2023シーバスハイシーズン突入!今年もシーバス釣りまくるぞ!ランカー狙うぞ!ということではりきっているシーバスアングラーも多いのではないでしょうか。しかし、オカッパリやウェーディングは有名ポイントともなれば休日平日問わずアングラーで賑わっているシーズン。ランカーを狙うどころか、なかなか思うように釣りをする場所も確保できないこともしばしば。そんなアングラーにおすすめしたいのが「ボートシーバス」。少ない人数かつ有望なポイントでスムーズに釣りができるボートゲームはランカーも高確率で狙えます。そんなボートシーバスゲーム入門に最適なロッドがDAIWAからリリースされたとのことで、編集部イチのシーバス野郎・大木がインプレ釣行に行って参りました!
●文:ルアマガプラス編集部
アドレナリンMAX!な秋に心踊る!編集部イチのシーバス通・大木
【ルアマガプラス編集部・大木】
元大手釣具量販店勤務。ソルトルアーゲームを中心に楽しむ湘南ボーイ。シーバスを釣るためだけに住む家を決めるという徹底ぶりだが、そのお手軽な釣りの感覚になれてしまい、長時間の釣行では息切れする(寝てしまう)ことも多々。特技はモノマネ。少ない時間をやりくりして釣り場に向かうアラフォー突入中の36歳。
シーバスを釣りたい!「ランカー」を釣りたいと思うならボートゲームが絶対におすすめ!
前述したように、ソルトルアーゲームでも年中釣りが成立するシーバスフィッシングにおいて、最盛期を迎えるのが秋から冬。そう今この時です。
しかし、東京や千葉、茨城、神奈川といったシーバス激戦区、メジャー河川は平日でも時合前からポイントに人が並び、思うようにポイントに入れない…。ちなみに大木のホームの某小規模河川ですら、この時期の時合と思われる時間帯には、確実に人がいてうかうかできない、非常にソワソワするのがこの季節なのです!
しかし、そんなソワソワしながらもいざ釣りをしてみると最盛期とはいえ、ガッツリ釣れるときもあれば釣れないときもあり、ポイント移動しようにも、今から動いてももう有望なポイントに入れない。割りとちゃんとフィールドの兆候を把握していなければ思うようにはシーバスと巡り会えないのです。
そんなこんなでシーバス最盛期が過ぎ去ってしまい「今年の秋も結局あまり釣れなかったなぁ…」と思う位なら是非とも行って欲しいのが「ボートシーバス」なのです!
ボートシーバスは、遊漁船なので料金は掛かってしまいますが、確実に魚の反応があるところに連れて行ってくれて、少人数(MAX4人程度)、さらに船長の指示に従い、ルアーやタックルを用意し釣りをすれば「高確率」で魚と出会うことができます。
特に近年は空前のビッグベイトブーム。80cmオーバーのランカーも狙え、数時間で充実した釣行が出来るのです!
じゃあボートシーバスってショア(オカッパリやウェーディング)用のタックルでやれるの?と聞かれれば答えは「NO」です。
もちろんリールやルアーなどは流用出来るものもありますが、ボートで使用するうえで適した長さ、適した調子の専用ロッドが必要となります!
そんなボートシーバスに「これからチャレンジしようかな」「行ってみたい!」と考えているアナタにおすすめしたいのが今回ご紹介する「ラテオBS(DAIWA)」なのです!
ボートシーバス入門に最適!NEW「ラテオBS(DAIWA)」
【スペック】
機種 | 全長(m) | 継数 | 仕舞寸法(cm) | 標準自重(g) | ルアー重量(g) | 適合ライン ナイロン (lb#) | 適合ライン PE(号ーm) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
LATEO BS 67MLS・W | 2.01 | 2 | 105 | 95 | 5~25 | 6~16 | 0.6-1.2 |
LATEO BS 64MS・W | 1.93 | 2 | 101 | 97 | 7~35 | 8~16 | 0.8-1.5 |
LATEO BS 69MS・W | 2.06 | 2 | 107 | 98 | 7~35 | 8~16 | 0.8-1.5 |
LATEO BS 72MHS・W | 2.18 | 2 | 113 | 107 | 10~40 | 10~25 | 1.0-2.0 |
LATEO BS 65MLB・W | 1.96 | 2 | 102 | 100 | 5~25 | 6~16 | 0.6-1.2 |
LATEO BS 68MB・W | 2.03 | 2 | 106 | 110 | 7~35 | 8~16 | 0.8-1.5 |
LATEO BS 66XHB・W | 1.98 | 2 | 104 | 126 | MAX130 | 16~30 | 2.0-4.0 |
5年ぶりとなるフルモデルチェンジを遂げた「ラテオBS」。
前18モデルと同じく、DAIWAのロッドテクノロジーである「X45」や「エアセンサーシート」は標準搭載。エアセンサーシートはさらにコンパクトにアップデートされているため、握り込みやすく、ルアーをアクションさせる釣法ではより操作性がアップ!
