アーバンチニングの第一人者であり、フリーリグの名手、もりぞーこと森浩平さんによる、チニング連載「もりぞー的アーバンチニング」。今回は先日発売され多くの反響を呼んている、唯一無二の「チニング専用設計」ワーム『シルバーウルフ アーバンホグ』の秘密を徹底解剖!従来のバス用ホグワームとチニング専用モデルは何が違うのか?そして「釣れる理由」もガッツリ語っていただきます!
●写真/文:森 浩平(もりぞー)
【森 浩平(もり・こうへい)】
大阪府在住。アーバンチニングの第一人者で、クロダイ・キビレの年間キャッチ数は年間2000枚を越すことも。ベイトタックルスタイルとフリーリグの有効性にいち早く着目し、この釣りを普及させてきた。愛称はもりぞー。
ルアマガプラスをご覧になっている皆さま。DAIWAフィールドテスターとして大阪の淀川をホームに活動中のチニング伝道師”もりぞー”こと森浩平です。
8月下旬「シルバーウルフ アーバンホグ2.9in」がついに発売となりました!
SNSでは、すでに各地から好釣果や高評価の声が届いており、開発に力を入れてきた甲斐があったと感じています。今回は、高水温期の巻き展開はもちろん、低水温期のボトムバンプなどでもその威力を発揮するアーバンホグ2.9inについて、詳しく解説いたします。
シルバーウルフ アーバンホグ2.9in(DAIWA)
【スペック】
- サイズ:73mm
- カラー:全13色
緩急自在のナチュラルな水押しと存在感でアピールするオールラウンダー
アーバンホグは、水を掴んでピロピロと大きくアクションするアーバンクローラーのようなワームとは異なり、アーバンシュリンプのようにアームが大きく水を動かすことのない微波動系のワームに属します。
しかしながら、アーバンシュリンプよりも水中での存在感を高めたい状況において、その真価を発揮します。ナチュラルな水押しと存在感でアピールし、アングラーに確かな手応えを与えることで、より多くの魚を誘うことができます。
爪の形はチニング専用に設計されており、従来のウチワ型ではなく、後端を絞ったデザインを採用。これにより、ボリュームを確保しつつ空気抵抗を減らし、飛距離と操作性の向上を実現しました。ホグ特有の飛距離不足や操作性の悪さを解消し、ストレスのない釣りが可能です。
ボディ内部はノンソルト仕様
塩をたくさん入れ重たくすることでワームが倒れこむ時の水押しを意識しているバス用のホグに対し、フックの重さで上下が決まるナチュラルな浮遊感とフワっとした倒れこみを意識しました。ワームが倒れ込むときの水押しも重要なのですが、3in前後のチニングサイズだと、サイズ的にそもそもそこまで水を押さない事と、メリットよりも塩をたくさん入れる事の弊害(ボディが硬くなる/脆くなる)を天秤に掛けての判断です。
柔らかいマテリアル採用
アーバンホグはシリーズの中で一番柔らかいマテリアルを採用しました。これにより、互いにナチュラルなアクション系統ではあるものの、クイック&スローのメリハリを意識して、あえてボディにハリを持たせたアーバンシュリンプとは異なる「ほわっ」っとした、ホグらしい魅せ方を演出できます。
また、ノンソルトにしたことでマテリアルが柔らかいことによる身切れを防いでいます。
柔らかい素材なのですが、ノンソルトで調整したため、小キビレの猛攻にも千切れにくく、無駄にズラされる事なく誘い続けることができるようにしています。
爪のデザイン形状
緩急自在のナチュラルの水押しと存在感というコンセプトは爪の形状にも。爪=パドルはウチワ形ではなく後端を絞ったデザインを採用。ボリュームは確保しつつ、空気と水の抵抗を減らすことで、飛距離、素早いフォール、操作性が向上。
バスフィッシングシーンでホグが活躍するのはアシ際へのピッチングシーンなど接近戦が中心ですが、フルキャストシーンの多いチニングにおけるホグ独特の飛距離不足やボトムバンプ等、操作する場面でのダルさを解消しています。
また、ボトムバンプ等、ロッドでガンガンアクションさせることも想定して設計しているため、既存のバス系ホグなどに比べて、パドルやカーリーといったパーツのフック絡みが極めて少ないです。これにより、リズムを崩すことなく釣り続ける事が可能に。
アーバンシュリンプ譲りのクビレ
アーバンシュリンプ譲りのクビレは、バイトの際、ボディが折れ曲がりやすくするためのもので、ワームの性能を引き出して得たバイトを、確実にフックアップに持ち込めるようにしています。これにより、キャッチ率の向上やフックチョイスの幅がひろがります。
アーバンホグ適合推奨フック
- シルバーウルフフックSSストレート#1/0
- シルバーウルフフックSS ワイドオフセット#2
- シルバーウルフフックSSスクリューキーパー#2
ボートチニングでのディープ狙いやロックフィッシュにも最適!
