《なんでやらないの?》実は超簡単なフライフィッシング。まずは道具選び!

フライフィッシングって聞いたことありますか? 簡単に言うと毛鉤(けばり)を使って魚を釣る、ひとつの技法でありジャンルです。ちょっと洒落た釣りなので、道具が高そうだとか、なんか太い糸をムチみたいに振り回すなんて映像イメージから難しい釣りだ!とか、人によっては『ビギナーには勧めない』なんて真顔で言っちゃう人もいるようです。が、断言しましょう。実は、この釣り、もっとも釣りのなかでも簡単で初心者向きな釣りジャンルのひとつなんです。特に、日本の風土にあった釣りなんですよね。ということで、フライフィッシングが身近で簡単で誰でも出来る釣りだということをお伝えしつつ、ビギナー向けの連載をしていこうと思います。

●文:ルアマガプラス編集部(深谷真)

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ちょーキモチいいし、めちゃくちゃ簡単だからフライフィッシングやってみない? 

データを見せずとも、日本は川が無数にある、川の大国であることはみなさまもご承知のとおりです。つまり、みなさんにとって、川というフィールドは身近なもののはずです。ですが、そんな川で釣りをするには様々な釣法が存在します。エサ釣り、ルアー釣り。しかも、これらの釣りも釣る対象魚によって細分化します。

ええ、釣りってそんなにややこしいの!? と尻込みしてしまった人も多いでしょう。釣りを始めたいってビギナーの方に、経験者はきっと尋ねます。『何を釣りたいの?』と。でも、それすらよくわからないのが釣りの初心者なんです。

実は、フライフィッシングはどんな魚種でも道具を大きく変えずに網羅してしまう汎用性があるのですが、そうですね、じゃぁ、せっかく近くに川もあることですし、まずはカワムツを釣ってみませんか? 『カワムツ』、『ウグイ』、『オイカワ』『アブラハヤ』。これが最初のターゲットです。

カワムツやヌマムツはフライをよく追う魚です。 [写真タップで拡大]

オイカワ。最大20cm前後。綺麗です。 [写真タップで拡大]

そこから、少し川を上流に遡り、同じ道具で『イワナ』や『ヤマメ』を釣るというプランはどうでしょうか。記事では、そこを目標に、極力わかりやすく、ビギナーの目線でガイドさせていただきたく思います。では、難しそうで、実は『どちゃくそ簡単』なフライフィッシングの世界へご案内させていただきます。まぁ、渓流の釣りってとにかく気持ちいのでその1点だけでもやる価値ありっすよ!

最終目標は、ヤマメやイワナ。こちらはヤマメ。亜種で赤いぽちぽちがあるのはアマゴ。 [写真タップで拡大]

深山の渓流魚。イワナ。おっとりしていて、フライでも狙いやすい魚。 [写真タップで拡大]

そもそもフライフィッシングってどんな釣り?

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普通の釣りと同じで、釣竿を使います。フライフィッシング専用のものを使います。そして、リールを用意します。このリールは魚とやりとりする機能がないわけではないのですが、フライフィッシングで最も特徴的といえるラインを収納するための格納庫みたいなものです。

ロッド、リール、ライン。これが基本3点セット。これに消耗品の釣り糸(リーダーとティペット)、それに毛鉤があれば釣りは可能。 [写真タップで拡大]

そして、ラインなのですが、これがフライフィッシングという釣りの最大の特徴です。フライラインは、太くてカラフルです。通常、ラインというのは魚とやりとりするための『糸』なわけですが、フライラインは釣竿を曲げるための『オモリ』と捉えるのが正解です。

この細くてライン状のオモリの先に、リーダーとティペットという釣り糸を結んで、魚とやりとりする釣りなのです。え? なんで『フライライン』はオモリなの?

はい、フライフィッシングは釣り針として『毛鉤(けばり)』を系の先に結びます。渓流で使うような毛鉤の場合、その重量は1gを切ります。下手をすると0.1gを切るような毛鉤もあるでしょう。つまり、細いフックの重さくらいしかありません。

フライは、重量があるの?っていうくらい軽いもの。そう、この釣りの投げるは、これを投げるではないのであります。ラインを投げるが正解なのです。 [写真タップで拡大]

それを、あなたはどうやって遠くまで飛ばすことができますか? 大きく振りかぶって、竿の弾力と毛鉤の自重で10mも20mも投げることができるでしょうか?無理ですよね。