これに加え、今モデルはブランクスが「HVF」から「HVF NANOPLUS」にバージョンアップ!
粘りや強度を重視したHVFカーボンに、東レ(株)ナノアロイテクノロジーをDAIWA独自の製法で組み合わせられ、さらなる高強度と軽量化を実現。キャスティング時の遠投性や正確性に磨きがかかるともに、ジャークやドッグウォークなど、ルアーの操作性が向上されています。
またティップ部のテーパーやガイドバランスも見直され、キャスティング時などのトラブルを軽減。風の強い状況下でもティップなどの糸絡みも大きく抑制されます。
ラインナップは全7機種あり、繊細なワーミングに対応したモデルから、ミノーやバイブレーションなどの幅広いルアーをカバーするスタンダードモデル、シーバスだけでなく、イナダやサワラなどの青物キャスティングにも対応したモデルから、流行の大型ビッグベイトモデルまで、昨今のボートフィッシングのトレンドを幅広く網羅しています。
いざインプレ!このロッド使いやす過ぎっ!!
ラテオといえば、DAIWAのシーバスロッドシリーズのミドルクラスロッドとして大人気のロッドシリーズ。モアザンの血統を受け継ぎ、DAIWAの先端テクノロジーが注ぎこまれ、軽さや感度、高い操作性から初心者だけでなく、ベテランをも納得させるハイスタンダードシーバスロッドです。
現在は2ピースのスピニングモデルだけでなく、ベイトモデル、モバイルモデルと多くのラインナップを揃えています。個人的にも以前現行のショアモデルがリリースされたタイミングで取材をし、実際にも触らせていただいたのですが、本当にミドルクラスとは思えないほどの使い心地でした。
今年度DAIWAシーバスロッドで6年ぶりとなるフルモデルチェンジを果たした『LATEO(ラテオ)』。6年という歳月を経て、満を持してリリースされたこのロッドは、シーバスロッドで圧倒的な人気を誇る同社の[…]
知り合いの所有者から話を聞いたりしても、皆一同に「十分過ぎる」という声しか聞いたことがありませんでした。
そんなラテオのBS(ボートシーバスモデル)も今秋遂にモデルチェンジ。今回インプレが決まったとき、どんな使い心地なのかワクワク…というよりかは「間違いないんだろうな」という「確信」しかありませんでした。
なので今回は少しハードルを上げるような形で、10月初旬にシーズン初期のビッグベイトを含むシーバスとサワラキャスティングでインプレを敢行!
実釣のタイミングの東京湾ではサワラは多くいるものの、日ムラが激しく、キャッチできたりできなかったりの状況。またシーバスに関してはコノシロの接岸も一部エリアのみで、ビッグベイトの反応も薄い。ボートとは言え、決してイージーではないし、時間も限られている中でのインプレです。
朝イチのローライトのタイミングで出船し、まず最初に狙うのサワラ。今回新ラテオBSのラインナップの中からサワラ用には72MHS・Wをチョイス。PE1.2号+25lbリーダーを接続したルビアス4000CX-Hを組み合わせ、いざ釣り開始。
対サワラ用キャスティングブレードジグ「リアルブレードTG(DAIWA)」40gをメインにキャスト&リトリーブを繰り返します。
新ラテオBSのラインナップの中でスピニングモデルは3機種、中でもレングスが長く、青物にも対応するのが今回使用する72MHS・W。
キャストの感覚としてはルアーウェイト上限の40gでもキャスタビリティ上々!体感的には30g程度を投げている位な余裕がある感じ。
ボートゲームではオーバーヘッドではなく、アンダーハンドやスリークウォーター気味に投げることがほとんどですが、糸絡みはほぼ皆無。テーパーも素直に曲がってくれる為飛行姿勢も安定しブレードジグを飛ばしてくれます。もちろん飛距離も十二分。
ポイントを移動しつつ、軽快にキャスト&リトリーブを繰り返していくと、どんどんサワラの反応が濃いエリアに突入。同行したフクシゲがファーストヒットで良型をゲットし、良い流れで大木にも遂にヒット!フォール中でのバイトだったので掛かりどころ悪く、バラシを恐れて丁寧にファイト。
しかし、中々上がってこず、一進一退の攻防の末、無事にキャッチ!
歯は鋭く、しかし口周りが弱いサワラはファイトもスピーディーに行う必要がありましたが、ラテオのバットパワーでしっかり引きを受けとめながらも、素直なテーパーでいなしながら丁寧にファイトできたことで、少々時間を掛けてファイトしてもバラすことなくキャッチできました!
ちなみに今回はフクシゲと後輩の3人で乗っていたのですが、後輩は慣れないタックルを使用していたので、大木が釣り上げた後、ラテオBSをそのまま渡すとあっさりとサワラをゲット!
後輩A「めちゃめちゃ投げやすいし、操作もしやすくてマジでビビリました!ラテオBSありがとう!(まずは大木に感謝しろよw)」
シーズン初期のランカーもあっさりキャッチ!こんなにスムーズなことってある!?
