
ハードとソフトの両方の特徴を併せ持つO.S.Pのハイブリッドボディ・スイムベイトに、新たにニチカ167Fが仲間入り。房総リザーバーの達人であるオリキンこと折金一樹さんに、このニチカをメインに早春の亀山ダムを攻略してもらった。
●文:ルアマガプラス編集部
profile
折金一樹(おりかね・かずき)
1979年生まれ。千葉県在住。房総リザーバーをホームにガイドフィッシングを営む。オリジナリティ溢れる観点から生み出される発想を、商品開発などにフィードバック。H-1グランプリでは常に高い成績を納め、2度の年間優勝を獲得。
YOUTUBEの『オリキンちゃんねる』も人気。
大胆不敵のナチュラルさスイムベイトの新たな一手
ニチカ167F
ハイプレ下で威力を発揮するウォブル特化型モデル
デッドスローからファストリトリーブまで、幅広い速度域に対応するフィッシュテールを搭載。日々ルアーを見慣れているようなバックウォーターのバスにも高反応させるナチュラルさを持つ。ヘッド部の外付けウエイトで調節することでいろいろなレンジをトレースすることができる。
●全長:167mm
●重量:約50g
●タイプ:フローティング
●フック:ケンクロウ(ハヤブサ)、フロント#2・リア#3
●カラー:8種類
●付属品:専用ピン&スペアワーム1本、専用ワイヤー1本、専用シンカー2g&3.5g
●価格:4400円(税込み)
リアルなウォブルのフィッシュテール
規則正しく左右に振れるフィッシュテールは、あらゆるリトリーブの速度域に対応。リトリーブ中、ボディ全体は水平姿勢をキープし、不必要に動き過ぎないので無防備なベイトフィッシュを演出する。
取り外し式ウエイトでレンジ調節可能
顎部にはネイルホールが有り、2gと3.5gの付属ウエイトで浮力の調節が可能。ネイル無しではフローティング、3.5gではシンキングになる。また、その他のネイルシンカーを装着することも可能だ。
表層からボトムまで、遅いも速いも思いのまま
ウエイトを調節することで、表層レンジから中層、ボトムレンジまでいろいろな層をリトリーブすることができる。デッドスローからファストまで、どんなスピードでも動きが破綻せず、トップやボトムでの放置も効果的なテクニックだ。
カラーラインナップ
リアルウグイ
リアルアユ
リアルレインボートラウト
リアルハス
リアルハス
チャートバックシャイナー
リザーバーベイト
本気ベイト
リアルブルートラウト
さまざまなベイトフィッシュのリアルな柄がプリントされたカラーと、透け感やアピール感のある計8色がラインナップ。
チェイスがあっても巻き切ってよし
2023年に発売され大きな話題を生んだカレン180。フロントはハード、リアはソフトというハイブリッドなデザインで、アピール力とナチュラルさを併せ持っているのが特徴。そして、その派生系ともいえるニチカ167Fが登場した。
「リップでアクションを生み出すのがカレンだったのに対し、テールのスイングが動力源になるのがニチカ。リップで水を掻き分けて、強めのアピールを発生するのがカレンで、直線的な軌道でナチュラルに魚を引っ張ってこれるのがニチカです。今日は雨後二日目で、強い濁りが入っている状況。今日の状況では、濁りが強く入っているエリアではカレンを、濁りが回復しているエリアではニチカ、というふうに使い分けていっています」。
水質がクリアアップする低水温期や、水の綺麗なバックウォーターなどでは、ニチカのナチュラルな波動が効力を発揮する。
「ボディをあまり動かさず、テールの繊細な動きでじっくり見せることができるのがニチカ。魚がルアーをしっかり視認できる状況では有利ですね。動きがナチュラルでありながら、集魚力はしっかりあって、1mレンジくらいを巻いてきても、それより深い層から魚をコールアップさせて食わせるパワーはあります。今年の真冬にもけっこう釣りましたよ。もともと、この手のフィッシュテールタイプのスイムベイトは好きで、20代のころから使ってましたね」。
アクションは基本的にはスローなただ巻き。状況に応じてファストリトリーブやデッドスティッキングやボトム放置も効果的だ。ニチカでチェイスがあったら、どのように対処すればいいだろうか?