フライフィッシングは『ラインの重さを使ってロッドを曲げ、重さのあるラインを遠くに運ぶこと』で、ついでに毛鉤を運んでいるという非常に特殊な釣りなのです。実はこの理屈を理解しておくと、簡単にうまくなりますので覚えておいてください。

ようは、ラインを投げる釣りなんです(笑)毛鉤を投げる釣りなのではありません

さて、魚を騙すための毛鉤(けばり)をフライと呼びます。フライには様々な種類がありますが、基本的に、いま、そこで釣りたい魚が食べている虫や小魚などを模して使いますので、感覚的にはルアーよりもエサ釣りに近い釣りとも言えるかもしれません。

日本は、世界でも類を見ない生態系の豊かさを誇る国です。多様な変化に緻密に対応していくことのできる釣りでもありますので、フライフィッシングは日本のフィールドとの相性が良い釣りなんです。

自分の相棒。竿とリールを選ぼう!

さて、一念発起して釣具屋にいきましょう。と、いいましても、フライフィッシングって間違ったイメージから、日本ではややマイナーな釣りなんですよ。なので、今は、ネットで道具を手にいれるのがいいかもしれませんね。でも、一部、フライフィッシングの道具を豊富に取り揃えている量販店や、専門店がありますので、勇気をもってその扉を叩いてください。

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釣り上げる具体的な目標として、『カワムツ』『ウグイ』『オイカワ』『アブラハヤ』の名前をあげました。これらはどの種類もせいぜい手のひらあるかないかのサイズです。でも、どの魚も、フライフィッシングで、『エサ』の役割を担う『毛鉤(けばり)』を積極的に追う、なかなかに果敢なやつらです。最終的な目標として据えている『イワナ』や『ヤマメ』も、自慢できるサイズがせいぜい30cmくらい。つまり、まずはそれらの魚を釣り上げて楽しめる道具を選ぶ必要があるということです。

そこで、ルアマガプラスでおすすめするフライフィッシングのロッドはこちらです。

DAIWA(ダイワ) ロッホモアフライコンボF803-4 

ローコストに始めたい人向け

さて、このロッドセットを選んだ理由。DAIWAというメーカーはご存知のとおり、日本の釣りを支えてきた釣具メーカーです。1990年代に実はフライフィッシングは爆発的なブームとなったことがあるのですが、それ以前からちゃんとカタログにフライフィッシングの道具たちをラインナップし、その年代から現代にいたるまで、日本向けにブラッシュアップされた『フライフィッシング』の道具を展開しつづけてきました。ですので、まさに『堅実』なのであります。

ティムコ(TIEMCO)  ユーフレックス・BS FFスターターキットII 804-4

ローコストに始めたい人向け

ティムコも、DAIWAと同じく日本のフライフィッシングを黎明期から支えてきた老舗のメーカーです。実は、記者はこのロッドを触ったことがないのですがお勧めしています。なぜかというと、ティムコというメーカーがフライフィッシングに関し、質の悪い道具をパッケージングしてこないだろう。という信頼があるからにほかありません。ある意味フライフィッシングに関しては、日本のなかではリーディングカンパニーであると言っても、口を挟む人がいないであろうメーカーが扱う商品です。信頼しましょう。

Flux(フルックス) ディッパー プレミアムフライフィッシングセット

ローコストに始めたい人向け

こちらは、記者も触ったことがあるので上げさせていただきました。質感とコスト感でいくとピカイチの商品だと思います。コンパクトにまとめられており、ロッド、リール、ラインだけでなく、リーダーとティペットと呼ばれるこの釣りには欠かせない消耗品も同梱されています。ここのメーカーは、こだわりすぎるフライが大好きな方が、一生懸命道具を開発されています。そんな方が、初心者のことを考えて本気で作った道具たち。掛け値なしでお勧めですよ。

今回は、予算はなるべく控えめに。とりあえず、道具を揃えた人向きなパッケージをご紹介。道具のスペックなどの詳しい話は、また改めてしますが、紹介した商品であれば、長くフライフィッシングを楽しんでいくための相棒として遜色ないとは思います。

そこから先! よりいい道具が欲しい。よりかっこいい道具が欲しい。もっと映えたい、みたいな欲求を含めて、道具のイロハについては解説はしていきます。

とりあえず、必要最低限な道具たちとして、まずはロッド、リール、ラインの3点セットを手にいれることからご紹介させていただきました。この選んだロッドは#3から#4という渓流用の『番手』のロッドとリールです。この数字はフライフィッシングで超重要なラインの規格を表す数字なのですが、そのあたりのことを含めて次回はもう少し詳しく、フライフィッシングで用意すべき道具というやつを解説していきます。


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