シーバスルアーの中で圧倒的な人気を誇るのがメガバスからリリースされている「カゲロウ」シリーズ。オリジナルモデルである124Fからビッグサイズの155F、さらには潜行レンジが深くなるMDシリーズと現在6モデルがリリースされ、どれも入手困難となっている。そんなカゲロウシリーズのなかでも人気の高いオリジナルモデル(124F)の釣れる理由を監修者である久保田さんに解説していただいた。
●文:ルアマガプラス編集部
探究心と情熱で激戦区を生き抜く「湘南の覇王」
久保田剛之(くぼた・よしゆき)
国内屈指のシーバス激戦区・湘南~西湘エリアをホームに、日々スキルを磨き続ける求道者。スーパーロコの枠を超え、各地え転戦してもなお輝き続けるタクティクスが定評。「湘南の覇王」の相性に偽りなし。
激戦区で鍛え上げた大型捕獲ノウハウを凝縮した「カゲロウ124F(メガバス)」
大きく開いた口元が特徴的なダーターカップ。低速では「揺らぎのある動き」を魅せ、高速では「強く水を受けると、受け流す」という可変アクション。圧倒的な飛距離を発揮するLBOⅡ搭載。潜行深度はMAX20cm。
【スペック】
- 全長:124mm
- 重量:22g
- タイプ:フローティング
- カラー:全13色
狡猾な「大型のクセ」を読み切り完全勝利へ
久保田「僕が取材で求められるのはサイズの釣りが多い。初場所だとしても失敗は許されないんです」
久保田さんが大型を確実に仕留めるべく、温め続けてきたコンセプトがカゲロウに投入されたのは言うまでもない。
久保田「全長70cmを境にして上か下を選ぶには、泳ぎのピッチの差が影響する。プリプリと泳げば小さく、揺らぎのある泳ぎであれば大きい。なおかつ自然にバランスを崩す瞬間を持っていれば、大きい魚を優先的に選んで獲れるんです!」
泳ぎだけでなく攻略レンジも限定する。
久保田「キモとなるのは水面直下。水面はエサを追い込む壁。大型は最低限の動きで、必殺の間合いで効率よく捕食します」
ボトムも同じく壁であるが、初場所などではスタックする可能性もあるため非効率的と判断している。
カゲロウ124Fで大型を狙いたければ「巻き速度」と「リーダー選択」に拘るべし!
久保田「サイズにこだわらないのであれば速巻き。ロール主体のアクションで40〜60cmが活発に喰います」
一方の大型を狙うにはどのくらいの巻き速度がベストなのか?
久保田「流れを感じながらスローに巻いてください。でもここで注意したいのは『リーダーの素材』なんです」
久保田さんはしなやかなナイロンリーダーである「耐摩耗ショックリーダー(ファメル)」を選択。
久保田「フロロだと流れの変化でルアーが暴れ過ぎ、大型に見切られてしまうからなんです」
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