「折金一樹 つきぬけろ! オリキンもばいる」の2024年8月30日配信レポートは、芦ノ湖での釣行の内容をお届け! 果たして、どのような結果となったのだろうか?
●写真/文:折金一樹
芦ノ湖×シャロー×スピナベ=50アップ3本!?
先週は芦ノ湖へ。H-1の津久井湖前でしたが、夏の終わる前にリベンジ釣行です。前回の芦ノ湖戦でほぼやらなかったシャロー攻めに全て振った釣り。トーナメント中はディープにこだわって釣りを進めて行きました。それもリスクを避けて、ミドル~ディープでの何かを探していく展開。
プラでは悪くはなかったですが本番では噛み合わずでした。もちろん天候やタイミング的にもシャローだろうな?くらいには思っていましたが、上位はその予想を大幅に上回る結果でした。トーナメントのプランは様々な要素を天秤に掛けた上で決定しますが、予想していたリスクに見合わない釣果。
もちろんプラでも少しはシャローも見ていて、無いかなという判断。大きいのは見えるには見えるけど、数も少ないし試合となったら!?それだけに、「そんなに釣れるの?」というのが正直な感想でした。
そんな訳で今回は時間の9割はバンク沿いを流していきました。天候は弱い雨が降るものの、風も強すぎず、たまに晴れ間も出る予報でした。水位は前回よりも少し減水。水質は夏後半というのもあってか、水通しの悪そうなエリアは少しプランクトン多めな印象でした。
朝は湖中央から反時計回りに回って行きます。ただ風向きによって釣りづらい見づらいというのがあったので、臨機応変に流すバンクをスイッチして、ほぼ一周。ハイピッチャー、オーバーリアル、I-WAVER、各種虫系プラグなど。多投したのはハイピッチャー。上位でキーとなったのはスピナべサイト。
キラキラ系のサイトはやり込んだ時期もありましたが、今回の上位陣の結果から、もう一度ちゃんと釣っておこうと思った次第。ブラインドもサイトもかなり投げました。結果、ハイピッチャー3/8ozで50アップ3本。カラーは無難にブラックシャイナー。コンパクトでハイピッチ且つ強いバイブレーションを生む設計。狭いゾーンで今回もしっかり仕事をしてくれました。
ヒットパターン解説
1本目は広いフラットを泳いでいるバスに投げていくと、嫌われていない感じがしたので、並走しながらちょっとしたロケーションの変化で入れていくと急に口を使ってくれてキャッチ。今回最大の55cm。ちょっとお年を召していそうですが、厚みがしっかりあって重い個体でした。
2本目は晴れたタイミングで3本位のスクールがボートの下からブレイク付近を斜めに上がって行くのが一瞬見えたので、らしき場所にブラインドで入れると一撃でバイト。魚は最高のコンディション。当たり前ですがメチャクチャ引いてヤバかったです。
3本目は石の影にうっすら見えた個体。しかも1投目からスイッチ全開で好反応でしたが、なかなか乗らずで5投目位でキャッチ。ローライトの夕方でしたが、諦めないでいたら発見できた個体。上がってくるとトレーラーフックが僅かに掛かってました。やはりトレーラーフックは必須ですね。
他はキロ以下を2本キャッチという結果でした。試合とは日も違うし、試合とは比べ物にならないプレッシャーの低さで簡単に比較はできません。ただスピナべハマるなという事をしっかり確認できたのは良かった事。
ただもうちょっと煮詰めていく必要がありそうです。加えて同じように見えるシャローのロケーションであっても、少しづつ違いが感じ取れた事も収穫でした。同じような雰囲気でも、こっちは居てこっちは居ないなんて事は結構あった事。以前はたまたまかな?と思っていましたが、しっかりとした訳が有りそうです。
確か記憶にある中で50アップ3本は初体験。しかも2本目は金ピカの傷ひとつないパーフェクトコンディション。なかなか昨今では巡り合えない個体です。そして放流も行われたようで、各所でルアー問わず入れ食い。放流を狙ってもいいし、でっかいネィティブを狙っても良い芦ノ湖。山上湖なので季節の進行は早いですが、まだまだ下界は暑いのでオススメです。
アングラープロフィール
折金一樹(おりかね・かずき)
ホームの房総リザーバーで培ったテクニックはボーダレス。ダイワ、O.S.Pプロスタッフ。自身のYouTubeチャンネル「オリキンちゃんねる」では、オリジナルの動画コンテンツを積極的に配信中。
※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。