「基本的にはそのまま巻き切る。あまり変化をつけいないほうがいいと思います。ややスピードアップしたりするくらいですかね。トゥイッチやジャークというよりは、直線的に見せるルアーです」。
大減水からの大雨でアマゾン状態。春爆はいつも紙一重
ドラン127F・プロト
バスを怒らせ乱れさせる超リアルなギルボディ
カレン、ニチカに続く、ハイブリッドボディ・スイムベイトのブルーギルタイプがドランだ。バスの闘争本能を刺激するリアルなギル型ボディで、同時に小フナなどもイミテート。小型リップはアクションの起点になるだけでなく、カバーまわりでの障害物回避性能もアップさせている。
●全長:127mm
●重量:38g
●カラー:8色
●価格:未定
サイドにはアイが装備してあり、ここにラインを結ぶことでヨコヨコアクションにも対応。オーバーハングなどの下にルアーを進ませて入れ込んでいくことも可能だ。
リップ裏にはニチカ同様のウエイトホールを装備。表層からボトムレンジまで、狙いたい層に合わせて浮力を調節していくことができる。
カラーラインナップ
本物そっくりのギルとフナを再現したリアルな8色をラインナップ。ヘッド部には見やすくマーカーを入れてるカラーもあり、リアルななかにも視認性をアップさせている。
雨は春爆のトリガー ただ濁りは敵になることも
一般的にバスフィッシングにおいて雨は好条件に当たる。そして、早春から春にかけては雨の影響が特にプラスに働いている印象を受ける。
「冬は全体的に雨が少なく、フィールドの水は停滞しやすい。その水に、雨のフレッシュな水が追加されることで魚が活性化されるんです。そして、気温が高い日の雨であれば、水温が上がるというのも、魚の活性を大きく上げます。理想的なのは暖かい雨で、その日は春のXデイになり得ますね」。
ただ、雨がプラスになるかどうかは、いろいろなフィールドコンディションが関係してくるという。
「今年の冬は雨が少なく、関東でも減水しているフィールドが多かった。それが、取材の二日前にはかなりの大雨が降ったことで、一気に水位が上昇しました。ただ、その雨がいい雨だったかというと…、ちょっと降りすぎでしたね。減水が酷かったフィールドほど、周囲の山肌から流されてくる土砂の量も多いので、釣りにならないほどの強い濁りが発生しました。亀山はそれほど減水していなかったので、流れ込んでくる土砂はまだ少なかった。それでもかなりの濁流でしたけどね。雨の次の日に、車で房総の主要なリザーバーを見てまわり、濁り具合をチェックしました。減水が酷かった戸面原ダムや高滝湖などは、山からの土砂が一気に入り込んでアマゾンのようなどちゃ濁りになってましたよ。今回は、比較的濁りの回復が早く、手慣れている亀山ダムで実釣をすることにしました」。
水温を上げて季節感を大きく進める雨は歓迎だが、強すぎる濁りはNG。雨が降っている日に釣行できればベストだが、雨の日に釣りに行けるとは限らない。雨後に釣行する場合は、今度は濁りの回復が早い、水の動きが比較的大きいフィールドに行くことが大事になってくる。
「高滝湖や亀山ダムは川の中流域に位置し、それにより上流の流域が広いために、雨後も水量が保たれ綺麗な水が入りやすい。ですので、雨後の回復も早いと思いますよ。ただ、雨後は気圧が上がってドピーカンになることも多いのですが、そういう日はあまり良くない。今日はローライトでやや風もあるので、まだマシですけどね」。
大雨の二日後ということもあって、本湖エリアはどちゃ濁り状態。水質の回復が早い、川筋を登っていくことに。途中、立木に阻まれながらも上流を目指す。「立木が多い場合はボートをバックで進ませるといいですよ」。
昨年の春に亀山ダムにてキャッチしたグッドサイズ。バスのアフタースポーンとブルーギルのスポーニングが重なる時期は、ドランが活躍するベストシーズンと言えるだろう。
鉄壁になりつつあるO.S.Pスイムベイトの布陣
カレン180
関東ビッグバスを量産させたハイブリッドボディの魔力
プロト段階から各フィールドのでかバスを魅了した、ハードとソフトの融合スイムベイト。ただ巻きやデジ巻き、ショートジャークなど、多彩な技でバスに仕掛けることができる。大型リップ搭載でカバーまわりを果敢に攻めることができるのもカレンの大きな魅力。
●全長:180mm
●重量:約50g
●タイプ:フローティング
●フック:ケンクロウ(ハヤブサ)、フロント#4・リア#3
●カラー:7種類
