《9万円超!》超高級パックロッドは他と何が違う?プロデューサーが解説!

DAIWAのエギング用ロッド、エメラルダスシリーズの最高峰に君臨するストイストRT。その双璧をなすモデルが新たにリリースされる。その名も、ストイストST。現時点では、パックロッドも含む全4機種のラインナップとなっている。高価格帯となるこのモデルについて、プロデュースを担当した山田さんに解説をお願いした。

●文:ルアーマガジンソルト編集部

2024 新製品情報

アングラー紹介

山田 ヒロヒト(やまだ・ひろひと)
サラリーマンのかたわら、休日を利用して各地のアオリイカを釣りまくるスタイルに多くのサンデーアングラーから支持を受け、数年までに独立。現在は、専業プロとして活躍中。DAIWAフィールドテスターとして、エメラルダスの製品開発にも深く関わる。

前回のエメラルダス ストイストST紹介記事はコチラ

エメラルダス ストイストST 全4機種解説

本題に入る前に、エメラルダス ストイストSTシリーズ、全4機種がどういったラインナップなのかを解説しよう。

流れを的確に掴むバックドリフト対応ロッド
[ストイストST 88ML-SMT]

[SPEC]
全長:2.63cm
継数:2本
仕舞寸法:136cm
自重:90g
適合エギ:1.8~3.5号
適合PEライン:0.4~1.0号
価格:9万1000円(本体価格)

8ft8inというレングスとMLのしなやかさで、明確に潮の変化を感じ取ることができる。流れを捉えつつ、SMTが違和感を拾ってくれる。長さがあることで流れにも負けず、高いしゃくりも可能になっている。しなやかさの中にも鋭さがあり、キャストもしやすい。

さまざまな状況にアジャストするSTのオールマイティモデル
[ストイストST 83M-SMT]

[SPEC]
全長:2.52cm
継数:2本
仕舞寸法:130cm
自重:89g
適合エギ:2.5~4.0号
適合PEライン:0.4~1.0号
価格:9万1000円(本体価格)

8ft3inという標準レングスにSMTを搭載。潮に乗せる釣りだけでなく、ショートキャストでの近距離戦にも対応。Mパワーなので3.5号のエギが扱いやすく、キャスティングも楽々。細かい違和感を手に伝えてくれるのでナイトゲームにもオススメの1本。

高弾性ソリッド採用の次世代の秋イカロッド
[ストイストST 73L-S]

全長:2.21cm
継数:2本
仕舞寸法:115cm
自重:77g
適合エギ:1.8~3.0号
適合PEライン:0.4~0.8号
価格:8万6000円(本体価格)

3号以下のエギを使い秋イカを狙っていくためのフィネスショートロッド。メガトップのソリッドティップで、全体的なしなやかさもあって流れの変化も感じやすい。ショートレングスながらも飛距離は充分。77gという圧倒的な軽さも大きな魅力。

遠征釣行でも最高峰のロッドで楽しめる本気のマルチピース
[ストイストST 82ML-5]

全長:2.49cm
継数:5本
仕舞寸法:60cm
自重:95g
適合エギ:1.8~3.5号
適合PEライン:0.4~1.0号
価格:9万1000円(本体価格)

海外遠征や電車釣行などで簡単に持ち運べる5ピースモデル。妥協することなく作り込み、マルチピースを忘れるくらいの曲がりと軽快さを実現。ちょっとした空き時間の釣りでも最高峰のロッドを使いたい、そんなアングラーにオススメ。

遠征先でも妥協したくない。最高峰のパックロッド

ストイストSTシリーズの中でも、異色の存在とも言えるのが、マルチピースモデルの82ML-5だ。

山田「持ち運べるオールマイティロッドですね。このコンパクトさをメリットと考えてくれる人はたくさんいると思う。海外釣行とか旅行先とか、本格的な釣り目的以外の時にちょっと忍ばせておけるロッドです」

山田「完全に釣り目的の旅ならロッドケースに何本も入れて持っていくんだけど、単なる旅行の場合にも、釣りのチャンスが転がっている。『ああ、今タックルあったら釣りできるんだけどな…』っていうシチェーションですね。そこで、スーツケースに入れられる、コンパクトに仕舞えるモデルを作りました」

それをストイストSTでリリースしたということが面白いですね。

山田「ストイストで出すところに意味があって、遊びでも重いロッドは使う気になれない。遠征先でいい加減なロッドで1日釣りしたくないでしょ? 5ピースだけど、なんなら2ピースよりも綺麗に曲がったりしますから。エギだけじゃなく、ジグも投げられるようにチューブラー設計。いろいろできるマルチライトゲームロッドですね」

マルチピースモデルとなる、ストイストST 82ML-5には専用のハードケースが付属。コンパクトに持ち運ぶことができる。マルチピースの難点は重量が上がってしまう点。軽さを売りにしているストイストだから、軽さを維持させるの難しかったという。

そしてここからは春イカ攻略について。産卵を意識して接岸してくる春のイカを釣るコツを聞いてみよう。

山田「冬は夜の捕食のタイミングでよく釣れたりするんだけど、春になるにつれてだんだんデイゲームの釣りになってくる。それが3〜5月。産卵場所は湾内が多いんだけど、それなりに潮の動きがないとだめ。そういうエリアをチョイスすることが大切です」

春イカ狙いのためのエリアのチョイスのヒントの次は、さらに具体的な釣り方について解説。

山田「春の攻め方はゆったりをイメージ。待ちを意識した方が釣果は上がります。秋から冬は捕食するイカをターゲットにしてるから強くシャクったりするんですけど、その逆ですね」

エギはスロー系を使うべき?

山田「そうですね、多くはなります。待ちのタイミングを長くとれる物をチョイスしていくのが大事です。でもシチュエーション的には深い場所もあるだろうし、風も強い時もあるだろうし、場所によりけりです。重いエギを使ってそれなりに強くシャクって釣れることもありますからね」

ストイストSTシリーズにマッチするリールとラインは?

ストイストSTシリーズには、そのようなリールとラインがマッチするのだろうか? 山田さんの見解をうかがった。

山田「それはシチュエーションによりけりです!」

なるほど。リールの番手は決まっている?

山田「リールは基本的には2500番だけど、、決まったセッティングはないですね。リールとラインはシチュエーションで変わってきますから。エアリティなのかイグジストなのか、ローギアなのかハイギアなのか。ラインは細いのか太いのか、その時々でどんな釣りをするかで違いますね」

エメラルダス ストイストSTの解説を動画で見る

本記事の完全版は、ルアーマガジンソルト2023年5月号に掲載!


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