の使用装備

項目タックル
ロッドフリーストーンXT(シマノ)
NRX 9ft #8(ジールーミス)
シャツティムコ
ウェーダーウィメンズトリビュータリーストッキングフット(シムス)
ウェーディングシューズサワートレッカー(モンベル)

今回釣りに行った場所

項目情報
釣り場上野村冬季ハコスチ釣り場
所在地〒370-1617 群馬県多野郡上野村楢原316-1
電話番号0274-59-3155
Webサイトhttps://www.ueno-fc.com/winter

ましゃさんのプロフィール

ましゃ

ルアマガ女子部公式インフルエンサー。

渓流ルアーをメインに、ソルトルアー全般までこなす釣り好き女子。山菜やきのこ採り、キャンプも好きで根っからのアウトドア派。自身が運営するYouTubeチャンネルも要チェック!

最近はキャンプなどのアウトドアにハマっており、仕事が休みとなれば足繁くフィールドに通っている。

ルアマガ女子部をご紹介!


※本記事は”ルアマガプラス”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。