バスフィッシングの達人「折金一樹」さんが各地での釣りとホームの千葉リザーバーの状況をお伝えする「オリキンもばいる」。今回は、高滝湖と亀山湖での釣りをレポート。難しい状況だったようだが…
●写真/文:折金一樹
高滝湖はまさかの良くない状況…
さて、高滝湖と亀山湖で釣りをしてきました。季節が徐々に進んできた感じです。高滝湖は毎年恒例の減水で只今マイナス1m強。
毎冬に上流部の堆積した土砂を浚渫する作業が行われます。その準備作業でひとまず土砂を乾燥させる期間のようです。
バスもこの減水に合わせて、上流から下ってくるタイミング。バスの密度も濃くなる事や、ワカサギも今年は多そうなので、積極的にエサを追うようになります。つまり本湖での釣りが楽しくなります。
ところが、朝に水を見てイヤな予感。直近ではあまり多く雨は降っていないはずなのに、かなりの濁り。つまりはターンオーバーしていたようです。
一先ず朝は濁りの影響が少なそうなエリアや水通しが良さそうなエリアをまわるとポツポツ。次第に秋晴れで気温もグングン上昇。
その頃から当たりがぱったり止みました。水が悪くてピーカン。秋によくある、朝冷え込んで日中は快晴。気温差も10度以上。昼間は全く口を使わない天気のパターンです。
本湖のオダなどもまわってみますが、余計に水が動かないのか、捕食モードではないようです。
日が傾き始めたころにチャンス到来
日が傾き始める14時過ぎ、風も次第に吹いてきて、魚探上でもバスに関わらず、魚類の動きが慌ただしくなってきました。そして朝は全く魚っ気がなかったエリアへ。
朝がウソだっのかと言う位にヘラも鯉もワカサギも大量に入ってきていました。まさしく時合です。そこからはハードベイトオンリー。
浅いレンジはドゥルガ。
ボトムを少し叩くような使い方はハイカットDR。
基本はただ巻きでガンガン食べてきます。多少のリトリーブコースの違いで水深が変わるので、ロッドティップの高さを変えて対応します。
小さいサイズから1キロ位のサイズが引ったくるような食い方。あまりにブラックバスのテンションが高いのか、上手く食えてない事も多く、バラシも連発。タックルバランスやルアー操作で回避できることありますが、ある程度は仕方ないことです。
終わってみれば、ガイドではほとんどのお客様が夕方にかため釣りをして平均釣果以上の結果となりました。
まだ20℃切るくらいの水温なので、来月一杯くらいまでは巻物で楽しめるタイミングがあるはずです。
亀山湖はどうなの?
そして亀山湖。こちらはガイドと週末にH-1があるのでそのプラクティス。
先ずは水質。高滝同様に全域がターン。あれだけ夏日が続いたのにも関わらず、気温が急に下がっただけの事はあります。こちらもまた晴れた日中は厳しい感じ。
それとは逆に曇ったり、雨の降り始めなどは反応も真逆になりそうな予感。また、レギュラーサイズは、ワタカやオイカワのフィーディングが続いているのでポツポツ釣っていけそうです。
しかしながら、大きいサイズの反応の悪さはなかなかのもの。ボート屋さんの全体の釣果をみても40センチ後半がMAXという日も多いようです。天気や冷え込みの影響で、どう変わっていくかは予測が難しい条件と言えます。
ただ、一般的に釣るのが難しいタイミングであるほど大きいのが釣れるタイミングでもあります。その日その時を釣れた人が大きい魚を釣れそうです。
ではまた次回お会いしましょう。
折金一樹(おりかね・かずき)
ホームの房総リザーバーで培ったテクニックはボーダレス。ダイワ、O.S.Pプロスタッフ。自身のYouTubeチャンネル「オリキンちゃんねる」では、オリジナルの動画コンテンツを積極的に配信中。
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