●付属品:専用ピン&スペアワーム1本、専用ワイヤー1本
●価格:3960円(税込み)
カレン180 リングドチューンモデル
カスミ生まれの首振り特化型カレン
カスミ水系の若手ロコアングラーである堀江陸斗さんが施していた改造を製品化したセカンダリーモデル。ハードボディとソフトボディをスプリットリングで繋げることで、可動域を大幅アップ。移動距離を抑えながら、カバーの横などをねちっこく首振りさせたいときに活躍する。
●全長:180mm●重量:約50g●タイプ:フローティング●フック:ケンクロウ(ハヤブサ)、フロント#4・リア#3●カラー:7種類●付属品:専用ピン&スペアワーム1本、専用ワイヤー1本●価格:3960円(税込み)
ジョイントをスプリットリング下することで大きな可動域を獲得。高いアクションレスポンスを持ち、軽い入力で一点で首を降らすことができる。
折金さんは亀山ダムで2匹のロクマルをキャッチ。秋ごろに放流されるニジマスとほぼ同じサイズで、まさにマッチ・ザ・ベイト。ニジマスが放流されるフィールドでは、持っていないと損するアイテムだ。
ちょうどいいサイズ感だから自信を持って1日投げ続けられる
ニチカとカレンを使い分けながら攻めていくが、この日バスからの反応は薄い。バスが口を開けない体当たりのようなアタリに、バラシが1回。
「カレンやニチカでヒットさせたバスは、ほとんどバラさないんですけどね。ファイト中にバレてしまったのは、今まで1回くらいじゃないかな。さっき掛かったのはコイだったのかも。ハードとソフトのボディで、しっかり深いバイトが出るのがこのシリーズのいいところです。スキッピングなどでオーバーハングの下などに入れていくことができるのも、ハードボディのビッグベイトではできない技ですね」。
ニチカにドラン、カレンが2種と、O.S.Pのハイブリッドボディのスイムベイトシリーズも仲間が増えてきた。どれもフィールドやシチュエーションを選ばずオールマイティに使えるサイズ感が、折金さんも気に入っている点。
「大きすぎると扱いずらかったりするし、どうしても釣れる数が減ってきたりする。逆に、小さすぎるとビッグベイトの良さであるアピール力ががなくなってきますしね。ニチカやドランはちょうどいい塩梅の大きさになってます。でかバスも狙えるし、アベレージサイズだって食ってくる。ニチカとカレンは、亀山ではニジマス、ニゴイ、大きめのオイカワ、ワタカなどをイメージして使えて、ドランはギルや小さいフナをイミテート。季節を問わず房総ではギル系のルアーは効果的。とくに初夏のギルパターンにはぴったりのアイテム。ギルのスポーニングの前後、5~7月はドランのハイシーズンといえるでしょうね。発売されたらぜひ使ってみてください」。
エグい攻めができるのがリップ付きの利点
浮きゴミのポケットや、込み入ったカバーの脇など、折金さんはかなり濃い障害物にもカレンを果敢に入れ込んでいった。大きなリップが付いているので障害物回避性能は高い。一点で数アクションさせるだけでもアピール効果は充分。
攻めつつも使いやすいサイズ感
大き過ぎると使いにくくなってくるし、小さ過ぎればビッグベイトの良さを発揮しない。O.S.Pのハイブリッドボディのスイムベイトリシーズは、どんなフィールドでも使いやすいサイジングになっている。2ozクラスのルアーが扱えるヘビーパワータックルで快適に使用することが可能だ。
使用タックル
●ロッド:ブラックレーベルSC C68H-ST・SB
●リール:ジリオン TW HD 1000XHL
●ライン:モンスターブレイブZ 20lb
すべてDAIWA
この日はフックアップに至らないバイトが2回、そしてカレンでは痛恨のフックオフ⋯。残念ながら、大雨後の環境変化のチャンスをものにすることはできなかった。「うーん⋯。バレた魚はバスじゃなっぽい気もする。コイが食ったのかも⋯」。
取材協力
のむらボート
亀山ダムの中央のやや東側に位置するため、いろいろなポイントにアクセスしやすい。免許不要艇から14フィートまで充分に用意し、幅広いアングラーをサポート。
●住所:千葉県君津市草川原396-1
●電話:0439-39-3020
●定休日:第2、第4木曜日
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
- 1
- 2



















































