
今回は鹿児島県錦江湾でのアマラバゲームをご紹介。タイラバの第一人者である中井一誠さんと錦江湾を知り尽くした平田俊也さんが赤、黄色、白の3種類のアマダイを釣り上げるアマダイグランドスラムに挑戦した様子をお届けしよう。
●文:ルアマガプラス編集部
動画で見るアマラバ!
そもそもアマラバとはなんなのか?
既にご存知の方も多いと思うが、タイラバを使ってアマダイを釣るゲームのことを「アマラバ」という。普段のタイラバとは違い、ボトム付近を常に意識した組み立て方で高級魚アマダイを狙っていく釣りだ。
タックルや仕掛けはタイラバのものをそのまま流用可能だが、中井さんは出来るだけ派手目のセッティングからスタート。対して、平田さんは通常のタイラバ仕掛けからスタートした。
中井一誠さんのタックル(ベイト)
ロッド:紅牙EX・N66ULB・J
リール:紅牙150P-C
PEライン:UVFデュラセンサーX12EX+Si³ 0.8号
ヘッド:紅牙カレントブレイカー 150グラム
ネクタイ:紅牙シリコンネクタイ中井チューンSTC、紅牙シリコンネクタイ中井チューンSTR
ワーム:紅牙ピンテールワーム(2026年8月発売予定)
平田俊也さんのタックル(ベイト)
ロッド:紅牙EX・N56MLB・J
リール:ソルティガIC100P-C
PEライン:UVFデュラセンサーX12EX+Si³ 0.8号
中井「僕はグローのヘッドにケイムラオレンジと普通のケイムラのスカートを着けてハデハデに(笑)。マダイを狙うときとはガラリと違うセッティングですね」
平田「僕も目立つセッティングにしていますが、どちらかと言えばマダイ寄り。ベイラバフリーにオレンジと赤のスカートからスタートします」
桜島の噴火をバックに実釣スタート。水深は90メーターほど。
中井「アマダイの狙い方としては、着底したらすぐに5回~10回ほど巻き上げ。そして落とすの繰り返しです。底をずっと叩き続ける感じで探っていく。着底から1、2回巻いたときにアタリが集中します」
中井さんの狙い方は、巣穴付近でじっとしているアマダイを狙うイメージ。ボトムを中心に狙うのが効率のいい狙い方だという。
中井「重いヘッドでボトム中心をトントンと、テンポよく叩いていくのが確率を上げる方法ですね」
そして、平田さんのアマダイの狙い方は?
平田「基本的な狙い方は中井さんと同じですね。アマダイが釣れるところって固まってるんです。なので、細かく探っていくと…。おっ、何か食いましたね!」
幸先よく、解説中にヒットした平田さん。船中全員が期待を込めて見守る中上がってきたのはなんと「チダイ」。
この海域でチダイが釣れるのは珍しいようだ。魚からのコンタクトがあるというのは、非常によい情報ではあるが、本命はアマダイ3種。素早くリリースして、タイラバを落としていく。
そして、また平田さんにアタリが。
平田「おお! 本命っぽい! バレないでくれ…」
アマダイらしき引きに、より一層慎重なファイトをする平田さん。
平田「よかった…。アマダイでした。とりあえず赤アマダイが釣れてくれましたね!」
赤、黄色、白の3種類のうち、赤アマダイをキャッチ。残りは2種類。平田さんが釣り上げた直後に中井さんもひっそりと魚とファイト中。
中井「小さいですが、イトヨリかな? エソ? おっと、本命のアマダイでした(笑)」
中井さんも赤アマダイを釣り上げ、ダブルヒット。ここ一帯は赤アマダイの巣穴が点在しているようだ。
平田「ボトムから1メーターくらい巻き上げたところで食いました。とりあえず、一抜けですね!」
潮止まりはスピニングで広範囲を探る
両者とも赤アマダイを釣り上げ、ほっとしたのも束の間。魚の活性が下がってしまう潮止まりの時間だ。
中井「完全に潮が止まったので、スピニングタックルに変更します。軽くキャストして広範囲を探る作戦ですね。ヘッドは80グラム。ここの水深は120メーターと深いですが、潮が動かない今なら底は取れますね」
中井一誠さんのタックル(スピニング)
ロッド:紅牙EX C69MHS-SMT
リール:トーナメントISO3000LBD+SLPWアルミラウンドノブ
PEライン:UVFデュラセンサーX12EX+Si³ 0.8号
平田俊也さんのタックル(スピニング)
ロッド:紅牙EX C69MHS-SMT
リール:26セルテートHD LT3000
PEライン:UVFデュラセンサーX12EX+Si³ 0.8号
潮止まりの時間帯は広範囲に探って、少しでも活性の高いアマダイを狙っていくという中井さん。
作戦が功を奏したのか、すぐさま中井さんにヒット。
中井「全然引かない(笑)。今度こそエソかな~と、思ったらアマダイでした。しかも黄色!」
目標としていた3種類のうち2種類を既に釣り上げた中井さん。残すターゲットは、一番希少とされている白アマダイのみとなった。
タイラバにワームを着ける理由は?
