
フロントはハード、リアはソフトというハイブリッドボディを持つ、火花を散らし可憐に舞うビッグベイトの新境地足掛け7年の開発期間を経てついにリリースされたカレン180。テストでは各フィールドで驚きの釣果を連発。その釣れる秘密をここで紹介していく。
●文:ルアマガプラス編集部
Profile
浦川正則(うらかわ・まさのり)
旧吉野川をメインフィールドに活躍。数々のテクニックを繰り出しビッグバスを仕留める寡黙な仕事人。スイムベイティングに精通し、カレンのテストにも関わってきた。
カレン180(O.S.P)/バスが違和感なくバイトしてきてバラシも少ない。まさに自分好みのビッグベイト
リップ付きの潜るタイプのビッグベイトは、もともと浦川さんの得意分野だった。
浦川「ビッグベイトは国内で流行り始めたときから使ってきていて、海外ブランドや国内インディーズ系など、いろいろ漁ってきました。昔は表層を泳ぐものがほとんどで、水面だと食うタイミングが限られてくる。だから、個体差によるバラツキである程度潜るタイプのものを探して使っていましたね」
カレンはMH~Hクラスのロッドで気持ちよく使えるサイジング。ロッド1本で釣り歩くオカッパリでもローテに組み込めるルアーになっている。
カレンはまさに浦川さんの好みのビッグベイトのコンセプトだった。
浦川「カレンは巻くと1mくらい潜ってくれる、まさに自分好みのルアーです。使い方はただ巻き、いわゆるクランキングですね。スローからファストまでいろいろな巻きスピードに対応してくれます。ボトムノックさせたり、巻いて浮かせてを繰り返すストップ&ゴー、水中ドッグウォーク、水面でのデッドスティッキングも効果的です。最近やっているのはI字引き。ボディが動かないデッドスローのスピードで巻いてくる。でもテールだけは微妙に動いてくれると。かなり集魚力がある使い方ですよ」
バイトさせてからもソフトボディならではの恩恵を感じることが多々あるという。
浦川「ボディが柔らかいのでフッキング率が高い。ハードボディのビッグベイトは乗らなかったりバレやすかったりするのですが、カレンはそれがない。リアのフックがしっかりかかってくれるので、キャッチ率がとても高いですよ。ヘビークラスのロッドで気持ちよく扱えるし、M~Hでも問題なし。自分はM~Hクラスのロッドでオカッパリ1本で釣りすることが多いのですが、ローテに組み込めるちょうどいいサイズですね。護岸、消波ブロックまわり、ハードボトムや縦ストラクチャーをメインに、いろいろな場所で使ってもらえます。今年の旧吉川はウィードが多いので、ウィードの面を引く釣りでカレンが爆発するんじゃないかと期待しています」
使い込んでも壊れないボディの耐久性も見逃せない
オカッパリでもボートでも、あらゆるスタイルで釣果を重ねてきたカレン。「ボディが歯型でボロボロになるまで釣り込んでも壊れずに釣れ続ける。これもカレンの大きな特徴ですね」
強烈な集魚力を生むボディを動かさないI字引き
リップで水を受けつつもボディが動かない超デッドスローのI字引きもかなり効果的。薄く設計されたテールだけが左右に揺らめいてバスにアピール。ただ巻きでも水中ドッグウォークでも食わないときに試して欲しいテクニック。
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