日本最大規模のエリアトーナメントで3度のマイスターに輝いた【和田浩輝】さん。彼の右腕となり、彼の繊細な戦略を支えているタックルとはなにか？ 若き天才・和田浩輝さんのタックルセッティング術に迫る！
●文＆写真:立川宏
和田浩輝さんプロフィール
和田浩輝（わだ・こうき）
DAIWAフィールドテスター。ヴァンフックフィールドテスター。トラウトキング選手権トリプルマイスターにして総合優勝2回。現在、史上初の4度目のマイスターに最も近いエキスパートと噂されている。その影響力は強く、新進気鋭の若手アングラーとして現在、最注目されている。エリア業界の若き牽引者
和田浩輝がロッドを選ぶ基準！
例えば、わずか20cmの距離。あと20cmの距離を届かせることが出来るか？ 否か？ その違いによって、釣果が露骨に分かれてしまうのがエリアゲーム。
とくに全国区のトーナメントシーンにおいては、同じルアーをキャストした場合の飛距離の違いは、より一層深刻度を増す。
和田「わずかな飛距離の違いが、明暗を分けてしまうことは珍しくありません」
トラウトキング選手権で3度のマイスターの座に輝いた和田浩輝さんは、飛距離の重要性を痛いほど理解している。
和田「だからこそ、飛距離のカギを握るロッドには、一切の妥協が許されません」
そんな和田さんが信頼を寄せているロッドこそが、プレッソリミテッドシリーズ。
プレッソリミテッドシリーズ【プレッソ LTD AGS 61L-S】
和田「飛距離を出す上で大切なのは、ロッド全体のバランスです。AGSガイド搭載のプレッソリミテッドは、キャストしたときのロッドのブレ収束速度が異様に速いです。ピシッとティップまで一気に止まる。ラインがガイドに触れている時間が極めて短い。だから飛距離が出ます。その違いは使ってみるとすぐに分かると思います。さらに感度が抜群なことは、現代のエリアゲームでは、もはや常識ですよね。プレッソリミテッドシリーズは、自分が本気で戦えるロッドです」
過酷を極める全国区のトーナメントシーンで戦えるロッドであれば、プライベートゲームで使用しても、ストレスを感じることなく、釣りを楽しむことができることは容易に想像ができる。
和田「ロッドポテンシャルを十二分に引き出すための、自分流のタックルセッティングをご紹介させていただきますね」
セッティング① 和田浩輝×メインタックル
プレッソ LTD AGS 61L-S（DAIWA）
○全長／1.85m
○標準自重／66g
○継ぎ数／2本
○推奨ルアー重量／0.6～4g
○価格／6万2,000円（税込）
今の自分の使用頻度が最も高いロッドです
和田「近年のエリアの主流はエステルラインかと思います。エステルには利点がたくさんありますが、【伸びにくい】というエステルの【長所】が、まるでコインの表裏のように【弾きやすい】という【短所】になってしまう一面があります。そうした短所を補うためのソリッドティップモデル[プレッソLTD AGS61L-S]です」
和田「スプーン、クランクなどの巻き全般。または、ダブルクラッチに代表されるニジマス系ミノーイング。さらにはトップ、ボトムのシェイクまでこなせる、本気のオールマイティ系ロッドです。ボトムもシェイキングのような、食わせ系の釣りには、ソリッドの方がバイトを弾きません。今の自分の使用頻度が最も高いロッドです」
和田浩輝の主なセッティング
■ライン：エステル0.3号、0.35号、0.4号
■リーダー：フロロカーボン0.6号
※エステル0.3号使用の場合はリーダー0.5号
■リール：イグジストSF2000SS-P（ノーマルギア）
和田浩輝TACKLE DATA
■ロッド：プレッソ-LTD AGS 61L-S（DAIWA）
■ライン：プレッソエリアタイプ-E（エステル）0.4号（DAIWA）
■リーダー：プレッソリーダータイプF（フロロカーボン）0.6号（DAIWA）
■リール：イグジストSF2000SS-P（DAIWA）
※センシティブチューン（SLPワークス）
セッティング② 和田浩輝×ボトム&トップ&操作性全般
プレッソ LTD AGS 58L（DAIWA）
○全長／1.73m
○標準自重／65g
○継ぎ数／2本
○推奨ルアー重量／0.6～4g
バラシをどこまで減らせるか!