サワラを全員安打でキャッチしたあとは、ポイントを移動し、シーバスゲームに変更。タックルはビッグベイト、デカトップ用の66XHB・Wとスタンダードモデルである68MB・W のベイトタックル!
船長曰く、コノシロの数がまだ少ないが、反応があるエリアではチャンスがあるとのことなので66XHBを中心にデカトップを投げ倒します!
ルアーはモンスタースライダー160F(DAIWA)を使用。
実は昨年DAIWAボートシーバスロッドのハイエンドモデルである「ラブラックスAGS BS」のインプレをした大木。圧倒的な軽さとシャープさ、バスロッドのようでありながらも柔軟性も併せ持つため、キャストやルアーの操作性も非常に高く「最高峰」という名にふさわしいロッドでした。
ラブラックスAGS BSインプレ記事はこちら
DAIWAのボートシーバスロッド「ラブラックス AGS BS」がリニューアル! ロッドブランクスはさらに進化し使いやすくなって、ロッドのラインナップも増えた。では、実際に現場の使用感はどうなの? ボー[…]
その感覚を知っているからこそ、ミドルシップのラテオBSはどのような差があるのがかなり興味がありました。
しかし、使ってみるとビックリ!キャスタビリティも上々で、ドッグウォークなどの操作も非常にしやすい!確かに昨年インプレしたラブラックスAGS BSの軽さもすごかったけど、ラテオBSも全然重いという感覚はないし、1日中投げ倒しても気にならない。1年前だから記憶が曖昧な部分はあるかもですが、個人的には「全然これで良い!」という感じです。
そしてモンスタースライダー160Fには2度のバイトをしっかりモノにし、2尾キャッチ!
先述したように当日はコノシロも少なく、トップの反応も薄かったので、左右のスライド幅をしっかり出しながら、スローなテンポでアピールの高いドッグウォークが有効だったのですが、1年ぶりのボートシーバス&ビッグベイトの大木でもすぐに順応し、アクションを出すことができました!
シーバスが掛かったあとも粘り強く、急な突っ込みやエラ洗いでもしっかり対峙しファイト。
ファイトに関しては経験値的な部分での余裕もありましたが、仮に初心者が80cm近いシーバスが掛かったとして、無理にリールを巻いたりすることなく、しっかりラテオBSのバットパワーや調子を信じてファイトすれば全然問題なくキャッチすることできるでしょう。
モンスタースライダー以外では、セットアッパー97S-DRやリアルスティール18gで68MB・Wも使用。こちらは昨年全く同じの番手のラブラックスAGS BSを使用していたので、フィーリングはかなり気になっていました。
いざ使ってみると癖がなく、マイルドな調子で非常に投げやすい!ビッグベイトを除くボートシーバスロッドの根幹をしっかりと抑えながらも、ダルさなどは全く無く、軽快に操作することができます。残念ながらこのロッドでは魚をキャッチすることができませんでしたが、「とりあえずボートシーバスロッドで1本!」と言われれば、迷わずおすすめしたいモデルです!
初めての1本なら絶対間違いない「ラテオBS」
今回NEWラテオBSを使用して思ったことは、良い意味で「予想を裏切らない」ショアモデルと同じく「ハイスタンダード」なボートシーバスロッドであったということ。
バスロッドで代用することも多いボートシーバスですが、いざ実際にシーバスとファイトしてみると、パワーが足りなかったり、硬すぎたりとバスロッドの範囲内では収まるモデルはかなり少ないのではないかと思います。
特にコンディションがよく、長さもある秋のハイシーズンのシーバスは相当なパワーを持っています。それなのにエラ洗いも多く、口周りも弱くバレやすい。さらにトップなどは繊細にアクションができなければバイトも出すことができない昨今。
正直ちゃんと魚を釣りたいなら「専用ロッド」は間違いく持っておくべきなのです!
ラテオは店頭価格で2万円代。バスアングラーであればリールはPEラインに巻き替えて流用できると考えれば1本専用ロッドをもっておいて損はないでしょう。
大木はここ数年、秋には必ずといっていいほどボートシーバスに行っているのですが、使うロッドは汎用性の高いバスロッド。もちろん釣果は出せているのですが、ロッドの長さや操作性を考えたとき、そろそろ専用モデルは必要かなと感じてました。
しかし、ショアをメインにやっているのでつい購入を後回しにしてしまいがちでしたが、昨年のラブラックスBSと今回のラテオBSをインプレして、改めて1本もっておきたいという気持ちが固くなりました。
実際に今回サワラは全員安打でしたが、シーバスは他のメンバー、船長も含め4人で釣りをして唯一釣果を上げることができました。これは完全に専用ロッドで、モンスタースライダー160Fの良さをしっかり引き出せたからだと思います。
オカッパリも中々釣りづらい時期だからこそ、釣りをしやすいボートで、且つ確率を高めてシーバス釣りを楽しみたいなら「ラテオBS」は間違いなくおすすめです!
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