ここで中井さんがワンポイントアドバイス。
中井「タイラバにワームを着ける理由は、針をネクタイと同調させるためです。針は重いので、ネクタイよりも垂れ下がった位置になる。そうすると魚がネクタイばかり食べて、フッキングしないんです。でも、ワームを着けると針に浮力を持たせることができて、ネクタイと同調させられます。掛からないアタリが多いときはこれで解決できることも多いですよ」
ワームを食わせの要素として使うのではなく、針をネクタイと同調させるために使うという中井さんのテクニック。ぜひ現場でお試しあれ。
出るか!? ターゲットは白アマダイのみ!
その後ポイントを浅場に移動し、最後のターゲットである白アマダイを釣る事に専念する。水深20m~40mくらいの浅場を丁寧にテンポよく探っていくが、釣れてくるのはイトヨリやオオモンハタなど。
たくさんの魚が釣れたが、目標としていたアマダイグランドスラムは初日には達成できず。ロケは2日目に突入した。
2日目は実釣時間も限られており短時間での勝負となる。
開始早々、1日目は赤アマダイのみだった平田さんが執念で黄色アマダイをキャッチ。
平田「1日目に黄色は余裕と言いましたが、苦戦しました(笑)。めっちゃ嬉しいですね!」
これで2人とも残すは白アマダイのみ。残り時間も多くはないが、ターゲットを1種に絞ってラストスパートだ。
その後もゲストフィッシュの釣果は上がるが、そう簡単には釣れてくれない白アマダイ。
そんな中、時間も差し迫り最後の一流しというタイミングで中井さんのロッドが大きくしなる。
ドラグが大きな音を立てて鳴り、ロッドは綺麗な弧を描く。青物かと思わせるようなパワフルな引きでどんどん沖へと泳いでいく。
しかし百戦錬磨の経験と、タックル性能をフルに活用し主導権を渡さない中井さん。やりとりを続けて数分、ついに魚が上がってきた。
少し沖で水面に姿を現した魚体は大きく美しいマダイ。
中井「すごい立派なマダイですね。普段なら大喜びですが、今回だけは複雑な気持ちです(笑)」
さすがはタイラバの一人者。オチとしてはピッタリな大鯛を釣り上げた。
ここで実釣終了。たくさんの魚と出会えたアマラバ
残念ながらアマダイグランドスラムは達成できなかったが、2日間を通してアマラバゲームで本当に多くの魚たちに出会う事が出来た今回。
中井「お疲れ様でした。赤、黄色は釣れましたが、白がハードル高かったね」
平田「僕は黄色も怪しかったです(笑)。白アマダイは個体数も少ないので、難しい。それでも実績はあるので、皆さんもぜひ挑戦してみてください!」
中井「やりがいのある釣りですよ。食べてもすごく美味しいし…。タイラバのタックルで挑戦できるので、チャレンジしてみてください」
ゲーム性も高く、食べても美味しい高級魚「アマダイ」を狙えるアマラバ。タイラバアングラーには一度、挑戦してほしい釣りだ。ぜひ、お二方が達成できなかった『アマダイグランドスラム』をクリアしてほしい。
今回お世話になった遊漁船『龍神丸』
動画で見るアマラバ!
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