[ヤバ…楽しすぎでしょ!]爆釣ポイントを独り占め!カヤックフィッシング入門!

6月から本格的にリーフの釣りがシーズンインする南国・沖縄。今回はこの沖縄を舞台に、カヤックフィッシングの魅力、そして楽しみ方を徹底紹介。自由気ままで優雅なトロピカルフィッシングにぜひ挑戦してみてほしい。

●文:ルアマガプラス編集部

今回の動画&アングラー紹介

照屋聖太

てるや・しょうた/沖縄県、うるま市在住。カヤックフィッシングでトロピカルな魚たちを狙う南国フィッシャーマン。カヤック以外にもショア・オフショア問わずいろいろな釣りに精通する。

カヤックフィッシングの装備

南の海で楽しむ魅力満点のカヤックフィッシング、まずはその装備から解説。

照屋「私が使っているのは足漕ぎタイプのカヤック。モデルはMIRAGE PASSPORT 12.0というものになります。フィンがついたドライブユニットを足で漕ぐことで推進力を得ます。万が一ドライブユニットが壊れた場合に対処できるように、パドルも載せています。他の船からの視認性を上げるために長めのフラッグを立てます。あとは、流れが強い場合に流されないようにするためのシーアンカー、完全に固定する場合のアンカーも準備。そして、貴重品を入れる防水バッグ、飲み物や魚を入れるクーラーボックス。これがカヤックフィッシングの主な装備になります」

照屋さんは足漕ぎタイプのカヤックを愛用。

フラッグにパドル、アンカー・シーアンカー、防水バッグにクーラーと、装備自体は比較的シンプル。

進水の注意点。「波打ち際が一番危ない!」

照屋「乗る前には浸水しないようにドレンプラグがしっかり閉まっているか確認。そして海への進水ですが、一番転覆が多いのが実は波打際なんです。波を横から受けると転覆してしまうので、波に対して直角に、まっすぐに入水するのがコツになります」

海にカヤックを浮かべて、波に気を付けながら乗船。最初はパドルも使いながらポイントを目指す。まずは河口エリアで釣りを開始した。

波に対して直角に海に入るのがコツ。

パドルも使いながらポイントを目指す。

ロッドは5フィートクラスのしなやかなベイトモデル

照屋「満潮からの下げ。川から出てくるベイトを狙っている魚を意識しながら釣りをします。使うロッドはBC4 5.10LH(フィッシュマン)。レギュラースローテーパーで、魚がカヤックの下に潜ってもしっかりいなして対処してくれます」

BC4 5.10LH(フィッシュマン)
全長:179cm(5ft10in)
仕舞:49cm
ガイド:Kガイドチタン+ステン
自重:136g
継数:4ピース
ルアーウエイト:7~40g
価格:47,800円(税別)

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Fishman(フィッシュマン)

【タックルデータ】
ロッド:BC4 5.10LH(フィッシュマン)
リール:カルカッタコンクエスト201HG(シマノ)
ライン:XBRAID UPGRADE ×8 #2.5(XBRAID)
リーダー:オーシャンレコード40lb(バリバス)

釣りをする上での注意点

カヤックフィッシングにおいて風と波は大敵。

照屋「今は風が5〜6m吹いていて、白波がギリギリ立たないくらい。これがカヤックフィッシングの限界です。これ以上風が強くなり、一面に白波が立つと舵が効きずらくなります。安全面を考慮して、そうなる前に陸に上がるのが懸命です」

そしていよいよ釣り開始。

照屋「ここは水深4mくらいで、底には根があります。なので、フローティングミノーで中層より少し上をゆっくりとトレースしてきます。カヤックフィッシングは、その機動力を生かして魚の反応がいい場所を探してラン&ガンしていくのがいいと思います。2〜3投して反応がなければ移動でOK。足漕ぎは手がフリーになるので、移動してすぐにキャストできるのが利点ですね」

どんなところを狙って投げればいい?

照屋「岩礁帯と砂地の境目が狙いどころです。偏光グラスをかけていれば、岩礁帯は黒く、砂地は青く見えるので、見分けられると思います」

岩礁帯と砂地の境目、そこが狙いどころだ。

照屋「大きな岩などがあれば、その向こうにキャストしてトゥイッチなどのアクションを入れて魚に気付かせてやると効果的です。そして、根の上を通過させるときにゆっくり巻いて食わせる、こうするとアタックしてくることが多いですよ」

そして待望のファーストヒット!

