バスフィッシングの達人「折金一樹」さんが各地での釣りとホームの千葉リザーバーの状況をお伝えする「オリキンもばいる」。今回は、神奈川は津久井湖での釣りをレポート。達人でもガックリしてしまうことがあったそうだ…
●写真/文:折金一樹
撮影などで津久井湖へ
先月フィールドに出すぎたので、ちょっとセーブ。とはいえ、撮影、ガイド、テスト&練習をしてきました。そのうちの1日は、H-1(ブラックバスをハードルアーのみで釣る大会)が行われた津久井湖で反省フィッシング&テスト。試合は不完全燃焼だったので、反省を踏まえての釣行。もうひとつがプロトタイプのルアーテスト。
前日に会社のプールで一通り泳がせて、感覚を掴んだ上で、十分に飛距離もとれて、水深もあり、風もあるリアルな実釣でどんな評価となるかというテストです。
津久井湖は、H-1時よりは減水していて、多少水温も下がっていました。何より天気が雨。魚のコンディションが良く、しっかりとした水深がある津久井湖は暖かくは無い雨でもプラスに働く事が多いイメージ。
H-1の結果をそのまま試すのもアリですが、結果を踏まえて、そこから変化した事を加味してエリアをまわったり、同じようなルアーを試したり、少し変化させてルアーも変えるのが目的。先ずはH-1終了間際に釣れたフラット。地形に対してのルアーコースやルアースピードを変えて試していきます。
とりあえず浅めの水深4~6m位をタイニーBLITZ DRのドラッキング。ポンポンと釣れましたが、キーパー無いサイズ。
ならばとそれより深い水深をブリッツ MAX DR、ブリッツ MAGNUM EX-DR で12mまで探索。すると、8~10m位でマグナムに連発。
しかもちょっとボトムノックが強過ぎるんじゃないかという位で強いバイト。マグナムでは小さめでしたが1キロあるなしまで高反応でした。
デカい魚がヒットするが…
途中、これはデカイというのも掛けましたが、手元ですっぽ抜け。50cmあるなし位のうっすら青白い綺麗な魚体が水中に帰っていくのが、今でもフラッシュバックします。
途中途中でトップウォーター系やスピナベなどフラッシング系も投入しますがイマイチ。冷たい雨だったのと、減水も手伝ってか、試合とは違う反応だったかと思います。居なくはないですが、表層系のベイトも少ないし、釣れる水深もH-1より1~2mは深いような感触でした。
そしてハードルアーではなかなか釣れなかった障害物周りのバス。というかバスだとは思うけど、本当にバスかなという確認です。先ずは少し水深の深い立木にメタルやスピナベを通すも良くて触り程度のバイト。
それならばと試合じゃ出来ないワームを投入してみて確認です。手っ取り早くサイコロラバーを落としていくと簡単にバイト。700位あったのでまずまず。同じような気になっていたポイントに落としていくと、同様のバスが釣れてきます。
釣れた事もそうですし、バイトの感じなどから、ハードルアーで方法はないかなというのは今後の課題。ルアーは強めで早め、水深の10m前後というキーワードで先々をまわっていきます。良く釣れるところ、そうでないところ、全く何も無しなど様々。
今回は総じてフラットが反応が良い感じでした。逆に岩盤やフラットであっても岩盤の周りは反応が薄い感じ。ある程度せりだした広いフラットエリアをしっかりアピールし続けるのが良かったと思います。
試合後の振り返りの釣りも大事
ちなみに今回のマグナムのドラッキングの使い方は、任意のボートスピードでボトムを叩く位のラインの長さが基準。そこからルアースピードを変えないのであれば、少しラインを出すと叩く強さが強く、叩く回数も多くなります。ルアースピードを早くするのであれば、ボートスピードを速くすれば良いだけですね。
今回は試合結果を踏まえて検証出来た良い機会となりました。プラも試合も大事ですが、試合後になるだけ早く、もう一回行ってみることをオススメします。もちろんテストも上々。バスの反応も得られたし、テストルアーの設計の違いでそれぞれのスペックを検証出来たので、次の段階へ進めていきます。乞うご期待!
ではまた次回!
折金一樹(おりかね・かずき)
ホームの房総リザーバーで培ったテクニックはボーダレス。ダイワ、O.S.Pプロスタッフ。自身のYouTubeチャンネル「オリキンちゃんねる」では、オリジナルの動画コンテンツを積極的に配信中。
※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。