程よいボリュームがありつつもパーツに起因する抵抗が少ないので、10mを超えるディープ狙いでも快適。カーブフォールし辛いのでストラクチャーに対してタイトなアプローチが可能。ロックフィッシュ狙いでも威力を発揮します。
10年以上前から、バス用ホグ系ワームをチニングに流用し、その魅力と課題を感じながら釣りを楽しんできました。今回、長年の経験とアイデアを結集し、私の理想とするチニング専用ホグワームを完成させることができました。
アーバンホグは、特定の状況下で爆発的な釣果を叩き出し、同時に季節や地域を選ばずに安定した釣果をもたらす、まさにオールラウンドなワームです。チニングは誰でも楽しめる身近な釣りですが、ちょっとした工夫が釣果を大きく左右します。アーバンホグでその違いを体感し、新たなチニングの楽しさを発見してください。
ラフダイバー&ラフトリックで好調チヌトップ!
暑さ厳しい日が続きますが、そろそろ秋の気配も感じられるようになってきました。夏の釣りのイメージが強いチヌトップですが、実は9月、10月はチヌトップのハイシーズンです。
オープンエリアでの遠投や、ストラクチャーへのピンポイントキャスト、波気立った水面でもアピール力を発揮する「ラフダイバー」と「ラフトリック」。
従来の小型プラグでは難しかった状況下でも、エキサイティングなトップゲームを楽しめます。ぜひ、この秋も水面割らせるチヌとの駆け引きを楽しんでみませんか?
ラフトリックmini(仮)も鋭意制作中!
今夏もばっちりテストして試作型から本金型へ。来春には皆様へお届け出来るよう最終調整頑張ります!
昨日はトップバトラーにルアーを受け取り行く流れで夕マズメ釣行。
— もりぞー (@morizo57) August 8, 2024
ラフトリックミニ(仮)最新プロトのスイムチェック。よく飛び、よく動き、よく釣れるので、ここから先は本金型での調整ですね。日没寸前はラフダイバーでチヌ!楽しみです。#シルバーウルフ #ラフトリック #ラフダイバー #PR pic.twitter.com/CAruPhUkrF
チニングにも「必須」なリリーサーがいよいよDAIWAから発売!!
ルアーフックリリーサー(DAIWA)
【スペック】
- 標準自重:72g
- カラー:レッド、ガンメタ
DAIWAからルアーフックリリーサーがいよいよ発売されます。DAIWA従来品より先端が細いので、チヌの口にも入れやすく、フックをしっかりホールド。
#1/0~#12のシングル・トリプルフックに対応し、チヌトップやフリーリグなど、様々なリグに対応。
安全にフックを外して素早くリリースでき、魚の負担を軽減。ぜひお試しください。
全チニングファン必見!もりぞーさんのアーバンチニング動画連続公開!
この夏に訪れた、東京湾・熊本・福岡でのチニング動画が、DAIWA JAPAN オフィシャルYouTube channelで8/24(金)から3週連続で公開されます!
各地域の素晴らしいフィールドでアーバンホグ、ラフダイバー、そしてシルバーウルフEXを使った、チニングシーン最前線の実釣動画をお楽しみいただければ幸いです!
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