照屋「イソフエフキですね、現地名はクチナジ。このあたりで一番よく釣れる魚です。タマンの仲間で、よく引きますよ」

ファーストフィッシュはイソフエフキ。

カヤックフィッシングの魅力

照屋「ボートでリーフのキャスティングでその釣りの面白さにハマって、自分でも海に出て釣りをしたい、そう思ってカヤックを始めたんです。天候をしっかり把握して、自分の力で魚を探したり、ショアからではできないポイントを攻められることが魅力です。そして、海に浮かんでいるだけで気持ちが良いと感じれるのもカヤックのいいところです」

ポイントのアプローチの仕方についても解説。

照屋「基本的にカヤックは風に流されながら釣りをすることになります。なので、攻めたいポイントがあったら、まず風上から回り込むようにエントリーして、流されながらアプローチするようにしてください。追い風でキャストできるので、キャストもしやすいですよ」

リーフのアウトサイドまで移動してきた照屋さん。今度はスジアラを狙ってみることに。

照屋「水深は20〜30m。60gのジグで狙ってみます。潮に対して斜めにキャストし、ボトムまで落としたら、シャクってフォールさせてを繰り返します」

するとヒット!

照屋「きた! スジアラじゃないけど赤い魚、バラハタですね。現地名はナガジューミーバイです。シガテラ毒があるので食べないほうがいいです!」

沖のエリアでキャッチしたのはバラハタ。

そして立て続けにヒット!

照屋「潜られちゃいましたね。でも足漕ぎなら根の向こう側に簡単に行ける。手漕ぎだと竿を持ちながらパドルを漕がないといけないので大変なんですよ」

無事に根を回避し、上がってきたのは小振りなカンモンハタ(イシミーバイ)。

根の潜られながらも、カンモンハタを無事キャッチ。

自由気ままに釣りを楽しむ、それがカヤックの魅力

ここで小休止。カヤックの上でコーヒーの豆を挽き、お湯を沸かしてドリップする。好きなときに釣りをして好きなときに休む、これもカヤックの醍醐味。カヤックの上ではコーヒーだって入れることができる。カヤックで楽しむ海上カフェブレイク、とても贅沢な時間だ。

カヤックの上でもコーヒーを豆から挽いてドリップ。

コーヒーに対してかなりのこだわりが強い照屋さん。

カフェブレイクを挟み、引き続きジグで狙っていく。

照屋「30gのジグを使って、ショアジギングの要領でシャクって落としてを繰り返していきます。ジグの重さは、水深の倍の数を目安にしています。水深15mなら30gといった感じですね。潮が速ければそこからプラスで重くしていきます」

ジグを30gから60gに変えるとヒット!

この日、最大の引き!

照屋「ドラグは目一杯締めていますがラインが出されますね! 回遊魚かな!?」

ネットインして無事キャッチ!

照屋「オニヒラアジ、現地名ガーラですね。ショートバイトがあって喰わず、もう一度入れ直して喰わせました。ロウニンアジの親戚で、めちゃくちゃ引いて人気の魚です!」

今日一番の大物はオニヒラアジ。

少し浅いエリアに移動。ここでスプーン14gを試すと再び竿が曲がった。

照屋「ヒメフエダイ、ミミジャーですね! スプーンのスローフォールで誘うと一発で食ってきました。引きが強くて、とても美味しい魚ですよ!」

スプーンでキャッチしたのはヒメフエダイ。

最後はこの魚で幕引き!

ジグの60gに換えて再び攻めていく。

照屋「バラフエちゃんですね! これも小さくてもよく引きますよ。この魚もシガテラ毒がある可能性があるんですが、とても美味しいらしいですよ!」

最後にキャッチしたのはバラフエダイ。

照屋「今日はちょっと釣りにくい状況だったんですが、大人気ターゲットのオニヒラアジをはじめ、いろいろな魚と出会うことができました。小さい魚から大きい魚まで、多彩なターゲットと遊べるリーフでのカヤックフィッシング。みなさんもぜひ一度楽しんでみてください!」

魅力溢れるリーフのカヤックフィッシング、ぜひ挑戦してみてほしい。

カヤックフィッシングの魅力を動画で視聴する


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