バス釣り発祥の地・アメリカで行われる世界最高峰クラスのバスフィッシングトーナメント「バスマスターエリート」の第2戦が先ほど終了した。初戦は藤田京弥選手の優勝で日本中を沸かせたが、第2戦の結果はいかに…!?(Photo by B.A.S.S.)
●文:ルアマガプラス編集部
第2戦レイクフォーク
第1戦の翌週という、過密スケジュールの第2戦が行われたのは、テキサス州にあるレイクフォーク。
非常にバス釣りが盛んなフィールドが故に厳格なルールに守られており、今回の試合も少し特殊なルールが採用されている。
簡潔に説明すると、会場に持ち込んでトータルウェイトを計測・発表するのではなく、釣れたその場で計測してリリースした魚のウエイトが記録されるというもの。なお、1尾のみ(約61cm以上!)持ち帰ることが許されるためウエイインショーそのものは行われている。
試合前からハイウエイト戦が予想されていたが、驚きの展開が待っていた…!
伊藤巧が自己記録を更新し初日首位に!
迎えた1日目。
初戦優勝に続く連覇が期待された藤田選手ではあったが、初日は予想外に苦戦。ビッグフィッシュに恵まれず17位と低速スタートとなった。
また、木村建太選手も61位と苦しい走り出しに。
そんな中、伊藤巧選手は自己記録を更新する4762gを含む圧巻のウエイト17735gで初日首位スタートとなった。
激しい乱打戦に食らいつくも…
続く二日目も伊藤選手は順調にウエイトを稼ぎ、4位で準決勝へ。ハイウエイト合戦なだけに、トップ奪還の希望は十分にありえる展開だった。しかしながら三日目は春のバスの動きにアジャストしきれず、更にはミスも重なってしまい最終21位で終了。
藤田選手は2日目、落水というハプニングに見舞われながらも善戦し準決勝へ進出。3日目には本調子を取り戻ししっかりと魚を揃えてきたものの、前半2日間の低ウエイトが響き、総合17位でフィニッシュ。
一方、木村選手は2つ順位を落とした総合63位で2日目にレイクフォーク戦を終了している。
史上最年少優勝!
驚きのウエイトが飛び出したレイクフォーク戦を制したのは、トレイ・マッキニー選手。
先月19歳になったばかりの超若手であり、この年齢はバスマスターエリート史上最年少優勝記録となる。
気になるウエイトは4日間合計で20尾130ポンド15オンス!約3キロの魚を4日間釣り続けた計算だ。ルールをしっかり守り、ブラックバスを大切に扱っているからこその釣果といえるだろう。
残念ながら今回は日本人選手は決勝進出ならずだったが、次回のハリスチェーン戦(フロリダ:4月11日~)での活躍を期待したい。
また、3月22日には『バスマスタークラシック』も控えているので、そちらも注目したい。
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