《マジか》変な名前の魚、語源に目からウロコ「オジサン」「ヤリマンボウ」「スベスベマンジュウガニ」

なんの因果か変な名前の生き物がたくさん存在する。おもしろい名前から戦慄するほど怖い名前などネーミングセンスは多岐にわたる。ここではその一部をご紹介!

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●文:ルアマガプラス編集部

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マジか! 変な名前のサカナたち

世の中には「なぜそうなったのか」と疑いたくなるような名前の生き物が存在する。そのなかでも魚介類にしぼって変な仲間の魚たちとして紹介していこう。

オジサン

オジサンは「珍しい名前の魚」系の記事では常連のような扱いで、名前を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

スズキ目ヒメジ科ウミヒゴイ属のオジサンは、体長は最大20cm程でインド太平洋の熱帯海域に広く分布する小型の海水魚。

体色は赤褐色で体側に5本の横縞があり、下あごには特徴的な2本の長いひげがある。このひげを使って器用にエサを探す。そしてオジサンという名前の由来はこのひげからきている。正面から見ると人間のオジサンのように見えるためだ。

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眼鏡持之魚(メガネモチノウオ)

眼鏡持之魚(メガネモチノウオ)は、スズキ目ベラ科モチノウオ属の海水魚。インド太平洋の熱帯海域に広く分布する大型の海水魚で、体長は最大2メートルに達する。

体は側扁し、体色は青地で黄色味がかっており、大きな頭と人面のいかつい顔をしている。老成魚になるとオデコの部分が大きなコブ状となり「ナポレオンフィッシュ」とも呼ばれる。身は食用にもなり白身の高級魚として知られ、とても美味しい。

日本近海では生息数が少なく、沖縄県の八重山諸島周辺や小笠原諸島周辺など一部の海域のみ見られると言われてる。絶滅危惧に指定された大型魚なので漁業で狙うことはないが、スジアラ漁などは誤って釣り上げられることもある。

眼鏡持之魚という名前の由来は、目の後方にメガネのつるのような黒い筋があるため、この魚が眼鏡をかけているように見えることから付けられた。

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キタマクラ

キタマクラはフグ科の魚。日本近海に生息し、体長は10~13cmほどになる。全体的に茶褐色で、体側には2本の暗色縦帯がある。雄の婚姻色は青紫色で鮮やかだ。浅海の岩礁域や藻場などに生息しており、雑食性で藻類や棘皮動物、軟体動物などを捕食してる。産卵期は夏で、卵は粘着性の沈性卵だ。

キタマクラはフグ科としては珍しく、筋肉と卵巣は無毒。しかし、皮膚に強毒があり肝臓や腸にも毒がある。そのため、食用としては認められていない。皮膚に毒を持つため、素手で触ったり、他の魚と同じクーラーボックスに入れたりすると超危険。釣れた場合は、直接触ることはせず、軍手やタオルで触りすぐにリリースするのが吉。

キタマクラの語源は日本文化のなかで縁起が悪いとされる「北枕」、死者を寝かせるときの向きだ。キタマクラを食してしまうと、毒により北枕のように死に至る可能性があることからキタマクラと呼ばれるようになったと考えられている。

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