【鍵を握るのは流れとルアースピードとそれから?】達人が晩夏攻略の3大ルアーを徹底解説!

真夏の暑さがやわらぎ、比較的釣りがしやすくなってくるこれからの季節。アグレッシブにどんどん釣りに出て、納得の1尾をキャッチしていきたいところだ。九州の遠賀川をホームに活躍する梅田京介プロに、晩夏の大河川攻略法を聞いたので、ぜひ今後の釣りのタイミングに役立ててほしい。

●文:ルアマガプラス編集部

梅田 京介 (うめだ・きょうすけ)
ショップ店員として西日本各地で勤め上げたキャリアを持つDAIWAプロスタッフ。現在は故郷福岡に拠点を構え、遠賀川をホームにバスフィッシングの楽しさを各メディアで伝道。遠賀川ガイドも行っている。愛称はウメキョー。



まだ夏を引きずる晩夏、テーマは水面×スピード

――まず晩夏の大型河川でバスを釣るためには、どのような狙いをしていけばいい?

梅田「夏後半になってもフィールドの水温はまだまだ高い状態。バスは高水温になるとあまり動きたがらず、涼しい場所にじっとしていることが多いです。ですので、なるべく流れの出やすい涼しい場所を狙うことが大事なります。流れがあって、そこに縦ストラクチャーがあればベストですね。クイや橋脚、消波ブロック、土嚢(フィルターユニット)などが縦ストに当てはまりますね。台風が頻繁に起こって、完全に水温が落ちてくるまではこういった夏を引きずった場所にバスは多いと思います」

梅田「ここでおすすめなのがトップウォーター。バスは縦ストに比較的浮いていることが多いし、ルアーを沈めてしまうと見切ってしまって口を使わない。一番騙しやすいのが水面なんですよ。そして、もうひとつ大事なのがルアーのスピード。あまりスローに見せすぎても水面に出なかったりするので、これらを考えながら釣りをしていくことが多いですね」

おすすめルアーその1:バスの裏をかくデカ羽の高速リトリーブ

――では晩夏のおすすめルアー、ひとつめは?

梅田「バンクフラッターです。ハイパワー・ハイスピードで誘いたい場合に使うのがこれです。ビッグクローラーはスローに巻くイメージがあるかもしれませんが、このときの使い方は速巻きです。イメージは沈まないバズベイトです。適水温でバスが元気なときはスローに巻いて食うんですが、高水温でバスの活性が低いときは速く巻いて一気にスイッチを入れないと食わないんですよ」

全長115mm、重量44.5g。

梅田「いろいろな種類のクローラーがありますが、バズベイト並のスピードで巻いていいアクションといい音が出るのがバンクフラッターで、この釣りにはかなりマッチしますね」

バンクフラッターの高速リトリーブ、ぜひお試しあれ。

梅田「そして大事なのはストップを入れてあげること。何かのカバー際に通りかかった瞬間、「ここで食ってくれ!」というピンスポットで巻きを一瞬止めてあげる。そうすると、その止めた瞬間にバイトするということがかなり多いですよ。狙う場所が水深1m以下の場合は巻き続けてOK。水深がしっかりあって、そこに縦ストが絡むような場所ではストップを入れたほうが出る確率が高い気がします」

【使用タックル】 

  • ロッド:リベリオン7111H-SB
  • リール:タトゥーラTW 100XH
  • ライン:UVF フロッグデュラセンサー×8+Si 4号

※すべてDAIWA 

おすすめルアーその2:スティーズポッパー70Fの連続首振りでスイッチを入れる

――バンクフラッターに続いて、ふたつ目の攻略ルアーはなんでしょうか?

