全国エリアバス大調査「宮城アングラーズヴィレッジ」

全国に存在するバスの管理釣り場。今回は取材許可をいただいた15エリアを北は東北から、南は関西まで、編集部員が実際に行って大調査!「管釣り」と侮ることなかれ、ポンドも個性色々。あなたにピッタリのエリアがきっとあるはず!

●文:ルアマガプラス編集部

2024 新製品情報

宮城アングラーズヴィレッジ

「ルアーフィッシングのテーマパーク」。そんな呼び名がふさわしい「宮城アングラーズヴィレッジ」は群馬県前橋市の管理釣り場。大きく分けて4つの池があり、メインの中池は夏にバス釣り、冬はエリアトラウト用へと定期的にリニューアルされるが、下池と呼ばれる池は1年中バス釣りが楽しめる。スタッフも神対応なので、初心者が色々と勉強するにもピッタリ!?

「ルアーフィッシング」が楽しめる様々な工夫が満載!

宮城アングラーズヴィレッジ(以下MAV)の養田チーフはMAV設立の2年ほどあとに働き始めた超ベテランスタッフ。当初はトラウトオンリーフィールドだったMAVにバス釣りを持ち込んだ立役者の一人だそうです。

放流魚種の豊富さも魅力的で、夏の中池はストライパーやマーレーコッド、冬の下池にはブラウントラウトやイトウが放流されるんです。
「水温が下がり切る厳冬期になるといくら管釣りとはいえバスは難しくなりますからね。そんなときにもバス用ルアーで釣れる可能性のある他の魚種として、ブラウンやイトウをいれるんですよ」とは養田さん。実際、ブラウンはスモラバのパワーフィネス、イトウはビッグベイトでの実績が多いそうです。

取材に行ったのは11月頭。入れ替えが行われて1週間ちょっとたったくらいでした。この入れ替えですが、中池に夏の間放流されていたすべてのブラックバスを捕まえて、下の池に移動するのだそうです。

中池に比べれば遥かに小さい下池ですから、バスの密度は超アップ! これに加えて深さがそれほどでもないので、バスとルアーの遭遇率が相当高いのだそうです。

合間にエリアトラウトも釣りに行って、絶品のブランドニジマス「頂鱒」もちゃっかりお土産にゲットしましたし、お昼に食べた串焼きも絶品でした。まるでテーマパークみたいじゃありません?

養田智美さん
チーフの養田さんは赤いパーカーが目印。宮城アングラーズビヴィレッジの釣りを知り尽くしており、困ったときには必ず助けてくれる。というかほぼ釣らせてくれるはず。実はルアー作りの腕前も超A級。

住所:〒371-0241 群馬県前橋市苗ヶ島町1950
公式HP:http://anglers-village.com/
電話番号:027-283-0161
営業時間:バスシーズン6:00~21:00/トラウトシーズン7:00~21:00

1日券(7:00~17:30):男性5,500円/女性4,000円/子供(小1~中3)2,500円
半日券(7:00~12:00/12:00〜17:00):男性4,000円/女性4,000円
3時間券(10:00~):3,000円
ひだまり券(9:00~15:00):4,000円
ほか男女ペア券、イブニング券等有り

●オススメルアー

ソウルシャッド(ジャッカル)
水温が下がり切る前はシャッドが有効になることが多い。バスのレンジとマッチすれば爆釣を味わうことも! 秋はソウルシャッド、春先はハンクルシャッドが実績あり。冬になるとシャッドよりもダブルクラッチのような小型のロングビルミノーに軍配があがるとのこと。

メタルバイブSS(DAIWA)
冬の定番であるメタルバイブももちろん有効。フラッシングが効き、イレギュラーなスライドフォールするモデルがオススメ。バスの鼻先に落とせるようにリフト&フォールで広く探ってリアクションを誘う。ちなみにボトムのスローな釣りは効きにくいらしい。

ヒットルアー
ライクフィッシュテール
日中、水面をウロウロする魚が増えだしたため、ライクフィッシュテールをホバストで使うと面白いようにヒット! あっというまに二桁釣果を達成! 宮城アングラーズヴィレッジでは季節を問わず水面付近にバスが見えることが多いが、そういった魚を狙う際にはホバストやノーシンカートゥイッチといった釣りが強い。

スピンテールログ
取材の際はまだ秋口だったのでトップウォーターからスタート。ダイイングフラッターに何度かバイトがあったあと、スピンテールログにルアーを変えて円盤の脇でトゥイッチ&ポーズでキャッチ! さらにその後はアイウィングトリプルフライでもキャッチ。水深が浅く、バスの密度が濃いので状況があえばトップの釣りも楽しめる。

バスシーズンの中池にはバスの他にストライパーとマーレーコッドが放流されている。どちらも狙って釣れるのは日本全国でも宮城アングラーズヴィレッジだけ!

冬時期の中池はエリアトラウト専用ポンドへと変貌。チケットの時間に関わらずエリアトラウトの釣りも楽しめるので、バスタックルと合わせて準備するのもオススメ。

中池はバスシーズンとトラウトシーズンでここまで様相が変わる。

毎年4月末~10月末まで中池と呼ばれる一番大きなポンドがバス釣り用になるが、現在はエリアトラウト専用時期なため割愛。1年中バス釣りが楽しめる下池を紹介する。下池は受付を抜けてすぐに位置する20m×40mほどのポンド。東側の面はオーバーハングに覆われて釣りができないが、他の3面は足場もよくゆったりと釣りが楽しめる。設置されているストラクチャー類は、バスの付き場でありつつも、釣り人にストレスを与えにくい工夫の賜物。一見するとストラクチャーだらけだが、引っ掛けてルアーをロストすることは少ないはずだ。ただし、これらの障害物はリニューアル時期には配置が変わるので、マップは参考程度にしていただきたい。

①円盤
エリアバスの究極ストラクチャー。マットカバーのようにバスが隠れられるシェードだが、万が一ルアーが引っかかっても円盤が回転することでほとんどの場合で簡単に外れてくれる。脇を通す、下を通す、向こう側に投げて吊るす、といった釣りで、円盤直下にいるバスを狙いたい。

②笹ブッシュ
枯れた笹の枝が頭を出した状態で沈められたトラクチャー。一般的な樹木と異なり樹皮に針が刺さりにくいので驚くほど根掛かりしにくい。寒くなるとこの根本にバスが集結することが多いらしい。ノーシンカーリグを絡めるように落とし込むべし!

③フローティングカバー
浮かべられた枠組みの中で固まったホテイアオイ。こちらも円盤同様、直下にバスがつきやすい。「うきしば」と呼ばれるフローティングマットも同様だ。ライトリグを引っ掛けて吊るしたり、カバー撃ちが特に有効な釣り方だ。

④水車と生け簀
基本的に常に動いている水車と生け簀。沖に向かってかなりの流れを発生させている。水温の低い時期は流れの中を狙うよりも、生け簀のパイプ周りが流れの裏になって狙い目になる。生け簀のネットに引っ掛かけないよう注意。


※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。