【これが令和の最新カバー撃ちロッド!】痒い所に手が届くカバーゲームの守護神的ロッド『ヴァリアントWSC-ST69MH/TZ(レジットデザイン)』 爆誕!

レジットデザインのハイエンドシリーズであるヴァリアントに、新たにWSC-ST69MH/TZが仲間入りした。このアイテムの特徴や使いどころを、開発を担当した江尻悠真さんに解説してもらった。 

●文:ルアマガプラス編集部

2024 新製品情報

今最も勢いに乗るレジッター!

江尻悠真(えじり・ゆうま)

東京都出身・在住。霞ヶ浦水系をホームに、トップカテゴリーのトーナメントシーンで活躍。2022年トップ50北浦戦優勝、THE WILD CARD霞ヶ浦戦優勝など輝かしい戦績を誇り、今波に乗っているアングラーのひとり。2023年にレジットデザインのスタッフに加入。 

ワイルドサイド ヴァリアントWSC-ST69MH/TZ (レジットデザイン)

【スペック】

  • 全長:6ft9in
  • 継数:1
  • 自重:102g
  • 適合ルアー:5~21g
  • 適合ライン:10~20lb
  • 価格:57,000円(税抜き) 

軽いシンカーのカバー撃ちならこのロッドで決まり!

――ヴァリアントWSC-ST69MH/TZの開発を担当した江尻悠真さん。このモデルを作るきっかけなどはあったのでしょうか? 

江尻「レジットデザインにお世話になった最初のころに、69レングスでパワーはMH、それでソリッドティップという竿が欲しいというのを鬼形さんに伝えてました。それで、竿のイメージを伝えて、サンプルを作ってもらってテストを繰り返し、製品化に至ったという感じですね。用途としては、そこまで重くないものをカバーに入れて、魚をしっかり掛けて取り込みたいというもの。似た用途では、レジットデザインでいうとヴァリアントのWSC-65ML/TZやWSC-70MH/TZがあります。

でも、WSC-65ML/TZではパワーが足りない、WSC-70MH/TZではちょっと強すぎるといった、その2本ではやりにくい釣りもあったりするんで、その中間を目指したような感じですね」 

――このちょうどいいところの番手がレジットデザインにはなかったんですね。 

江尻「実は、ワイルドサイドにWSC-ST66MHというロッドがあって、これはかなりイメージに近いロッドでした。実際、カバーロッドとしてけっこう気に入って使ってます。これは、高比重ノーシンカーのボトムジャーク用の竿なので、カバーをやるにはテーパーがマイルドだなと感じる場面もありました。なので、もっとカバー用として特化させた番手が欲しかったんです。それで、WSC-ST69MH/TZが目指したのは、3.5〜5gシンカーのテキサスやリーダーレスダウンショット、コンパクトなカバージグに3inハーフくらいのワームをセットしたものを、カバーに入れて食わせていくという釣りに特化したものです」 

――こういった釣りになってくると、現在のバスフィッシングシーンではソリッドティップは欠かせないと。 

江尻「そうですね、カバーの中でのバイトは不明瞭になりやすく、違和感のようなバイトも多い。そういった手に伝わらないバイトを、ティップが入ってくれることで感じさせてくれる。この竿なら、普通のチューブラーでは取りこぼしていたバイトも取れるようになりますよ。レングスは6ft9in。66や67のほうが取り回しも良くて操作性は上がるんですが、長いほうがカバーを上からバスを抜いたりすることもできるんで、この長さにしました。この1〜2inの差でだいぶ変わってくるんですよね」 

テストは霞ヶ浦水系以外にも、河口湖、琵琶湖、遠賀川と各地のフィールドで行われた。 

最新マテリアルにより圧倒的な軽さを獲得!

――そして、今回のロッドはワイルドサイドのハイエンドである「ヴァリアント」モデルとしてラインナップされますね。 

江尻「結局、WSC-ST69MH/TZはバーサタイルロッドのようになんでもできる竿じゃありません。ヴァリアントモデルは、何かに特化した尖ったロッドシリーズなので、これはもうカバーロッド特化スペックとしてヴァリアントで行こうというのは最初からありましたね。 

ブランクスは高弾性T1100Gと超高弾性M40Xという最新鋭のものに、30tソリッドティップを搭載。ガイドはトルザイトと、ハイスペックな仕様になっています。テストでは、一発目のサンプルからかなり満足度の高いものが出来上がってきました。しかし、ヴァリアントモデルとしてさらに突っ込んで、もっと尖らせたい、もっと攻めたいということで開発を進めていきました。バットは超・高弾性なのにティップはしなやかなソリッドティップという、普通なら折れてもおかしくないようなセッティングにしてもらいました。でも、そこはレジットの技術力で違和感なくベリーからバットまで綺麗に曲がってくれます。ブラッシュアップを続けて、もういじるところはないよねってところまで追求したロッドになっています」 

――江尻さんはリールやラインなど、どのようなセッティングで使っていますか? 

江尻「自分は2セット用意することが多いですね。1本はベイトフィネスリールにフロロ10〜12lbを巻いて、3.5gシンカーのリグ、3.5g程度のスモラバ、カバーネコなどを使用する。もう1本は通常のベイトリールにフロロ14lbを巻いて、5〜7gシンカーを使ったリグに使用すると。霞ヶ浦をメインにするなら、この2セットがあるとかなり便利ですね。14lbを巻いた場合には、オカッパリでのカバー撃ちなどにも重宝しますよ。 

ちなみに、重さは102gとかなり軽く仕上がっています。現存の最新のブランクスマテリアルを採用してますし、この番手でここまで軽いロッドは他にはなかなかないと思いますよ。

ロッドが軽いので軽いベイトリールとの相性も良く、バランスもいい。40tと33tの超・高弾性ブランクスをアラミド補強することで剛性感をアップさせているんですが、それでここまで軽くできるんだから驚きですよね。これを越す完成度のロッドはしばらく出せないんじゃないかってくらい、仕上がっている竿になるので、皆さんもぜひ使ってみてください!」 

超高弾性ブランクスに30tソリッドティップ、そして自重は102gと、かなり尖ったカバーロッドが仕上がった。
江尻「持った瞬間に違いを感じれる攻撃的なロッドになっていますよ!」 


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