ツルンとしたフォルムで『スベスベマンジュウガニ』と可愛らしい名前とは裏腹にとても強力な毒を持っている猛毒ガニ。知らずに食べてしまうと命を落とす可能性もあり大変危険だ。
●文:ルアマガプラス編集部
スベスベマンジュウガニ
日本では千葉県から沖縄にかけて太平洋岸のサンゴ礁や水深100mまで生息している。動きはのっそりと素早く逃げたりしないので、磯などで遊んでいると目につる機会が多い。大きさは5cmほどで子供でも捕まえられるサイズ感。
可愛い名前に騙されないで、この子は猛毒なの。
『スベスベマンジュウガニ』という可愛い名前だが、猛毒ガニだ。テトロドトキシンなどのフグ毒を始め、生息地によっては貝毒を持っている個体もいる。なかにはフグ毒、貝毒を併せ持つハイブリット個体も存在する。
毒の由来は『スベスベマンジュウガニ』が生活環境によるエサの違いだと思われる。体内での合成や共生微生物の存在については、いまだにわかっていないミステリアスな毒ガニ。
釣り場で見かけても観察するだけにとどめ、持ち帰ったりしないようにしよう。
※本記事は”ルアマガプラス”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。
よく読まれている記事
九州は福岡の遠賀川のフィールドレポートを寄稿してくれている山口諒也さん。今回は、福岡県にある二級河川「長峡川」での釣りをレポート。台風の影響で水が激減してしまった様子だが… いつもの遠賀川ではなく、「[…]
バスフィッシングの達人「折金一樹」さんが各地での釣りとホームの千葉リザーバーの状況をお伝えする「オリキンもばいる」。今回は、千葉県は亀山湖での釣りをレポート。様々な悪条件が重なってしまったが、どう打開[…]
関東屈指のバス釣りフィールド、房総半島にある亀山湖。このフィールドのリアルな状況を詳しく解説してくれるのが、城ノ上巧さんだ。今回は、9月下旬、ようやく秋めいてきた亀山湖での釣りをレポート。 涼しくなっ[…]
本場アメリカで磨き込まれたDAIWAベイトリールのワールドスタンダードモデル『タトゥーラ』が、ついに第3世代へと突入。過酷なトーナメントシーンにも耐え得る高い耐久性はそのままに、タトゥーラシリーズとし[…]
バスフィッシングにおいてもっとも身近な外道、否、ゲストのブルーギル。好奇心旺盛な性格でどこか憎めないこの魚を、水中から観察するとどのようなことがわかってくるのか。水中写真家の佐々木浩之さんに話を聞いて[…]