和田「プレッソLTD AGS58Lのキャストフィールはレギュラーテーパーに感じるかと思います。トラウトを掛けてからはバットが一気に仕事をしキレイに入ります。そのためバラシは少ない。全タイプのラインに対応していますが、自分の好みはPEラインと組み合わせてボトム全般から、トップウォーターなどの操作性ロッドとして重宝しています」
和田「ボトムルアーは自重がある上にスイッチを入れて食わせるため、掛かり方もさまざま。皮一枚という掛かり方もあります。そうしたときでもバラしが少ないロッドです。リールはハイギアと組み合わせいます。ハイギアを使用することによって、糸フケ回収と、アワセ速度を速くすることが可能です」
和田「バラシをどこまで減らせるか! そこを追求して開発したロッドです。かなりの自信作です」
和田浩輝の主なセッティング
■ライン：PE0.2～0.3号
■リーダー：フロロカーボン0.8号
■リール：イグジストSF2000SS-H（ハイギア）
和田浩輝TACKLE DATA
■ロッド：プレッソ-LTD AGS 58L（DAIWA）
■ライン：UVFプレッソセンサー＋Si Ⅱ（PE）0.3号（DAIWA）
■リーダー：プレッソリーダータイプF（フロロカーボン）0.8号（DAIWA）
■リール：イグジストSF2000SS-H（DAIWA）
※センシティブチューン（SLPワークス）
セッティング③ 和田浩輝×放流&フルサイズクランク&パワー系全般
プレッソ LTD AGS 61ML（DAIWA）
○全長／1.85m
○標準自重／67g
○継ぎ数／2本
○推奨ルアー重量／0.6～5g
放流ステージに代表されるパワー系ゲームで愛用！
和田「ファーストテーパー寄りのロッドなので、エステルラインとの相性も良く、弾きにくいです。
自分は放流ステージの重ためのスプーンから、フルサイズのクランクベイト全般のパワー系ゲームのときに重宝しています。パワーがあるロッドなので、バシバシと掛けに行くときに使いやすいです。初期掛かりを意識したセッティングです」
和田浩輝の主なセッティング
■ライン：エステル0.3号
■リーダー：フロロカーボン0.5号
■リール：イグジストLT2000S-P（ノーマルギア）
※センシティブチューン（SLPワークス）
セッティング⑤ 和田浩輝×フロロライン特化型スプーニング
プレッソ LTD AGS 61L（DAIWA）
■ライン：フロロカーボン1.5lb
■リール：イグジストSF2000SS-P（ノーマルギア）
○全長／1.85m
○標準自重／66g
○継ぎ数／2本
○推奨ルアー重量／0.6～4g
ハムハムする弱い【触り】をスルーしてズドンという反転系の強いバイトのみを獲りに行くセッティング
和田「1g弱～1.9gくらいまでのスプーン用のセッティングですが、特筆すべきはフロロ専用セッティングということです。エステルとフロロでは水に対する比重が違うため、スプーン軌道が結構変わります。フロロを用いて深めのレンジで深いバイトを出すためのセッティングです。ハムハムとした弱いバイトには反応しないで、その後に来るズドンという反転系の深いバイトだけを獲るためのセッティングです」
和田浩輝の主なセッティング
■ライン：フロロカーボン1.5lb
■リール：イグジストSF2000SS-P（ノーマルギア）
【記事＆動画】和田輝浩マイスター×プレッソ ラトリンポッピンバグはこちら！
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