「1つの場所から9匹も!?」「このワームやばすぎだろ」とんでもないプロトルアー!目を細めてみればモザイクが取れ…そう?

佐々木勝也さんのウィークリーレポート。今回は増水の霞ヶ浦の近況と、大雨の三島湖釣行の様子をお届け。『良くない雨』ながらもかなり釣れており、その釣果の原動力になったのが今製作中のプロトワーム…。発売が待ち遠しい!

●写真/文:佐々木勝也

2024 秋エギング特集

増水パワーはあまり感じなかった…そのワケは?

皆さんこんにちは。佐々木 勝也です!

まずは今週の霞ヶ浦の状況! 台風の影響を受けた大雨の影響で水位に関してはMAX1.4mくらいまで増水しました。これがどのくらいの増水かと言うと、本湖の護岸がヒタヒタになるくらいの水位で、その後常陸利根川の水門を1日2回ずつ開けているので、水位が下がり、原稿を書いている土曜日現在だと1.10mくらいまで一気に低下しています。このペースだと週明けの月曜日には普通に平水に戻っていますね(笑)。

ギャップジグ+ギミー3.5のコンパクトジグのジグストでした。

ちなみに今回の増水、気になる増水パワーはあったのか?というと、結論から言うと無かったが答えになります。もちろん局地的に水が良い場所があったりするので、そういった場所で一時的に釣れたりすることはあっても基本は、「良くない増水」だったと思います。増水中の釣れた釣りとしては、本湖に関してはこの釣り。

ちょっと水が良い場所を攻めると一撃!みたいな感じでしたが、サイズは選べずな感じで500〜600gくらいの魚が多かったです。流入河川の水が良い場所に関しては、プロトのネコストロングのノーシンカー!

こちらは40UPまでは釣れてくれました。

護岸際についているバスがうっすら見えたので、スキッピングで壁ドン(ネコストロングを壁にぶつける)で一撃ヒットでした。一部、水が綺麗になっている流入河川もあったため、そういった場所はやはり状況的には良かったです。『増水すると釣れる!』と良く言われるカスミですが、今回は何故増水したのに良くなかったのか?それはやはり「稲渋」が原因でしょう。今回はすでに稲刈りが始まっており、大雨で稲渋が大量に流入してしまい、稲渋特有の水の色(黒茶っぽい濁り方)の場所が多く見られました。稲渋は酸欠を引き起こすとも言われているので、その影響かハクレンの死体はかなり多く見かけましたね(大きい魚ほど必要な酸素量が多いためかなと思います)。そのため、バスに限らずいろんな魚種のテンションが低下してしまうような増水だったため、今回増水パワーが無かった、というのが今回の増水です。常陸利根川の水門を開けて、ガンガン水を流しているので、稲渋混じりの水がしっかりと流されてしまったあとの方がきっと反応は良くなるのではと思います!

毎週恒例(!?)の、三島湖釣行は予想外の大雨

さて、今週は火曜日に恒例のレンタルボート釣行で三島湖を訪れました。予報に反して、朝からとんでもない豪雨でびっくり! 当日は川をメインに釣りをしていたのですが、かなりの濁流になっており、上流部はエレキを強めにかけていないとポジションキープも難しい状況でした(しかも途中でラダーを流される笑)。良い雨と良くない雨の判断は釣りをしていると魚の食う時の勢いで大体分かるのですが、この日は朝からジグストしていても「掛けようがないバイト」が多発しており、これは雨パワーは全然無いな…と、朝一の時点でよく分かりました。釣果としては、最大49.5cmで本数は21本と良くない雨の中では上出来の釣果でした! ヒットルアーとしてはBHカバージグ10g+ピッグダディ、プロトワームDS、ネコストロング(プロト)、ギャップジグ+ギミー3.5、ブレーバースリムDS、COOBY Jr(3連発!)。

49.5センチをキャッチしたのは雨が強いタイミングで、雨でできたインレット周辺を攻めてキャッチ。

ルアーはBHカバージグ10gにピッグダディの組み合わせでした。ジグストでチェイスしてきたのですが、食いそうで食わないのでフォールを交えたところフォールでヒットでした。普通のジグストでちゃんと食わないあたりでこの日のテンションの低さがうかがえます…。

この日はともかく掛かりが悪いので、同じジグストでも速度を落としたら?と思い、ギャップジグ3.5g+ギミー3.5インチでは40UP。

その他BHカバージグ+ピッグダディでは45センチ含め数本キャッチ。

こちらは濁流の濁りが薄い場所でヒットでした!

上流部の岩とレイダウンが絡んだ場所ではクランキング! COOBY Jrで35センチクラスが3連発キャッチでした(雨が酷すぎて写真無し)。時間の経過とともに濁りと流れも落ち着いてきたタイミングから明らかに状況がよくなり、稀にベイトフィッシュにボイルする姿を見かけるようになったタイミングでは川の水深が2m程度の浅いエリアでオーバーハング下に浮いている魚をネコストロングのノーシンカーで攻めたら一撃バイト!

ロングワーム系ではブレーバースリムの5g DSでも数本キャッチでした。

そして極め付けは現在開発を進めているプロトワームのDS!

なんと1ストレッチで怒涛の9連発でした! 他のルアーである程度釣り切ったと思っていた場所で、プレッシャーもかかってもう食わないな…と感じたところからの9連発。強烈な水押しを伴うワームなのですが、濁りとマッチしていたのでしょうね。ただまだ全然出来栄えは良くなく、濁っている時は威力はあっても通常水質やクリアな場所では普通に釣れる程度のレベル。修正を重ねてより良いものに仕上げていきたいところです。

ちなみにこの日はまさかの2週連続で光大郎さんと三島で会いました! なんという偶然!

それでは今週はこの辺で! また来週お会いしましょう!

アングラープロフィール

佐々木勝也(ささき・かつや)

霞ヶ浦水系で圧倒的な釣果を上げ続けているスーパーロコアングラー。全国のフィールドにも積極的に足を運んで武者修行を怠らない。最近は房総リザーバーでのレンタルボート釣行にも力を入れている。


※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。