「”モンスター達”だけが動き出す日」「確信があった」 この釣果は素直にすげぇ…

関東屈指のバス釣りフィールド、亀山湖。房総半島にあるこのフィールドのリアルな状況を詳しく解説してくれる城ノ上巧さん。今回の記事は、城ノ上さんが捕獲してきた歴代のビッグフィッシュの振り返り第二弾だ。これを読めばあなたもビッグフィッシュに近づける!かも…

●写真/文:城ノ上巧

ビッグフィッシュ捕獲振り返り第二弾!

皆さん、こんにちは!原稿を書いてる今日は10/31のハロウィン!まぁ、だからといって何もないですが(笑) 飼い猫の2匹が娘達にオモチャにされ可哀想な姿にされるだけです。変な帽子、変な服に変な襟巻き…頑張って耐えて着ている猫が可哀想(笑)

それでは前回の続きです!釣り上げたロクマル(60cmを超えるブラックバスのこと)を4尾目から最後の7尾目まで振り返りましょう。

ロクマル 4尾目

毎年この時期になると… 『お前達はいままで何処に居たんだ?』と思うくらい浅場にゴーマル、ロクマルが入ってきます(笑) 画像のロクマルはスポーニングエリアの少し沖のブッシュに付いていました。

シャローバンクにはいくつかスポーニングベッドがあり、オス(30cm位)が守っている状態。卵を産みたいメスのプリスポーンが待機している感じでした。まぁ、かなりセレクティブな状態で、ルアーを数投すると居なくなってしまい。

しばらくすると、またブッシュに帰って来るの繰り返し。ルアーもひっかえとっかえいろいろ試し、ガンターオーバルジグ+スプーンテールライブロール6インチに変えると、今までが嘘のように反応するようになりました。

ガンターオーバルジグ [ノリーズ]

ルアーには反応するのですが、寸止めばかりで喰って来ないので、ボートを沖に移動して休ませました。20分くらい休ませてから、ロングキャストして狙いました。距離をとっていたのでバスは見えませんが、居る位置はわかっていますからね。

バンクに乗っけてから静かに着水させ、ボトムをゴリゴリ感じながらタダ巻き!いわゆるボトムスイミングですね。ラインがスーッと横にゆっくり走ります!

力一杯フッキングして、無我夢中でファイトしてハンドランディング。プリスポーンの綺麗な個体のロクマルでした。

4尾目のロクマルをキャッチした城ノ上さん。

【ロクマル4尾目 60.5cm 3,435g】2021年4月25日13時45分

ロクマル5尾目

4尾目のロクマルをキャッチしてからの翌週。ゴールデンウィークの亀山湖でした。柿の木下のバンクを流していると、竹カバーに付いている巨大な黒い影を発見!

『うわ~たぶんロクマル! でも、この子はここで何してるんだろ?』 しばし、観察しましたが、何処に行く訳でもなくて、ボーッと竹に浮いているだけ。

ルアーをキャストすると、ゆっくり居なくなりしばらくすると、また竹に帰って来る。先週と一緒だな…

先週キャッチしたガンターオーバルジグ+スプーンテールライブロール6インチを真っ先にキャッチしましたが… 反応ゼロ。また、ひっかえとっかえいろいろなルアーを試しますが、数投すると逃げてしまうのでめっちゃ時間がかかり効率悪!(笑)

もう、何時間も同じ事を繰り返し。『もう、俺にはこのバス無理!』って思いました(笑) そして、ついに、反応するルアーを見つける!ガンターオーバルジグにビッグエスケープツインを装着して、いろいろなカラーを試したら… ステインインパクトだけに異常な反応をする!

ビッグエスケープツイン(ステインインパクト)[ノリーズ]

数投で拍子抜けするくらいあっさりバイト。いままでの時間は何だったのか?(笑) 改めて、カラーローテーションの必要性を確認した釣行でした!

【ロクマル5尾目 60cm 3,420g】2021年5月5日15時50分

6尾目

この日は生涯忘れられない日になりました…

『悔し過ぎて』

経験から、今日は湖のモンスター級のプリメスがシャローに動き出す最高の状況だと思いながら釣りしてました。別に亀山湖全体が釣れてる日ではないですがタフな状況の中で、モンスター達だけが動き出す日だと確信していた。

あとは最高のタイミングで最高のエリアに入りビッグフィッシュだけが反応する最高のルアーをキャストするだけ!湖を一通り周り、この日、自分が選んだエリアは…

『じいさんワンド』 先行者が居なくなり進入して、水温・水質・ベイトを確認して…確信。全ての条件が整っている!絶対、釣れる!ドキドキしながら丁寧に細かくギルチャットをキャストしていたのを今も覚えています。

そして、その瞬間は突然訪れる。間違いなく自己レコードのビッグフィッシュ。『ナナマル?』と思うほどの巨体!

無情にも、フックアウトしてしまいバレる。しばらく動けなかった…『もう、生涯これ以上のバスを掛けることはないだろう』そう思った。震える手でロッドを握り、ガクガクの足でエレキを踏み、それでもキャストを続けた。

その後は、50UPをキャッチしてから写真のロクマルをキャッチした。

【ロクマル6尾目 60.5cm 4,300g】2022年3月27日16時15分

ロクマルをキャッチして、むなしい気持ちになったのは初めてだった。その日は疲れているはずなのに寝付きも悪く翌朝は最低な気分で目覚めた朝。辛い辛い、6尾目のロクマルだった。

7尾目

久しぶりの動画撮影。動画のお題は『ギルチャットでロクマル!』まぁ、でも動画を見て頂くとわかると思いますが、ギルチャットで釣れる状況ではなくて(笑)

ギルチャット(フラチャット+フリップギル)

裏話ですが、このロクマルをキャッチする前に確実に65UPでしょ!?ってバスと何時間も勝負してました。動画では全カット(笑) まぁ、だから、あんなコメントです。失礼しました。

本来ならロクマルをキャッチして、大喜びして、見て下さる皆さんに喜びやバス釣りの楽しさ、感動を伝えなければいけないのに… 最後のコメント撮りとか最悪だし。

【ロクマル7尾目 61.5cm 4,720g】2022年4月11日13時40分

みんなの夢のロクマルに無感動。クレーム殺到の動画でした。

最後のロクマル(7尾目)から2年以上… 『もう、二度と釣れないのか?』なんてネガティブな思考にもなりますが… 8尾目のロクマルを狙いに亀山湖へ行き続けています!

それでは皆さん、また次回お会いしましょう。

アングラープロフィール

城ノ上 巧(じょうのうえ・たくみ)
亀山湖をホームに独自のスタイルでビッグバスだけを追い求める。これまでも複数のロクマルをキャッチしてきている、孤高のデカバスハンター。


※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。