梅田「スティーズポッパー70Fです。バンクフラッターがハイパワー・ハイスピードだったら、スティーズポッパー70Fはミドルパワー・ハイスピード。アクションは速いピッチの連続首振りです。使うのは流れの当たる縦ストや、護岸などのストレッチもいいですね」

全長70mm、重量12.4g。

梅田「スティーズポッパーシリーズでも一番大きい70mmサイズを使って、キャストアキュラシーとアクションレスポンスを高めています。重さは12g以上あるので、M~MHタックルで使うルアーのローテーションに組み込めるし、それなりにアピール力があるからバスが少し沈んでいても浮かせて食わせられる。バンクフラッターとはアピールの強弱の使い分けで、ぜひ試してみてください!」

バンクフラッターで大きいと感じる場合はスティーズポッパー70Fで対処。

【使用タックル】 

  • ロッド:リベリオン610HMH-RB
  • リール:タトゥーラTW 100
  • ライン:スティーズフロロ クロスリンク 14lb

※すべてDAIWA 

おすすめルアーその3:流れを切り裂くラピッズブレード

――晩夏の大河川攻略ルアー、3つ目を教えてください。

梅田「最後はラピッズブレード1/2ozとラピッズテールの組み合わせです。これを使うのは最上流域や流入河川、インレットなど、水がドバーっと流れているところ。流れの中にいるバスを狙って、ラピッズブレードを流れに横切らすように巻いて一気にスイッチを入れてバイトさせます」

ラピッツブレード。重量:3/8、1/2、5/8oz [写真タップで拡大]

ラピッズテール。全長4.6inch [写真タップで拡大]

梅田「ラピッズブレードは流れの中でもアクションが破綻せずに泳いでくれて、この釣りにぴったり。スピナーベイトだと流れに負けて速く負けないし、ラピッズブレードがアピール的にちょうどいいんですよね。トレーラーは水切りのいいラピッズテール。もっとゆっくり巻きたいとか、アクションを強くさせたいという場合はシャッドテールワームをつけるのもありですね」

【使用タックル】 

  • ロッド:リベリオン731MHFB-G
  • リール:タトゥーラTW 100
  • ライン:スティーズフロロ クロスリンク 16ポンド

※すべてDAIWA 

秘めた力を持つロンググラスコンポジット『リベリオン731MHFB-G』

――ラピッツブレードに使うのはリベリオンのロンググラスコンポジットロッド。

梅田リベリオン731MHFB-Gです。リベリオンはグラスロッドが4種類あるんですが、これはその中でももっとも強いモデル。個人的に非常に気に入っているロッドで、チャター、スピナーベイト、ビッグミノー、ディープクランク、マグナムクランクなどなど、いろいろな巻き物に使えるロッドになっています。バットパワーのあるグラスコンポジットロッドで、スピナベ、バズ、チャターなど、太いシングルフックを搭載したルアーに瞬間的にバイトしてきたバスを乗せていくことができます。フッキングしたあともグラスの反発力で深く刺さり込んでくれて、それでいてバラさないんです」

全長:7フィート3インチ。適合ルアー:7〜42グラム。適合ライン:10〜20ポンド。

――これを1本、タックルに組み込むと釣りの幅がグッと広がってくる。

梅田「普通は610のMHがあれば、撃ちも巻きもある程度できるからそれで完結しちゃう人も少なからずいるはず。グラスロッドって使い所ないじゃん?って感じる人も多いかと思いますが、このロッドはとても汎用性が高い」

グラスコンポジットのロングロッド、リベリオン731MHFB-G、巻き物好きならきっと気にいるはず。

梅田「それに、7ft3inchでグラスコンポジットって重いと思われるかもしれませんが、バランスが良くてめちゃくちゃ軽く感じる。軽快に扱えるから長さを感じないし、取り回しもいいんですよ。でも、しっかり長さがあるから投げた先でのフッキングレスポンスが高いし、バイトしてて前に走ってくる魚もがっちり掛けていける。クッション性があるから足元の急激なバイトも逃さずしっかり乗る。これだけの性能が詰まったロッドが、店頭で2万円台で買える。リベリオンユーザーでもそうじゃなくても、騙されたと思ってぜひ1回試してみてほしいですね!」

梅田京介さんの実釣動画はこちらをチェック!


※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。